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模擬授業53「サイクロイド曲線」

模擬授業

2006年1月14日(土)。はなみずき例会での模擬授業。

発問1 奈良の修学旅行に行きました。何というお寺ですか、わかった人?

挙手で確認、指名。

説明1 東大寺の大仏殿(751年)です。屋根が特別な曲線になっています。

発問2 どうしてこのような曲線しているのでしょうか。予想した答えをノートに書きます。

3人指名。

説明2 雨が最も早く下に落ちるためなのです。サイクロイド曲線といいます。「微積分」(1696年、ヨハン・ベルヌーイ)で証明されました。

発問3 東京と大阪間をサイクロイド曲線のトンネルでつないだとします。東京から大阪まで、何分でつくと思いますか。

歩きながら、「東京と大阪。バスでは8時間半。新幹線のぞみで2時間36分。羽田空港から大阪空港まで70分です」
3名指名。
「10分です」

説明3 微分積分は、17世紀にニュートンとライプニッツがそれぞれ独自に発見したと、いわれています。

発問4 17世紀、日本は何時代ですか。

「江戸時代です」

説明4 和算家の関和孝は、ニュートン・ライプニッツよりも早く微分積分に近い計算をしていたといわれています。

説明5 微分積分は、車のカーナビゲーション、高速道路のカーブ、CD、CTスキャンなどに役立っています。さらには、宇宙空間の構造を研究する上で、欠かせないものとなっています。

検討


1.CDやカーナビの写真がテンポよく出るとわかりやすい。
2.「重力だけで」というのがよくわからなかった。
3.アインシュタインの写真の意味は

分析


1.CD、携帯電話、カーナビ、CTスキャンの写真を入れる。
2.「重力だけ」でサイクロイド曲線では東京から大阪までいける説明が不十分であった。
3.アインシュタインの写真の説明もなかった。宇宙構造やブラックホールを分析するのにアインシュタイン方程式を使う。ちなみにアインシュタインの舌を出しているときの写真は、計算ミスをしたときの写真である。

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