見出し画像

模擬授業36 TOSSデー若葉の検討

模擬授業

2005年4月9日(土)、TOSS若葉例会での模擬授業。TOSSデーの検討。


大日本図書『中学数学3』p12


1.導入

発問1 今日は何の日ですか。

プリントを指さして「今日は何デーですか。さんはい」「TOSSデーです」

説明1 TOSSで学ぶ前、次のような授業をしていました。


2.ビフォーの授業

下を向いて、体を揺らしながら

指示1 プリントを開きます。

教師が範読。「四角1、(χ+a)(χ+b)の展開の仕方を考えよう」

発問2 何を考えるのですか

「わかりません」

「(χ+a)(χ+b)の展開の仕方です」

元気なく「そうだね」

発問3 今の授業を見て、わかったこと・気づいたこと・思ったことは何ですか

説明2 TOSSで初めて模擬授業をしたとき、TOSS中学代表の井上好文氏に次のように言われました。
「教体を止める。動きを止める」
「90ページを開きなさいと言ったら、みんなが開いたかどうか確認する」
「生徒をしっかり見て、しっかり発問する」
「指名するとき、みんなを見る」

説明3 2回目の模擬授業。
TOSS若葉代表の中川とも子氏に「音読自体は明せきなのですが、声のトーンが沈んでいるのが気になりました」
同じくTOSS若葉代表の金子史氏に「表情が少し怖いです。先生の笑顔を大切にして下さい」と言われました。


3.アフターの授業

説明4 TOSSで模擬授業30回を越えて、次のような授業をしました。

指示2 12ページ。四角1。みんなで読みます(χ+a)、さんはい

かぶせて読む。
「四角1、(χ+a)(χ+b)の展開の仕方を考えよう」

発問4 何を考えるのですか。

「四角1、(χ+a)(χ+b)の展開の仕方です」

指示3 黒板と同じように、式をノートに書きます。

「1行あけて」

板書 四角1 
        (χ+a)(χ+b)

指示4 赤で分配法則の矢印を書きます。

「1、2、3、4」と言いながら書く。

説明5 最初は、χ×χです。

発問3 簡単にすると何ですか。Aさん。

「χ^2です」「その通り」

指示5 1行あけて、χ^2と書きます。

発問4 次は何×何ですか。Bさん。

「χ×bです」「そうだ」

発問5 簡単にすると何ですか。Cさん

「bxです」

板書 +bx 

指示6 式の続きを書きなさい。

「書いた式を言います。χ^2+さんはい」「χ^2+bχ+aχ+ab」

「できた人は丸、できなかった人は写しておきます」

指示7 続きを書きなさい。

板書 χ^2+(    )χ+

「とっても簡単だよね。どうしてですか。Hさん」「教科書に書いてあるからです」

指示8 書いた式を言います。χ^2+、さんはい。

「(χ+a)(χ+b)=χ^2+(a+b)χ+ab」
「できた人は丸、できなかった人は写しておきます」

板書1
四角1 | ̄ ̄↓ ̄↓ 
     (χ+a)(χ+b)
        |_↑_↑
   =χ^2+bχ+aχ+ab
   =χ^2+(a+b)χ+ab

発問6 今の授業を見て、わかったこと・気づいたこと・思ったことは何ですか。

4.解説

説明4 TOSSには、授業ライセンスがあります。授業の技量を級・段であらわすものです。
A表からD表、さらにE・F表とあり、それぞれに評価項目があります。
TOSSに入る前は、E表・F表もできていませんでした。
模擬授業が15回を過ぎると、D表のことを検討されるようになりました。

検討


1.(ライセンスの評価項目)生徒に答えさせる。(中川とも子氏)
2.(答えが出そうにない項目は)先生が言う。(中川とも子氏)
3.模擬授業33回目と21回目の検討を入れ替えて、21回目、33回目と時間順にする。(安藤智子氏)

分析


1.解説まで考える。
2.生徒役に言わせる部分と教師が言う部分を明確にする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?