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実家が火事で全焼しました

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2024年1月、近隣からのもらい火で実家が全焼。 火災保険無しの状況の中、多くの方からの支援を受け再起をめざしています。 体験したことが、火事の後始末の手引きになればと記事を公開…
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#防災いまできること

大事なものを守るには(火事の後始末 Part8)

火事の経験から我が家で行っている防災対策は「大事なものを空き缶に入れる」です。 実際に実験したわけではなく確証はないので、気休めかもしれませんが、自宅にあるものでやっておいたらいいのではないかと思います。 缶の中は空気が少なく、燃えづらいのではないかと感じました。 ただし、実際の火災現場では缶が長時間高熱になることが予想されるので、中のものが完全に無事とはわかりません。 念には念をということで、ハンコなどの小物は缶の中に缶を入れて保管しています。 特に、重要な書類は

延焼の原因はカセットボンベ?(火事の後始末 Part7)

もらい火を体験して思うことは、近隣の家からのもらい火は防ぎようがないということです。 インフルエンザの予防と同じでどれだけ対策しても罹るときは罹る、という感覚に近いでしょうか。 隣の家が目視できないくらい遠いというなら防ぐこともできるでしょう。 今回の火災は、 ・天ぷらの火の消し忘れ ・備蓄していたカセットボンベへの引火→爆発 ・強風 の3点セットで実家へ延焼しました。 火元の家が備蓄していたカセットボンベへの引火で火事が加速して、手を付けられない状態だったそうで

火事の支援の心得とその裏側(火事の後始末 Part6)

前回の記事では、支援方法として活用した見舞金口座やAmazonほしいものリストの裏側について書きました。 多くの方々に読んでもらい、大変光栄です! 今回は「支援を募るときに心がけた」ことや、「近くで支援をする側として感じた」ことを紹介します。 支援をする側として私の主観でしかありませんが、被災した家族を一番近くで支援する立場として心掛けていたことをお話しします。 二次災害を出さない 帰省して家族の支援に向かった理由のひとつは、車が焼けてしまい移動手段のない家族の運転

想像を超えて支援が集まったことを話します(火事の後始末 Part5)

前回は、火事後の生活再建の様子をレポートしました。 今回は、多くの支援をいただいた内容とその裏側を綴りたいと思います。 私たちの場合は、主にFacebookを使って支援を募りました。 振り返ってみれば、当事者が支援を募るより、当事者の周りの人が動くことの方が効果が大きいと感じています。 当事者自ら「助けて欲しい」「見舞金振り込んで欲しい」と言いたくても言えない環境や性格など、さまざまな理由があるはずです。 大切な人がピンチの時、代わりに実行できるのはあなたかもしれま