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AIは統合しリアルと結合する

ここ数日で立て続けに生成AI関連のニュースが発表されている。

GoogleがLaMDAを軽量化したBardを発表し

MicrosoftはBingにChatGPTを組み込むことを発表

さらに中国からもBaiduがChatGPT対抗の「文心一言(Ernie Bot)」を発表

とAIへの注目は一気に高まっている。

この熱狂の原動力となったのが、OpenAIが開発した会話生成AIのChatGPTだ。
人々のさまざまな質問に「回答」してくれるだけでなく、「会話」を通じて学習し(ているようにみえる)、複雑な論理も理解してくれる(ようにみえる)ことで、世界中のユーザーが興奮した。

このChatGPTのアルゴリズムのベースにあるのが、それまでの機械学習の主流だった「畳み込みニューラルネットワーク (CNN) 」や「回帰型ニューラルネットワーク (RNN)」を凌駕する「Transformer」というアーキテクチャーだ。
詳しくはこちらの記事を参照

Transformer モデルは、この文章に含まれる単語のように、連続したデータの関係を追跡することによって、文脈ひいては意味を学習するニューラルネットワークです。
Transformer モデルは、進化する一連の数学的手法 (アテンションまたはセルフアテンションと呼ばれます) を適用して、同じ系内にある隔たったデータ要素間の微妙な相互影響や相互依存関係を見つけます。
Google が 2017 年に発表した論文で初めて登場した Transformer は、これまでに発明されたモデルの中で最も新しく強力なものの 1 つであり、Transformer AI と呼ばれることもある機械学習の進歩を牽引しています。

NVIDIAより

現在、画像や会話、動画や音楽などさまざまな分野での活用が進み、AIが生成したアウトプットがネットを覆い尽くしている。

それでは、こうした生成AIがさまざまな領域で実用化されていくと、どんな可能性が考えられるだろうか。

統合AIの誕生
生成AIの最もエキサイティングな可能性の1つは、複数のタイプの生成モデルを組み合わせた統合AIシステムの出現だ。
例えば、GANとVAEを組み合わせて、画像とテキストの両方を生成するようなシステムだ。
複数の種類の生成モデルを統合することで、テキスト、画像、音声など、さまざまな種類のデータを生成できる、より汎用的で強力なAIシステムが誕生する可能性がある。
こうしたいわば「統合AI」が生活のさまざまな場面で「コンシェルジュ」のようにあなたの行動をサポートし拡張してくれるだろう。

リアルとの結合
生成AIのもうひとつの可能性は、現実世界を感知し、状況に応じた応答を生成する、文脈を考慮したAIシステムの開発だ。
例えば、カメラやマイクを使って人の環境情報を収集し、その情報に基づいて反応を生成したり、行動を起こしたりするようなシステム。
このようなAIは、パーソナライズされた適切な応答をリアルタイムに提供することで、人々の生活を劇的に変える可能性がある。
つまり、さまざまなセンサーを通じて現実世界を「理解」し、現実にフィードバックしてくれるAI。
進化するロボット技術や自動運転などもその一端を担うだろう。

例えばこんなARと連携したAIはかなり便利に使えそう

そしてこの未来とは数年後ではなく、数ヶ月後、いや数週間後に現れてくるかもしれない。

その先は、、

AIの究極の進化形とされるのが、AGI(Artificial General Intelligence、汎用人工知能)と呼ばれる、意識を持ち、自己改良が可能で、理論的には人間の管理を超えることが可能な人工知能だ。AGIはまだ実現していないが、OpenAIの最初の寄付者であるイーロン・マスクはその影響を懸念して、2019年2月にOpenAIとの関係を絶ったとされている。

サム・アルトマンは、AGIが完成しても人類はそれを認識できないと考えている。

こんな未来が来るのだろうか、、

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