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地方大学生がクックパッドのサマーインターンシップ2021に参加して学んだこと

こんにちは!常葉大学造形学部3年のホリイケです。今回は、2021年8月7日〜9日の3日の間、Cookpad summer Internship 2021に参加してきたので、たくさんの学びを残しておこうと思います!

話す内容はこんな順番です

1インターンシップについて
2インターンシップの内容
3参加してみての感想


1インターンシップについて

私は今回、「3 Day Product Design コース」に参加しました。「この夏、未来の自分に出逢おう」ということで、クックパッドのデザイナーになった「未来の自分」を体験することができました。何より楽しかったです…。詳細はこちらから!


2インターンシップの内容

インターンシップの内容はこんな感じで進んでいきました。

〜1日目〜
①サービス開発講座
②ユーザー理解の講義と実践
③言語化とアイデア発想
④ユーザーストーリー
〜2日目〜
⑤プロトタイプとユーザーテスト
〜3日目〜
⑦最終発表

1日目
①サービス開発講義

基本的に講義を受けてから実践する流れでした。1回目のサービス開発講座では、「サービス開発とは誰も正解がわからない中で人が欲しいものを作ること」であり、それを作るためには「考えて確かめること」ということで、3年になって改めて難しくて奥が深いことをやっているんだなと実感しました。

そして、実際に現場で実践されるプロセスは、仮説(考える)👉実行(作ってみる)👉検証(答え合わせ)の3つで、中でも仮説フェーズでは「いつでも立ち戻れるコンパスをつくること」実行フェーズでは「最短で仮説が検証できるものを作ること」、検証フェーズでは「想定する結果と現実のズレを学びに変えること」の重要さをこのインターンシップで痛感しました。

💡学びポイント💡
1いつでも立ち戻れるコンパスを作る
2最短で仮説検証ができるものを作る
3結果と現実のズレを学びに変える

ちなみに今回のテーマは
『一人暮らしの人が毎日料理したくなるスマホアプリ』でした!


②ユーザー理解の講義と実践

1日目後半はまずユーザー理解から始まりました。今回は一人暮らしをしているクックパッドの社員さん1名を4人1グループ(インタビュアー1人、書記3人)でインタビューしました。ユーザーインタビューで一番大事だと思ったポイントは「ユーザーの声をそのまま聞くのではなく、ユーザーの背景にある具体的な体験を聞くこと」です。

💡インタビューのポイント💡
1過去の体験を聞く
2根掘り葉掘り聞く
3言いかけてやめる(相手に言わせる)
4ご意見は聞かない
5理解したことの確認

これらのことを理解したら、次は緊張のインタビュー実践編です。

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一部抜粋ですが、記録した内容はこんな感じで質問が書かれたワークシートに記入していきました。まとめてみると、バラバラな内容がどの質問に対する答えになっているのか、整理できてわかりやすかったです。


③言語化とアイデア発想

続いてクックパッド独自の手法である「価値仮説シート」の作成を行いました。インタビュー結果から、欲求・課題を共通して持っているユーザーは誰か、そのユーザーの欲求、欲求を満たせない課題は何かを当てはめていきました。この価値仮説シートを埋めることで対象のユーザーについて整理できたり、サービス開発を進めていく上で戻るコンパスになったりしました。また、シートに埋めていくことで、考えているときに低迷することが少なくなりました。(大学で学んでいるときは話があっちこっちに飛んでしまうのですが、このシートを書いたことで軸を見落とすことがなかったです。)

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制作した価値仮説シート


私がインタビューした社員の方は頻繁に料理をしており、人に料理を振る舞う機会が増えたため料理の味だけでなく素材や見た目にもこだわるようになった方でした。また、自分で作った料理の写真を撮ってアップすることにもこだわりを持っていて、「写真をみた人から自分の料理の見た目や料理スキルを褒められたり、そこからコミュニケーションに繋がったりすることが嬉しい」という欲求があったためこのような価値仮説シートを作成してみました。これをみながら、欲求や課題を解決できるようなアイデアをCrazy8で出していきました。大学では長い時間をかけてアイデアを出していたので、とても新鮮でした…。

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Crazy8中の写真

④ユーザーストーリー

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アイデアが決まったら、ユーザーストーリーを作成し、どんな解決の流れになるのか考えました。今回考えたストーリーボードのイラストは顔のみで、基本的に文章で作成しました。いつものようにイラストで伝えるということができなかったため、文章でより詳しく書くことに少し苦戦したことが印象的です。この時、理想的なユーザーストーリーになっていないか、意識しながら文章にしていきました。

続いてプロトタイプの作成ですが、1日目はワイヤーフレームの状態で細かい部分は作り込まないように作りました。


2日目
⑤プロトタイプとユーザーテスト

2日目は1日目に制作したプロトタイプをインタビューさせていただいたクックパッド社員の方に実際に使ってもらいました。この時、ユーザーテストを行う意味として、「制作しているアプリの価値や意味が伝わるか?」ということを確認することが目的だったためUIを作り込むことはそれほど求められていませんでした。

実際に触っていただいたところ、プロトタイプを主観で作ってしまっていることが多く、次の画面に進む導線がわかりにくくなっていることに気づきました。大学ではユーザーテストに力を入れることは少なく、ほとんどできた状態で行うこともあったため、作ったものを試して、壊す必要性を実感できました。

よかった部分としては、制作しているアプリの価値が対象ユーザーからは好評だったことがわかり、サービスの価値はどこなのか整理することができました。

反省点としては、ユーザーテストをしていただいた方の意見を全て飲み込んでプロトタイプを作ってしまったので、ストーリー上不必要なUIまで作ってしまい、後半の時間配分が難しくなってしまいました。


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不必要な画面まで制作してしまったUI


3日目
最終成果発表

前半はデザイン改善とスライド制作の時間でした。発表準備では、作り込む必要のないUI画面まで作ってしまったため、作業時間をかなりとってしまいスライドの準備に間に合いませんでした。発表時間は4分だったので、その4分でどの部分を伝えるべきかも考えることが必要でした。時間配分にはかなり意識するべきでした。

☁️発表後のフィードバックと反省点☁️
・後半ではプロトタイプを作ることに精一杯になり過ぎてしまい、ユーザーの本質的な欲求や課題に寄り添うデザインができていなかった
・プロトタイプの価値はどこなのか、4分の発表で何をどう伝えたら初見の相手にも伝えられるか、構成が曖昧だった


3参加してみての感想

①現場のスピード感
とにかく一番印象的だったことは、大学のスピードと現場のスピードが違うことでした。中でも大きく違うことは、作って壊すサイクルの速さでした。大学では、作る、試す、壊すのサイクルをあまりできなかったので、今後は途中まで作って先輩や先生に試してもらう、そこからまた壊して作り直すというサイクルにも力を入れていきたいと思いました。また、3日間のインターンシップということで、かなり詰まっていた部分もあると思いますが、大学の1回のプロジェクトにかける時間に慣れていたため、当日はついていくことに必死になってしまいました。今までの経験が活かせるところは多かったので、現場のスピードを知って、手を動かすことが重要だと思いました。

②積極的に動くこと
インターン中は、とにかく積極的に動くことを意識していました。インタビュアーを率先して担当してみたり、メンターさんに意見をもらいに行ったり…。
1年の時から先輩方にくっついていたことで、目上の人に意見をもらいにいくことにそれほど躊躇いを感じなくなっていたことに気づきました。また、不安な中でも声を出してインタビュアーを担当できたことが、もっと挑戦してみようと思えるきっかけになっていたんじゃないかなとも思いました。

メンターさんと関わっていて、なんとなく感じたことは「わからない」と伝えることが、意見をもらうための一声になるんだなと思いました。(先輩も言っていたけど、待っているだけじゃ解決しないことを実感…。)

③他大学と常葉
他大学の学生さんを直接見ると、超すごいです。何がすごいかまだしっかり言語化できないので申し訳ないのですが、率直に今のレベルじゃダメだって思いました。ビジュアル力がすごい学生さんもいれば、もっと積極的に動く学生さん、仕事が速すぎる学生さん、そんなアイデアあるんだ!という解決方法を出してくる学生さん。きっとデザインしてきた回数も、考えている時間も、もっともっと上なんだろうなと実感しました。常葉で学んでいると見落としますが、外のレベルは思っている以上に高かったです。インターン中、それがヒシヒシと伝わりました。


💡学びポイント💡
・現場と大学のスピード感は全然異なること
・作って壊すサイクルを回すこと
・とにかく積極的に動くこと
・他大学との違いと現状のレベルを理解すること


初めてのインターンシップで緊張と焦りの日々でしたが、3日間はとっても楽しかったです。UX/UIの楽しさを再認識できました!振り返りに時間をかけすぎてしましましたが、できなかったところや反省点を別の機会で活かしていこうと思います!

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