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地方大学生がVisionalサマーインターンシップ2021に参加して学んだこと

こんにちは、ホリイケです。今回は8月23日〜27日の5日間Visionalのサマーインターンシップに参加させていただきましたので、学びを記録したいと思います!今回参加したインターンシップの詳細はこちらです〜!


5日間の全スケジュールはこんな感じでした。

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🚩インターンシップに参加するにあたっての目標

まず私がVisionalのインターンシップに参加するにあたり、克服したい課題とインターン終了時に目指す状態(目標)を設定しました。

克服したい課題
・主観で考えてしまう癖があるため、ユーザーが本当に嬉しいことを見つけること
インターン終了時に目指す状態(目標)
ユーザーの課題や欲求に寄り添い、ユーザーに寄り添ったデザインができる状態

以前のインターンシップでは、時間についていくことに必死になってしまったこと、ペルソナやユーザーの課題や欲求を直接解決できるプロトタイプをつくることができなかったという反省点がありました。ざっくりいってしまうと、「主観になりすぎてしまうこと」が私の1番の弱みだったので、「ユーザーの課題を解決するデザイン」ができていませんでした。

しかし、今回のインターンではその目標を達成することができ、やっとスタート地点に立てたかなと思います。たくさんの流れがあり、言語化が難しいですが記録していこうと思います。

1日目

今回のテーマは「新卒採用の人事と学生の関係構築における課題を解決するサービスをつくる」でした。いままでは自分の立場に近いユーザーの課題を解決することが多かったため、当事者意識を持って取り組むことができるのか心配でしたが資料の読み込みの時間にて、採用活動の流れや主なスケジュールの確認、人事が採用活動を通して困りそうなことを整理し、わからない部分はネットで情報を補いながら理解していきました。また、就活が始まったことで増えていった面談や面接の質問内容、それらを通して自分がどうなったのか気づいたことや得たことなどの実体験も整理しました。

実体験として、面談や面接を通して自分のやりたいことや今後のビジョン、自身の価値観などに気づくことができ、自己分析に繋がることが多くあったのですが、不安な要素として「自分がどの企業とあっているかわからない」という要素もありました。同時に人事側の困りそうなこととしては「そもそも学生が何をしたいのか把握しにくい」「自分のキャリアプランがみえていない学生とのマッチ具合を模索すること」なのではないかと考え、インタビュー1回目で実際にどんなことに困っているのか、考えた仮説は正しいのか仮説検証を行っていきました。

インタビューの結果、人事の方は面談や面接時には過去の体験や経験、今後の目標やどうなっていきたいかなどを聞くことで学生を理解しようとしていることがわかりました。しかし、学生の方向性や自社とのマッチ具合をジャッジするにはかなりの時間がかかっていること、母集団形成からスカウトまで学生を判断する基準が経歴のみになっていることから、選考に進むにあたり、学生の本心を見つけることは難しく本当に学生と自社と合っているかわからないということが課題なのではないかと考えました。

以上のことから1回目のペルソナ作成に移り、見つけた課題と、その先にあるゴールの状態、なぜそのような課題が起こっているのかを整理していきました。


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1回目のペルソナ作成シート


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課題となぜ起こっているのか、理想のゴールを整理したワークシート


2日目

2日目には2回目の仮説検証インタビューがあるため、まず自分が課題だと感じた要素を整理しました。私が課題だと仮説立てたことは以下です。

・自社や社員の価値観などを伝えるツールがないこと
・学生の理解が正しくできないこと

この要素が本当に課題なのかインタビューを通して確認しました。インタビューからわかったこととして、ツールをよりよくしても良い学生を見つけられなかったら意味がないこと、学生には先に自己理解や自己分析を進めた上で企業をみてほしいということでした。私はここで、学生と企業が本心でマッチすることが人事にとって最も重要なのではないかと考え、なぜ本心でマッチすることを求めるのか、もっと視野を広げていくことを意識しました。結果、就職後のミスマッチを防ぐことができるため社員や事業に共感して活躍してくれる他、成長意欲やモチベーションも確実な学生を採用できるため、最終的に事業成長につなげることができるからなのではないかと考えました。


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ペルソナの欲求とペイン

2回目のインタビューを通して、ワークシートを書き直しながらペインを解決できるようなアイデア(機能)を考え、こんな機能があれば解決できるのではないかという仮説を立てました。

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解決できそうなアイデアを発散


いくつか機能につながるアイデアが出たら機能を絞り、ワークシートに埋め、課題と解決方法があっているか整理していきました。


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課題と解決できそうなアイデアを整理したワークシート


3日目

3日目は中間発表があるため、午前中は発表準備に徹しました。サービスの概要文と解決したい課題、なぜその課題を選んだのかなど、ワークシートを埋めていきました。同時にこのサービスが人事と学生にどのようなメリットがあるのかも考えましたが、人事のメリットはあっても学生にとってのメリットが薄くなってしまいました。


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サービスの概要や詳細を簡単に記載したワークシート


中間発表のフィードバックでは、学生側のメリットが少ないことが主に指摘されてしまったため、そもそもなんで人事は学生の就活状況が知りたいのかという点を深掘りしていきました。


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前のステップに立ち戻り考え直した図


いただいたフィードバックを元に、なぜ知りたいのか、何のために知りたいのかということを掘り下げていき、機能となるアイデアを絞ってサービスの軸となる要素をより詰めていきました。このワーク中は特に記入したシートを壊していきました。

ワークシート変更後はサービスで課題を解決する流れを知るためにユーザーストーリーを作成しました。人事と学生がこのサービスを利用するため、人事側と学生側の2つのストーリーを考えました。この時点で、両者にメリットがある内容でないといけないにもかかわらず、

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ユーザーストーリー

ユーザーストーリー後はいよいよ画面の設計に移りました。前回のインターンでは多くの画面を作り過ぎてしまったので、ストーリーに沿った画面数のみに力を入れました。

4日目

4日目はまるまるプロトタイプの作成でした。学生の本心で企業とマッチするということがサービスの軸なのですが、最初は画像左側のように、今までの体験である過去とその体験を通して変化したこと、これからやっていきたいことの未来を記入できるものを考えていましたが、これではサイトを縦にスクロールする回数を増やしてしまうことや、他のサービスとの差別化ができませんでした。

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別の表現の仕方としてライフログでの表示を考えてみました。ライフログで表示することで縦スクロールの回数を減らし、学生がどんな体験を通してどんな気持ちになり、なにをしてきたかがすぐにわかるようになります。また、学生の本心となる部分がこのライフログに当てはまり、人事側はすぐに学生を知ることができるメリットを、学生側は自分自身の軸や自己分析を行うことができるというメリットを与えることができました。

(ライフログを採用した経緯として、人事の方は過去の行動履歴の質問によって学生を明らかにしようとしているのかなと考えた点や、本心や価値観は変化していくもののため、その変化の様子を見える化することでより学生を理解できるのではないかと考えたためです。)

サービスの軸となる要素が明確にできたので、配色やその他細かいデザインを制作し、4日目は終えました。

5日目

この日はほぼ最終発表でした。私はプレゼンが苦手で、なにをどう伝えればいいかの取捨選択が非常に下手なので、同じグループの学生さんを参考に説明すべきところを考えていきました。

順番が2番目ということで今までにないほどの緊張をしましたが、プレゼン後はいくつか質問をいただくことができ、最終的に優秀賞をいただくことができました。
自分が今までのステップに立ち戻って考えることがとにかく多かったため、自分自身が設定した課題や作ったサービスを理解することができていたのではないかと思います。

評価ポイントとしては、事前調査と十分な仮説がたてられたことで、課題定義が明確だったこと、クリエイティブジャンプがよかったということでしたが、他の学生さんの作品やフィードバックを通してビジュアル力がまだまだだと痛感しました。いいサービスを作っても、使ってくれるユーザーにその価値が届けられなくては意味がなくなってしまうので、ちまちま頑張っていきます!

📖インターンシップに参加して気づいたこと

冒頭でも述べたように今回のインターンシップでは目標を立てて参加したことで、ワーク中もサービスを作る上で必要な軸をもつことができました。やっとユーザーが求めることや持っている課題をデザインで解決することができたと思うのでここからがスタートラインだなと実感しています。主観に引っ張られずにデザインするためには、前のステップに戻って何回もユーザーを理解し現状の確認をすることが肝なのかなと、前回のインターンで学んだことをしっかり自分の中で理解することができました。案外わかっているつもりでもわかっていないことの方が多かったので、自分で何回も言語化していたことがとても助けになりました。(そもそも自分が作ろうとしてるサービスって何ができるんだろう?とか、課題ってなんだっけ、なんで課題なんだっけ?など…)

また、今回のインターンシップでは「仮説立て」と「仮説検証」が多くあり、ワークが進むごとに自分で仮説を立て、インタビューを通して検証していったことで、自分自身の考えをどんどん深掘りすることができたと思います。

まだまだ未熟者ですが、経験がどんどん学びに変わっているんじゃないかなと感じられることも多くなってきました。この調子でガツガツいきたいとおもいます!




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