激変すぎた2020年と原点に戻る2021年

今年の始まりには、今こうして1年を振り返ってるなんて思ってもなかった。
だって、振り返りほどイヤなものはなかったから。

振り返れば振り返るほど、その場しのぎで何となく過ごしてきたことが浮き彫りになって、後悔が積み重なっていく。
自分が描いた漫画もブログも写真も、今まで読み返すことはほとんどなかったけど、2020年は振り返ることの大切さを教えてもらった。


2020年記憶の曖昧な前半戦

正直、今年の前半は何をどうして過ごしてきたかも、ほとんど覚えてない。何してたんやろ…。

2019年に会社を辞めて、漫画家としてフリーランスの道を選んで、その2年目として始まった2020年だったものの、ここ4,5年となんら変わらない毎日を過ごしていた…はず。

『おもち日和』を描きながら、PRの案件を受けたり、いま住んでる地域の会社からお仕事をいただいて地域事業に参加させてもらったり。とにかく安定的に収入を得る術を考えてたような気がする。

そんな生活をいい意味でも悪い意味でもブチ壊してきたのが『コロナウイルス』の流行で。安定を目指していた収入が70%ほどダウンした。絶望〜〜〜〜!!

幸い、その頃は金銭的な余裕がちょっとあったから、必死に仕事を取りに行くというよりは、時間ができた今だからできることをしよう…ということで、初めての創作漫画を描いてみることにした。

ずっと描こうと思いながらも、描いてこなかった創作漫画を知人にサポートをしてもらいながらゴテゴテと試行錯誤の末、何とか完成させてみると、すごい満足感。たった44Pなのに。

もっといいもの描けるようになりたい…と思い、そのためにも客観的な意見を取り入れたいと思い、編集さんと出会うのが良いかも!ということで、いろんな持ち込みサービスや出版社を調べ、行き着いた先が今所属してるコルクの代表佐渡島さんとの出会いでした。


気づいたら漫画道に立っていた後半戦

この漫画の通り、DMで『読んでみてください!』と、ぽそっと送ってみたら、あれよあれよと所属することに

漫画で一生やっていこうと思ってたわけでなければ、所属したいとも思ってなかった。ただ、創作漫画を描けるようになりたくて、ゆるく送ってみたつもりだったのに。
だから、他の所属作家たちとは熱量が全然違って。世界を目指す漫画家がいれば、人の人生を変える漫画を描きたい人もいる。僕は家庭優先で描きたいものを描ければいいなと…草野球してる人間がプロの育成に紛れ込んでしまった…的な。

けど、それが良かったかも。


今まで何に対してもある程度までは器用さでうまくはいくけど、極める・プロにはなれずにいた"器用貧乏"がコンプレックスだった。

それをZoom越しでしか会ったことがない佐渡島さんに見透かされた。
『ユータヌキは器用貧乏だから平均点は高いけど、今のままでは100点は取れないよ』って。

ぐは〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


めちゃくちゃ溝落ちに強烈なパンチが入ったけど、そのおかげでちょっと変われそうな気がした。今まで100点を諦めてたから。諦めるというか逃げてた。どうせ今からじゃ上手い人には追いつけないやろうし…って。


そんな話の流れで佐渡島さんに
『漫画を極めたいなんて思ってなかった』と正直に話したら
『それでいいと思うよ、漫画のレベルが上がれば他のことも一緒にレベルが上がってるはずだから、別のやりたいことに移行するのもいいかも』って。漫画を教わりに来てるのに。

その言葉で、来年ももっと頑張ろうと思えた。

100点の漫画を描けるようになりたいってよりは、まずは100点の漫画を描きたいという気持ちを持つ。もちろん漫画に点数とかないけど、自分も納得できる漫画を描くという目標を持ってみようと思う。

もし漫画を描かなくなっても、その気持ちで過ごすことができたら、他のことも頑張れる気がする。



コルク所属作家のモチベーションの高さや漫画に対する熱量は到底追いつける気がしないけど、自分なりの漫画に対する熱を燃やしながら頑張ろうと思った。
比べるとかないし、勝ち負けもないし。考えは自由だし。漫画道も1本の細い道ではなくて、いろんな人が歩けるように広い道のはず。



2021年、生きる意味とは

ディズニープラスで配信が始まった『ソウルフルワールド』を観た。
人生のきらめき・生きる意味について考える話。

今まで何となく自分の気持ちを発信するツールとして漫画を描いてきたところで、コルクに所属することになり、漫画家としてプロを目指すことになった。

入ってみると、自分は他の所属作家とは熱量もレベルもスキルも違う。
自分が漫画を描く意味は…?自分が描かなくなっても誰も困らないのでは?え、そもそも誰か読んでる?なんて思ってしまうような日もあって、これからどうしよう…と考えてた自分に照らし合わせるように観た。

ネタバレしないためにもあんまり詳しいことは書けないけど、いったん原点に戻って自分が楽しいと思える生活を送って、その中で起きたことを読んでくれる人にとって面白い漫画にする。そんな漫画を楽しみにしてくれる人を増やしていきたい。

今までの不特定多数に受け入れられる漫画を作るのではなくて、自分が良いと思うものを不特定多数に届けたい。これに尽きる。

2021年はこんな気持ちで過ごしたい。年末にこの話を観れてよかった。




長いようで短い振り返りはおわり。
2021年は、2020年の振り返りを生かした漫画を全力で作っていくので、それを楽しみにしていてもらえると嬉しいです。

本当に、今年も1年間ありがとうございました。
来年もよかったら応援よろしくお願いします!
良いお年をお迎えください!




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