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漫画の制作過程を書いてみる。大事なのは感情の動き!

タヌキブースへお越しの皆さん、こんにちは!
この『タヌキブース』は、吉本ユータヌキの活動の裏話や考えてること・漫画の先読みなどを配信するマガジンです。ちなみに購読者の総称は『もち米さん』と呼んでいます!初月無料なので、チラッと覗き見してみてくださいね。

もち米さん、こんにちは!
まずは嬉しいお知らせがあるので、聞いてください!!!


ってことで、スタンバイさんのマンガ大賞の準グランプリをいただきました〜!やった〜!昔の漫画やけど、めちゃくちゃ嬉しい!!
審査基準にTwitterでのいいね・RTの数ってのがあるので、読んで反応してくれたみなさんのおかげです。本当にありがとうございます!!

準グランプリは賞金4万円なので、コロナが落ち着いたら店長に連絡して、ご馳走しに行けたらなと思っております。

ちょっと小っ恥ずかしい部分もあるけど、店長のおかげでこの漫画を描けたし、今でも自分の中で後輩やお世話になった人には、ご飯を奢ったり、贈り物をしたり、気持ちよくできてるので。しっかり感謝を伝えにいきます。

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漫画の制作過程を書いてみる

さて、本題に入ります!
今回は漫画をどういう流れで作ってるかみたいなことを書こうと思います。

今まで『自分の漫画の作り方とか誰も興味ないでしょ…』って思ってたりしたんですけど、"ざく ざくろ"さんの制作過程を書いたnoteが面白かったので、自分も書いてみようかなと思っていました。

これは、ざくさんの漫画。めちゃくちゃ面白い。今度、電子書籍になるらしい!

ざく ざくろさんは、この『タヌキブース』を開設した時から購読してくれていて、質問や感想のコメントをくれたり、僕にとってはすごく励みになる存在なので、漫画がバズってたり、電子書籍が出たりの嬉しいニュースが自分ごとのように嬉しいのです。


ーで、今回制作過程を書いてみようと思うのは、先月スタンバイのコンテストに応募したコレ!

テーマは『転職したいと思ったキッカケ』でしたね。


❶大きな流れを考える

まずはテーマから、どんな話が気持ち良く読めるかを考えてみました。

"転職"って一見、ネガティブにも捉えられるワードなので、読後に変なしこりが残らないようにしたいと思いました(今回は、たくさんの仕事を扱う転職サイトの企画なので)。

【できれば避けたいテーマ】 
 ▼会社や上司とソリが合わない
  → 会社や上司を敵にしなければならない
 ▼やりたい仕事じゃない
 ▼給料に不満がある
  → その仕事や職場にネガティブな印象を受けるかもしれない(夢のためにもっと稼ぎたいと思ったは良いと思う)

漫画としては、敵を描くことで読者がキャラに感情移入しやすくなると思うんですけど、今回はなしで。

ーというわけで、"責任感の強い主人公のネガティブな思い込み"をテーマにしました。これなら問題があるのは会社でも上司でも金銭的な話でもなく、思い込みが晴れていく右肩上がりな流れです。

スタンバイ_出力_001 2

厳密に言えば、"やりたい仕事"じゃないに当てはまるんですけど、切り口を変えて、"憧れの仕事(パン職人)"があるけど、それを言い出せない主人公の話に。


❷キャラクターの設定を考えてみる

テーマが『転職したいと思ったキッカケ』で、主人公はパン職人になりたい。
そんな主人公の性格を考えてみます。

 ▼31歳で長く勤めていて、部下や責任もそこそこありそう
 ▼大きな勝負(転職)に出るには、覚悟がいる年頃
  → 20代だと転職はそんなに重くない話になりそうなので
 ▼ちょっと天然/純粋なところがある
  → 31歳男性がパン屋の前で、口半開きで目をキラキラさせている
 ▼責任感が強い
 ▼礼儀正しい

  → (2P目)ちゃんと『いただきます』と言う
  → (2P目) 『どうしました』ではなく『どうされましたか』 など

いわゆる真面目な感じが伝わるといいなと思って考えてみました!
既婚者であることまで書ければ、もっと転職に対して苦難が描けそうやなと思ったんですが、今回4Pで考えてたので、そこは割愛。

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