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白杖≠全盲

こんにちは。

私の場合、40歳を過ぎて白内障が進行し、視野狭窄と羞明、視力低下が激しくなった数年前から、駅や繁華街など人の多いところでは白杖を使用しています。

今年の春に白内障の手術をしましたが、視野狭窄は進んでいるので、人にぶつかるリスクを減らすことや、痴漢などの冤罪を防ぐことが主な使用目的です。

私の場合は全盲ではないので、路面状況を掴むための石突きは必要なく、いわゆる「シンボルケーン」と呼ばれる短い杖を使っています。

白杖は福祉用具として公費支給を受けられますが、実はAmazonなんかの通販でも普通に買うこともできます。

ちなみに私のシンボケーンは、先端が細いので、側溝の網目の間やマンホールの穴なんかに挟まることが多く、すぐに曲がってしまいます。いま使っている白杖も、この3年間で3本目です。

公費支給を受けられる耐用年数は2年で、それまでに壊してしまう私の場合は、自費で安いのを買う事にしています。

晴眼の方から見れば「白い杖=眼が見えない人」というイメージがあるようで、一昔前の「車椅子=全く歩けない人」みたいなイメージで今も見られていると感じることが多々あります。

例えば、電車内でスマホを見ていると、怪訝そうな顔つきで見られたり、弱視だから大丈夫と何度言っても、駅員さんに手引きされたり、バスで無理やり座席に座らせてくるご婦人がいたりと、弱視の白杖利用者がいると皆んなに認識してもらうまでには時間はかかりそうです。

なので私のような弱視者が街に出て、どんどん白杖を使っているところを見せていく必要があると思っています(こんな世の中なので頻繁に外出というわけにはいきませんが)。

中途視覚障害者が、白杖を使うまでに葛藤があると、他の視覚障害当事者から聞いたことがあります。

私の場合は先天的に夜盲などの症状があって、いずれ病気は進行すると聞かされていたので、いざ白杖を持った時はついに来たかというくらいの感覚しかありませんでした。

人によっては、白杖を使うのを人に見られる事に抵抗を感じる人もいるようです。

ヘルプマークは、必要な配慮を裏面に書くようになっていますが「白杖使用中ですが全盲ではありません」と逆の配慮を書くのがいいんですかね。

「白杖≠全盲」ってキーホルダーとかあってもいいかもしれないですね。

というわけで、今回は弱視者の白杖使用について書いてみました。


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