「活動は全てメモに書き残している」熟練スポーツボランティアが語る
はじめまして!株式会社和平の大古場 奏多と杉本 茜です。
この度、市民活動に取り組むボランティアのみなさまと弊社プロダクトcivicshipを繫ぐ場として、このマガジンを連載することになりました。(※civicshipについては、このあと紹介します。)
日々、市民活動に取り組むみなさまのことについてもっと知りたい。
市民団体に関わるみなさまに、ボランティア・プロボノ目線のストーリーをお届けしたい。
この場を通じて、みなさまと市民活動についてお話ができたら…!
そんな期待を持って、このマガジンの連載をはじめます。
第1回にご紹介するのは、山田さん(仮名)です。
スポーツに興味を持っていたことから、スポーツボランティアとして活動しておられます。インタビューからは、とても好奇心旺盛で活動的な女性だという印象を受けました。
civicshipの紹介
civipshshipは、株式会社和平が提供する、共助の循環を推進するSNSです。
※紹介資料はこちら
連載を始めた経緯
アプリを開発するにあたり、第一線で活躍するボランティアやプロボノ、市民団体の皆様へのインタビューを重ね、現場の声を蓄積しています。
このマガジンでは、これまでのリサーチで得られた現場のリアルな声や、それに基づく学びをお届けします。
今回紹介する人
記念すべき第1回は、東京オリンピックやアジア太平洋マスターズなど、様々なスポーツボランティアに参加する山田さんのリアルをお届けします。
山田さん(仮名)の基本情報
好奇心旺盛で、興味がある活動には積極的に参加しておられます。
国内外の世界大会から、小さな施設で行われるイベントまで、大中小さまざまなスポーツボランティア活動に参加されています。
最近は自治体の観光ボランティアも始めたそうです。
活動を知ったきっかけ
自治体の募集サイトで探している
定期的にボランティアの募集メールが送られてくる
山田さんはもともとマラソンをやっていたということもあり、最初は興味があったスポーツのボランティアに参加したようです。また、町の掲示板で募集を見つけて、ホームページを見ることもあるそうです。
参加の動機
新しい気付きを得たい
スポーツボランティアについては、とにかく興味があるものに参加しているようです。
特にパラスポーツに興味があると仰っていました。地域のパラスポーツの講習会に参加して、様々なスポーツや大会があることを知ったことがきっかけだそうです。
生活圏の新鮮な情報が手に入る
観光ボランティアでは、事前に研修を受けているそうです。研修を受けて観光客の方に情報を伝えていると、普段と街を見る目が変わって楽しいと仰っていました。
山田さんは最近物欲もなくなってきて、買い物に出かけることも少なくなっていたようですが、観光ボランティアで色々な場所を見歩くことが楽しみになっているようです。
ちなみに山田さん曰く、地域で行われるイベントなどの最新情報をメールでも受け取れるので、新しい情報がたくさん入ってくることが好きな人にはおすすめとのことです。
好きなことを活動にしている
山田さんは昔マラソンをしていたことがあるそうで、ボランティアもマラソンから参加したと仰っていました。
現在は様々なスポーツのボランティアに参加されていますが、すべて興味のあること(スポーツ)だそうです。
普段の活動や役割
ボランティア募集のメールから、自分の参加する活動を選んで応募している
行ったことのない地域や遠方のボランティア活動にも参加している
山田さんは基本的に近場で活動できるボランティア活動を選んでいますが、どうしても参加してみたい大会ボランティアの場合などは遠方でも足を運んでいるそうです。
活動場所周辺の様子を調べている
遠方に足を運ぶ際は、必ずボランティア活動以外の楽しみを見つけるようにしていると仰っていました。
山田さんの「ボランティア以外の楽しみ」とは、例えば、久しぶりに行く土地がどんな風に変わったのかを歩いて見ることだそうです。
他のボランティアと交流している
山田さんは、他のボランティアから活動に関する有益な情報を聞いています。例えば、直近のスポーツボランティアの募集についてのお話や、この方法の方がボランティア当選確率が高いなど…。
活動の記録・共有
活動予定をメモしている
直近の予定だけでなく、来年、再来年…と先々参加したいスポーツボランティアの予定もメモをしているそうです。
メモしておくことで、いつ開催されるという意識が持てるので、事前イベントや説明会の情報などを見逃さないようになると仰っていました。
ボランティア活動の感想をメモしている
一緒に活動した人をメモしている
観光ボランティアでは毎回行く場所は似ているものの、そこで出会う人や自分の感想は毎回違うのでメモをしているようです。
記録を残す必要がある
山田さんは過去に大きな大会のボランティアに応募したとき、今までの経験を全部書きなさいと言われて困ったことがあったそうです。
当時は活動記録をなにも残していなかったので、記憶しているものしか書けなかったと仰っていました。
これ機に活動をメモしておくことが必要だと思い、記録しはじめたとのことです。
抱えている課題やゴール
ボランティア活動に応募して、落選している
メールで募集が送られてきて、参加したい活動に応募すると当選・落選の返事が返ってくるようです。
たくさん当選する時もあれば、全く当選しない時もあるとのことで、当選が重なったときは4日連続で活動することもあると仰っていました。
過去のボランティア活動を反省している
過去にパラリンピックのボランティアに参加した後、「もっとこうすればよかった」と後悔したことがあるとのことでした。
その後、パラスポーツの講習会に参加して様々なパラスポーツがあることを知り、東京都障がい者スポーツ協会のHPに登録したそうです。
神戸のパラ陸上のボランティアに参加すること
山田さんの居住地からは離れた地域で開催される大会ですが、パラ陸上にはとても興味があるから行くと仰っていました。
パリオリンピック・パラリンピックのボランティアに参加すること
東京オリンピック・パラリンピック後、山田さんは次の開催地であるパリにも参加したいと思ったそうです。
3,4年前からパリオリンピックへの参加を見つめて行動していらっしゃいます。
💡仮説
※山田さんのお話から、「もっと知りたいこと」「ちゃんと確かめたいこと」をまとめています
特定の場面で利用するために、活動を記録している人はどのくらいいるか
活動記録が特定の場面で必要なのは、どのボランティアなのか
山田さんは、スポーツボランティアで大きな大会に応募するときに記録の必要性を感じていました。
他のスポーツボランティアにも活動を記録している人はいるのか、
スポーツボランティア以外でもいるのか、
今後リサーチしていきたいところです。
どのようなボランティアにおいて選考が行われる傾向があるのか
山田さんのお話からは、スポーツボランティアではオリンピック・パラリンピックで選考があることが分かりました。
どの程度大きな大会から選考があるのかは、今後確かめていきたいところです。
そして、スポーツボランティア以外にも、選考が行われているボランティアはあるのでしょうか…?どんな活動で行われるのでしょうか?
あとがき
今回は、スポーツボランティアに積極的に参加しておられる山田さんについてご紹介しました。
活動を記録する必要があると感じて記録している方がいらっしゃるのか…と非常に興味深いお話でした。
山田さんのお話からは、オリンピック・パラリンピックへの参加を数年前から考えて選考通過のために準備する熱心な姿勢と、その過程のボランティア活動をひとつひとつ楽しむ様子がひしひしと伝わりました。
civicshipからのお願い
civicshipは、市民活動に愛されるプロダクトになるために、より多様な方にインタビューを実施してまいります。ご協力いただける方は、こちらからご連絡お願い致します。