風の時代ってどういうことだろう。


風の時代っていわれてもどんな時代ですか?
そう疑問に思う人が大半だと思います。

今回は風の時代について私なりに考えてみました。


まず、風とは占星術でいう4つの区分の1つです。
火、地、風、水
この4つがあり、この順番でまわっています。

ですので風の時代の前は地の時代でした。

ひとつずつ簡単に解説すると

火は、発見や開拓、積極的に行動していくこと
地は、目に見えるもの、蓄えや安定していくこと
風は、目に見えないもの、本質をとらえていくこと
水は、感情、共感や救いをあらわしています。

現実世界でいうならば
火の時代は戦争をあらわしています。
大陸を発見し、積極的に利益をとっていくことが正義だった時代。
そして戦争が終わり地の時代がやってきました。
化学が発展し、目に見えるものを重視していくことが正義だった時代。
今はこの時代の終わりがきています。

権力、肩書、地位、名誉、お金、
ふくらみ過ぎたそれらの価値が無効化になる
それが風の時代。

風は目に見えないですね。
その目に見えていない本質を見抜いていく力を
個人個人が身につけていくこと。
それが風の時代に必要なことだと思うんです。

ミニマリストが流行ってるのも風の時代が到来しているからだと思います。

立派な家や車、時計やアクセサリー
それってほんとに必要?
別になくても生きていけるよね?

そんなメッセージを感じます。

フォロワー数、いいねの数に支配されて
本当に言いたいことも言えずに
本質を見失っていませんか?

もうそんなのやめにしません?

それが風の時代のメッセージです。

モノを失うこと
権力や地位を失うこと
お金を失うこと

持っているものを失う恐怖に
あまりにも支配されていませんか?

それは確かに目に見えているかもしれません。
でもそこに、本当に価値があるのかどうかは分からないのです。
ただ価値があると思い込まされているかもしれません。

人は投影と転移というものをします。

自分のなかの言語化されていない内的な恐怖や感情を
現実的に目に見える対象にぶつけることで
その不安を解消しようとする働きです。

例えば「コロナいじめ」
自分のなかのコロナに対する不安や恐怖を
コロナにかかった人などにコロナとあだ名をつけていじめることで解消しようという心理。

不倫をした有名人をバッシングするのも
不倫や理不尽なことをされた自分のなかのフラストレーションを
有名人にぶつけることで解消しようとしているのです。

これは人間の心理ですが、その投影と転移を乗り越えて
他者と対等につながることが風の時代に求められています。

誰もは小学校で聞いたことのある詩
「私と小鳥と鈴と」
まさにいまこれが必要なのです。

私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥は私のように、
地面を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。

いまの世の中は真逆のように感じます。

空を飛ぶ鳥を
「あいつら空とか飛んでバカなんじゃない?」
また鳥は
「あいつら必死に走ってバカなんじゃない?」
鈴に
「この歌すら知らないの?」
また鈴は
「きったない音、もっときれいな音だしてよ」

自分達だけの世界、自分達だけの尺度で
良し悪しを判断してしまう。

自分と少しでも意見が違うと罵りあったり、
誰かを貶めたり、バカにしたり、そんな世の中もういや。

他者と対立するのではなく、対等に。
どんな世界の人であろうと個人を尊重しあう。
そんな風の時代の幕開けです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?