土星を超えいけ。天王星のメッセージ
突然ですが、新札のデザインってどう思いますか？
私は普段、経理の仕事をしていて、
よくお金を数えたりするのですが、
正直、最初は「フォントが好きじゃないなー」
って思っていたんです。
でも、よく見てみると、1,000円札のデザインがかっこいいことに気づきました。
とくに裏面の北斎の絵がかっこいい。
それで、ふと葛飾北斎ってどんな人だったんだろうって調べたらこちらのサイトにたどり着きました。
「おれは好きな絵が描きてえんだよ！」
というロックな姿勢と絵以外のダメっぷりが最高に面白い。
確かに、よく考えたら歴史に名を残す偉人と言われる人って、今までの常識を覆すかのような型破りな人ばかりですよね。
普通じゃないから偉業を成し遂げられたわけで、その時代の「当たり前」を超えていった人たちです。
そして、これって占星術の象徴では
「天王星」のメッセージだと思うんです。
土星と月、天王星と太陽
古典的な12星座の支配星を見ていくと
天体には、陰と陽それぞれの性質があることがわかります。
火星は、牡羊座と蠍座
金星は、牡牛座と天秤座
水星は、双子座と乙女座
木星は、射手座と魚座
土星は、山羊座と水瓶座
陰と陽のどちらのエネルギーも持っているんです。
しかし、太陽と月だけは例外ですね。
太陽は陽、月は陰、片方だけの性質を持っている特殊な天体です。
さらに、
火星が支配星の牡羊座の180度には、
金星が支配星の天秤座が来る、というように
「火星と金星」「水星と木星」は
それぞれセットで働くことが分かります。
そして、太陽と月に関しては、
どちらも土星がセットで働きます。
月には、山羊座的な土星
太陽には、水瓶座的な土星(天王星)が
セットで働いてくるってことですね。
ここで、前半の話と繋がっていきます。
偉業を成し遂げるような人は、
太陽を活性化させる天王星の力をしっかり使っているのではないか、という仮説が浮かんできます。
今一度、太陽と月について考えてみましょう。
太陽は、この太陽系のエネルギー源です。
常に新しい光を生み出しているのは太陽しかありません。
それに対して月は、太陽の光を反射して輝きます。
というか、太陽以外のすべての惑星はそうなんですが、特に月は太陽と真逆の陰の性質しか持っていないので、惑星の親玉みたいなものと言っても良いでしょう。
太陽の過去の光を反射するので、月は過去を表しているなんて言ったりします。
月が表す「感情」は、
全てが過去の体験や記憶から来ています。
例えば、頬をつねると痛いですよね。
その痛みは、つねった後から感じるはずです。
つねる前から痛みを感じることができないように、全ての感情・感覚は、未来ではなく過去由来のものです。
好きという感情も、嫌いという感情も
何かそう感じる出来事を体験しないと発生しません。
まだ起こっていないことを心配する不安という感情だって、それは過去に起こった最悪な出来事から予測しているはずです。
そして、過去の光を照らす月に対して土星が働くとどうなるのかというと、非常に保守的になります。
土星が表す「結果」とは、
過去の積み重ねによるものです。
何かを経験し、そこから感じ取って考えて、
着実に行動に移す。
その土星の使い方は、月由来のものなんです。
もちろん社会が成り立つために欠かせない性質ですが、それだけだと、それ以上の発展はありません。
そこで必要となるのは、
太陽と天王星による働きです。
太陽がもたらす新しい光を受け取って
天王星は、固定化された概念を超えた
新しいものを作り出すのです。
私は、出生図でかなり土星が効いているタイプで
さらに月とぴったりセクスタイル。
月と土星の働きである
何かを経験し、そこから感じ取って、着実に1つ1つ行動を積み上げるスタイルは得意です。
そのおかげで、安定した生活が送れているとは思います。
でも、太陽と天王星は、なかなか使いこなせてないです。
やっぱり太陽と天王星のエネルギーって
自分の個性を最大限活かすような力なので、
土星を超えて、天王星を上手く発揮するためには
嫌われる勇気や、周りを気にしない勇気が必要となるのではないでしょうか。
もちろん、月と土星のしっかり地に足を付けて取り組む力も欠かせないものですが、
200年間の土の時代によって、社会的にも
かなり月と土星によるエネルギーの方が
過剰になっているように思います。
しかし、これからの風の時代には、太陽と天王星の力を発揮しやすい時代となるはずです。
いまは、土の時代から風の時代への移行期なので
私だけではなく、多くの人がこの葛藤を持っているのではないかと思います。
天王星が、太陽と月にタイトにスクエアを形成した水瓶座満月の日に、
ふと、お札をみて気づいた天王星のメッセージ。
「もっと周りを気にせずに、自分の好きなことやってみたら？」
責任を持って、やるべきことをしっかりこなすことも大切だけど、
そこに囚われていたら、新しいエネルギーは生み出せない。
土星を超えたその先に、新しい未来があるのかもしれません。
望月ことり
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