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「食べる」ということ

「食べる」。
それは人間、ひいては大半の生き物の基本となる行為です。

こと人間については、進化・発展の過程で様々な食材を使い、様々な料理を生み出してきました。
ネット上でも「食」に関するコンテンツはキリがありませんし、雑談においても「食」の話題は定番です。昨日何食べた?っていうシンプルなものから、きのこたけのこ戦争まで。冷静に考えれば「食べる」ということはほぼ全人類が行っている行為で、それをしなければ生きてはいけないので当たり前といえば当たり前なのですが。ちなみに私はきのこ派です。

…ですが、どうも私はそういうのがちょっと、いやかなり苦手です。
理由は色々あって、この後少し書いていくのですが、まずもって大きな括りとして「食って、究極のプライベートじゃない?」と思うのです。

「今日のご飯」って感じで、食事の写真を常にSNSに上げている人はたくさんいますけれど、自分がそれをやろうとするとプライベートを覗かれている、それこそお風呂場を覗かれているような感覚に襲われます。
自分がどういう食生活を送っているのか」という事柄が、まさに(物理的に)「自分を丸裸にされている」ような感覚
(と言いつつ、自分は過去に食事の写真をSNSに一度も上げたことがないのか、と言われるとNOなのですが…よほどのネタでないと上げないのは確かです)

他にも理由はいくつかあって、理論立てて説明することもできなくはないのですが、どちらかというとこういう感覚的な理由の方がはるかに大きいです。

…でもたぶん、これを理解してくれる人は、極少数なんだと思います。
だって、世の中のSNSには食事の写真が溢れているのですから。

では、どうしてそうなったのか?
基本的には私がコミュ障だから、というのもありますけれど、大きな理由として私が「めちゃくちゃ極端な偏食だから」というのがあるんだと思います。
それこそ、食べられるものを数えた方が早いぐらいのレベルで苦手なものが多いんです。
あまりにも偏食が過ぎるので、恐らく味覚に何らかの異常がある可能性があるのではと思っているのですが、特に検査とかはしたことないです。

どんなレベルなのか、簡単に説明します。詳細はやっぱりプライベートを覗かれる感覚になってかなり嫌な感じになってしまうので、あくまでも簡単に、ですが。

  • 外食では基本単品のみで、セット、定食はほぼ頼みません(食べられないものが入っている確率が高いので)。あとだいたいいつも同じものを注文します。

  • 自宅での食事も基本的に一品のみ、同じものをローテーションで食べています。

当然、栄養はめちゃくちゃ偏っています。今までどうやって生きてきたのか割と謎なレベルですし、これから先、恐らく人並みに長くは生きられないと思います。
ただでさえ独身男性は早死にするっていう統計データがあるぐらいですし。

あとはこんな思い出話を。
10年以上前、それこそPSUの時代なのですが、5~6人ぐらいでオフ会をしたことがあります。
そこには私の弟(当然、私の偏食はある程度把握している)も参加していました。
オフ会の流れでみんなで食事になったのですが、その時に弟が「こいつ(=私)、〇〇とか〇〇とか全部食えないから」って言ったんですよね。
たぶん、弟は事情を説明しただけで悪気はなかったんだと思いますけれど、私はめちゃくちゃ恥ずかしくなったのを覚えています。

たぶん、根底には「極端な偏食=世の中の料理の大半を味わえない」っていう、「料理コンプレックス」みたいなものがあるんですよね。
だからこそ、自らの食について語ることが非常に憚られる。

そういう訳で、もしこれを読んでいる人が将来私と食事をする機会がありましたら(恐らくほぼないと思いますが)、何を食べて何を食べなくてもそっとしていただけるとありがたいです。


…なんていう、めちゃくちゃ真面目なエッセイみたいなやつを書いてみました。
最近書くことがなさすぎるのでしょうがないですね!
次回は…たぶん9月下旬になるかな?ならなくても怒らないでね!

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