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#僧侶

立正安国論⑩【お祖師さまのおしえ】vol.19

【お祖師さまのおしえ】は、私がお祖師さま(日蓮聖人)の御遺文を少しずつ読んでいく過程を報告するコーナーです。 今回は「立正安国論⑩」です。(①~⑨はこちら) 参照しているのは、『昭和底本 日蓮聖人遺文』(日蓮教学研究所、改訂増補第三刷、2000年)と、『日蓮聖人全集 第一巻 宗義1』(春秋社、1992年)です。 前回に引き続き、旅人の一回目の質問に対する主人の返答の続きを読んでいきます。 以下、「原文」「現代語訳」「注」の順に書き、最後に私の感想を書いていきます。現代

はじめての法話研究会の感想

先日、「む、無理…」という記事を書きまして、しばらくnoteをお休みしておりました。 ゴールデンウイークに入り、だいぶ生活が落ち着いてきましたので、再開しようと思います。 今日は、4月23日に開催した「法話研究会」の感想を書きます。 ◇◇◇ 私は栃木県日蓮宗青年会(以下青年会)というものに所属しています。これは、栃木県に籍を置く日蓮宗僧侶のうち、40歳以下の人が入れる会です。会員同士集まって勉強会をしたり、イベントを企画したりします。 この青年会主催で、4月23日に

立正安国論⑧【お祖師さまのおしえ】vol.17

【お祖師さまのおしえ】は、私がお祖師さま(日蓮聖人)の御遺文を少しずつ読んでいく過程を報告するコーナーです。 今回は「立正安国論⑧」です。(①~⑦はこちら) 参照しているのは、『昭和底本 日蓮聖人遺文』(日蓮教学研究所、改訂増補第三刷、2000年)と、『日蓮聖人全集 第一巻 宗義1』(春秋社、1992年)です。 さて、前回は、人々が様々な宗教・宗派の儀式を行って祈りをささげ、為政者も心を砕いているのに、飢饉や疫病はいっこうになくならず、まさに死屍累々という状況であること

私の作品紹介

今日は、noteの企画に乗っかって、私の作品紹介をしてみようと思います。 「作品」と言っても、アート作品とかではなくて、論文とスライド資料です。 ◇◇◇ みなさん、「researchmap」(リサーチマップ)ってご存じですか? 日本全国の研究者の業績が登録されている、「データベース型研究者総覧」です。 大学の先生になると、事務の方で勝手に登録してくれたりするらしいのですが、条件に合えば自分で登録することもできます。 私は運よく、日蓮宗現代宗教研究所という研究所に所属

自己紹介(2回目)

今日はnoteの企画に乗っかって、2回目の自己紹介を書いてみようかなと思います。 3ヶ月前に書いた自己紹介(初note記事)と、女性僧侶としてのスペック紹介記事は以下のとおりです。 今回は、自己紹介テンプレートという便利なものがnoteから供給されておりましたので、それに沿って書いていきます。 ①名前 中井 本蓉(なかい ほんよう)と申します。栃木県の日蓮宗寺院に所属する僧侶(非住職)です。 本蓉という名前は僧侶になったときに改名した名前です。 「本」という字は、

【注意喚起】仏像の写真だと思ったら全然違った話

ここ数年、人に頼まれて、仏像の写真素材を探す機会が多かったんですが、そのとき「ちょっとヒヤッとする体験」をしたのを思い出したので、共有させてください。 タイトルにあるとおり、いい感じの仏像の写真を見つけたと思っていたら、全然違う写真だったというお話です。 有名なフリー写真素材サイトとして、「Unsplash」というものがあります。このサイトの写真はとにかくおしゃれで洗練されているものが多いのでおすすめです。「Buddha」と検索するだけで数えきれないほどの美しい仏像の写真

自己紹介

はじめまして、 中井 本蓉(なかい ほんよう)と申します。 1987年生まれの36歳(2023年12月現在)です。 栃木県の日蓮宗寺院に所属している僧侶で、 日蓮宗現代宗教研究所の研究員をしております。 と言っても、毎日研究所に出勤しているわけではなく、普段はお寺にいて、月に1~2回、会議に参加したり、研究発表をしたりしています。 研究テーマは、「ナラティブ」「ジェンダー」「鬼子母神」です。 最近はジェンダー関係のプロジェクトチームに配属されたこともあり、ジェンダー関係