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#現代語訳

観世音菩薩普門品第二十五⑩【はじめての法華経】vol.18

【はじめての法華経】は、私が法華経を少しずつ読んでいく過程を報告するコーナーです。(マガジンはこちら) 現在、『妙法蓮華経』「観世音菩薩普門品第二十五」を少しずつ読み進めております。 さて、前回読んだ部分は、観世音菩薩の「三十三身」が説かれ始めたところでした。まず、第一身は「仏」でしたね。 今回は、第二身と第三身について説かれる部分を読んでいきましょう。 応以辟支仏身。得度者。即現辟支仏身。而為説法。 辟支仏の身を以て得度すべき者には、即ち辟支仏の身を現じて為に法を

立正安国論⑩【お祖師さまのおしえ】vol.19

【お祖師さまのおしえ】は、私がお祖師さま(日蓮聖人)の御遺文を少しずつ読んでいく過程を報告するコーナーです。 今回は「立正安国論⑩」です。(①~⑨はこちら) 参照しているのは、『昭和底本 日蓮聖人遺文』(日蓮教学研究所、改訂増補第三刷、2000年)と、『日蓮聖人全集 第一巻 宗義1』(春秋社、1992年)です。 前回に引き続き、旅人の一回目の質問に対する主人の返答の続きを読んでいきます。 以下、「原文」「現代語訳」「注」の順に書き、最後に私の感想を書いていきます。現代

観世音菩薩普門品第二十五⑨【はじめての法華経】vol.17

【はじめての法華経】は、私が法華経を少しずつ読んでいく過程を報告するコーナーです。(マガジンはこちら) 現在、『妙法蓮華経』「観世音菩薩普門品第二十五」を少しずつ読み進めております。 さて、前回は無尽意菩薩がお釈迦さまに対して2回目の質問をしたところを読みました。観世音菩薩さまはどのようにしてこの世界に現れ、どのようにして衆生に法を説かれるのでしょうか?という質問でしたね。 今回から読む部分は、この無尽意菩薩の質問に対するお釈迦さまの返答になります。観世音菩薩の「三十三

観世音菩薩普門品第二十五⑧【はじめての法華経】vol.16

【はじめての法華経】は、私が法華経を少しずつ読んでいく過程を報告するコーナーです。(マガジンはこちら) 現在、『妙法蓮華経』「観世音菩薩普門品第二十五」を少しずつ読み進めており、約4割というところまできました。ちょうど、無尽意菩薩の1回目の質問と、それに対するお釈迦さまの返答が終わったところです。 これまで読んだ部分(①~⑦)の原文+書き下し文+現代語訳は下記の記事にまとめてあります。 さて、今日から読む部分は、無尽意菩薩の2回目の質問と、それに対するお釈迦さまの返答に

立正安国論⑨【お祖師さまのおしえ】vol.18

【お祖師さまのおしえ】は、私がお祖師さま(日蓮聖人)の御遺文を少しずつ読んでいく過程を報告するコーナーです。 今回は「立正安国論⑨」です。(①~⑧はこちら) 参照しているのは、『昭和底本 日蓮聖人遺文』(日蓮教学研究所、改訂増補第三刷、2000年)と、『日蓮聖人全集 第一巻 宗義1』(春秋社、1992年)です。 さて、前回は、人民は仏法を信奉し、為政者も悪政を行っているわけではないのに、災難ばかりが続くのは、一体どのような誤りによるのでしょうか、という質問が、旅客(旅人