どうなんだろうねでやり過ごす日々

座って電車に揺られていた

各駅、ドア開く、降りる、乗る、立つ
変わる乗客を眺めながら気力なく座って最寄り駅を待つ
目の前に人が立つ

若い男性がしわも傷みもないスーツを着ていて、つり革右手、左手に本を持って読んでいた
マネジメントの本を四白眼にして

彼はきっと将来を描いている
自分はどうなのか


いくつかの駅を過ぎ隣に座った
磨かれた爪、ささくれのない甘皮
自分はどうだったか
傷み、それだけ


明日は、来週は、来月はどうなっているか、どうなるんだろうねーでへらへらやり過ごす
これでいいのか
彼の茶色い目も磨かれたように光っていた


何日か経っている
全く知らない他人が離れない

流れるモーニング娘。’15のmy vision


何を見ようか


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