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ヤフーショッピングのおトク指定便の出店者目線の感想やデメリット

ヤフーショッピング出店者さん、お疲れ様です。

ECベテランのますくんです。

今回はヤフーショッピングの新サービス「おトク指定便」についてお話します。

TVのニュース番組などでも放送されているヤフーショッピングの新しい試み「おトク指定便」を現役出店者でもある私ますくんの感想、そして出店者側から見たおトク指定便のデメリットなどをお話します。

おトク指定便ってなに?

先日2023年4月にヤフーショッピングが発表した配送に関する新しいサービスです。

簡単に概要をご説明すれば、

ユーザーが遅い日時指定をすればポイントが多くもらえるサービス

です。

つまりユーザーがあえて遅い日時指定をして注文すれば、後から多くのポイントがもらえる配送日時指定の機能です。


なぜおトク指定便を始めたの?

なぜヤフーショッピングはおトク指定便を始めたのかは、国土交通省、経済産業省が始めた「再配達削減PR月間」に合わせて、荷物の再配達を減らす狙いがあるようです。

ヤフーショッピングの注文の8割が日時指定のない注文で、日時指定を利用する人が増えれば再配達の荷物が減る事が期待できるので、このおトク指定便を始めたようです。

誰にメリットがあるの?

おトク指定便はヤフーショッピングの見解では3者にメリットがあるらしいです。

1、配送業者
日時指定が増えるので再配達が減り、効率化できる

2、出店者
繁忙期やSALE中など出荷件数が多い時期に出荷しなければならない注文が減るので楽になる

3、ユーザー
急を要さない商品であれば普段より多くのポイントがもらえてお得になる

これがヤフーショッピングの発表で三者全てがお得になるサービスらしいです。


おトク指定便のますくんの感想は?


そんなおトク指定便ですが、私ますくんの感想はざっくり言えば、「おおむね良いサービス」です。

確かに5のつく日やPayPay祭など忙しい時に捌かなくてはならない注文件数が減るのは出荷スタッフにはメリットがあります。

配送業者も「物流の2024年問題」などで配送を効率化したいでしょうから、日時指定をする荷物が増えて確実に配達できる方がありがたいでしょう。

商品を買うユーザーからしても、普段より多くのポイントがもらえるので、すぐに欲しい商品でなければおトク指定便を利用してお得に買い物をしたくなるユーザーもいるかもしれませんね。

ですから、おおむねこのおトク指定便は良いサービスではあるのですが、1点気になる事があります…。

それを次のおトク指定便のデメリットでお話します。


おトク指定便のデメリット

おおむね良いサービスですが、おトク指定便にはデメリットがあります。

それが、「ポイント原資」です。

おトク指定便は日時指定を遅く設定すれば多くのポイントがもらえるのですが、そのポイントを負担するのは出店者です。

おトク指定便でユーザーが普段より多くのポイントがもらえるそのポイント分を払うのはヤフーショッピング側ではなく、出店者側なのです。

つまりこの新サービスを利用するためには、出店者が余計にお金を払う必要があるわけです。

先ほども言いましたが、おトク指定便の出店者のメリットは「繁忙期やSALE中など出荷件数が多い時期に出荷しなければならない注文が減るので楽になる」です。

このメリットを得るために余計なお金を払う価値があるかどうか…。

逆に言えば、出荷件数がさほど多くない日はこのメリットは要らないですよね?

三者にメリットがあるのは良いのですが、出店者にはデメリットもあります。

ただでさえ利益を圧迫するような出来事が多いこの時代。

ますくんの店舗や、お手伝いしている店舗も、おそらくこのおトク指定便は導入しない可能性が高いです。

皆さんのヤフーショッピングの店舗もおトク指定便のメリット、デメリットを考えつつ導入するかお考え下さい。


ECベテランますくん




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