【新規出店者向け】Yahooショッピングで新参者が売れるコツ
Yahooショッピング出店者さんお疲れ様です。
ECベテランのますくんです。
今回はYahooショッピングに出店して間もない、出店してまだ1年程度の新規出店者さんのための、「新参者が売れるコツ」をお話させていただきます。
これからYahooショッピングに出店されるご予定のある方や、出店したがまだ思うような売上が得られていない出店者さんは参考にして下さい。
Yahooショッピング内の新規出店者の立場
まず最初にYahooショッピングにおける新規出店者の立場(ポジション)を知っておきましょう。
最初に「新参者」のように少し強めの言い方をしましたが、基本的にYahooショッピングでは、新規出店者は立場が低い「新参者」になります。
それでは、具体的にどのように立場が低いのでしょうか?
見ていきましょう。
1:信頼がない
まず最初にYahooショッピングの新規出店者さんには、「信頼」がありません。
あなたの人間性や会社の信頼ではなく、「Yahooショッピング内の」信頼がない状態です。
具体的な言い方をすれば、
●販売実績
●レビュー・評価
これがない状態で、販売実績や商品レビュー、店舗評価などがない出店者はYahooショッピング信頼がない状態、別の言い方をすれば「まだ信頼できる店舗かわからない状態」になります。
このYahooショッピングの「信頼」は真面目に店舗運営をしていけば徐々に得られるものなので、コツコツ頑張っていきましょう。
2:アクセスがない
次は「アクセス」がないです。
別の言い方をすれば、「検索順位において不利な状態」になります。
これはYahooショッピングのSEO対策のお話になってしまいますが、Yahooショッピングの検索順位を決めるアルゴリズム(仕組み・ルール)の中には、
●販売実績
●レビュー・評価
●売上規模
これらの数や内容も検索順位決定のアルゴリズムの一部に組み込まれています。
つまり、まだ出店して間もない新規出店者は、販売実績やレビュー、そして売上規模も小さいため、検索順位で不利な状態なのです。
厳密に言えば、販売実績やレビューが多い店舗が優遇されて、少ない店舗よりも有利な状態なのです。
これもYahooショッピングの新規出店者が置かれている過酷な立場です。
3:何者でもない
最後のYahooショッピングの新規出店者が置かれている立場はズバリ「何者でない」です。
もちろん、Yahooショッピング出店前から有名で知名度のある大企業の店舗などは、既に認知された状態でYahooショッピングに出店しますので、「何者でもある」状態かもしれません。
しかし、そうでない個人事業主や中小企業の店舗の場合、知名度が低くYahooショッピングの中では、「何者でもない」状態でしょう。
何者でもないので、あなたの店舗を知っている人はいないですし、販売実績やレビューもないので先ほどの「信頼」、「アクセス」もない。
まさに「何者でもない」状態からYahooショッピング新規出店者はスタートしなければならないのです。
何者でもない新規出店者が売れるコツ
さて、いよいよ本題ですが、そんなYahooショッピングの新規出店者で何者でもない店舗が売れるコツをお話させていただきます。
まず、先ほどの「信頼」や、「アクセス」においては販売実績やレビューがなければ得られないので、すぐに手に入るものではありません。
販売実績やレビューはコツコツ地道な努力で勝ち取るものなので、新規出店の時点ですぐに数を増やすのは無理ですので、最初は気にしないでいきましょう。
では、何者でもない新規出店者はどうすればYahooショッピングで売れるようになるのか?
それは、「知名度」に頼る方法です。
何者かを味方にしよう
先ほど、あなたの店舗はYahooショッピングでは知名度もなく認知されていない「何者でもない状態」である事を言いましたね。
そこで、何者でもある味方を作りましょう。
「あなたの店舗」は何者でもない、ですが「あなたの商品」が何者かであれば結果的にあなたの店舗を知り、あなたの店舗にアクセスが来て、あなたの店舗が売れるようになります。
あなたの店舗ではなく、あなたの店舗の「商品」。
つまり、そもそも認知されている商品を用意するのです。
それが、「型番商品」です。
型番商品を用意しよう
「型番商品」はいわゆる「製品コード」や、「JANコード」などのある「仕入れ商品」になります。
すでにどこからか型番商品を仕入れている店舗さんは、そのままでOKです。
もし、オリジナル商品ばかりで型番商品の仕入れをしていない店舗さんは、どうにか型番商品が用意できないか模索して下さい。
オリジナル商品のみでYahooショッピングで売上を上げるには、今回のお話の方法ではなく、Yahooショッピングの有料広告やSEO対策などの施策が必要になってきます。
現状で何らかの「型番商品」の仕入れができないか、模索する作業をして下さい。
せどりや転売など、すでに型番商品の販売しかしていない店舗さんも次のお話を聞いてみて下さい。
何者か(型番商品)で集客する方法
何者か(型番商品)を味方にしてYahooショッピングで集客する方法は、いわゆる「型番検索」をしているユーザーを狙います。
例えば、
●コカ・コーラ(型番384921)
のような商品が仮にあったら、ユーザーがこの商品をYahooショッピングで検索する際には2パターンの検索方法があります。
このようにYahooショッピングの検索窓に直接商品名の、「コカ・コーラ」を入力して検索方法が1つ。
そしてもう1つの方法が、その商品の型番をYahooショッピングの検索窓に入力して検索する方法です。
これは仮の商品ですが、もしコカ・コーラ500mlが欲しいユーザーがいて、「コカ・コーラ」で検索しても、1Lの商品や1ダースの商品なども検索結果に出てきてしまいます。
500mlのコカ・コーラが欲しいユーザーが、「型番検索」をした場合には希望の商品しか基本的には出てきません。
型番は、その商品1つにつき1個存在しているからです。
ですから、Yahooショッピングで商品を検索するユーザーは、ダイレクトに商品名を入力する方法に加えて、この「型番検索」をするユーザーもいるのです。
この商品の型番をしっかり商品ページに入れておき、型番検索をしたユーザーの検索結果にあなたの店舗の商品も表示させておく事が集客につながります。
型番を商品ページに入れるのは、商品説明や商品名などに入れるのではなく、商品詳細ページの編集画面の下記の部分に入れておいて下さい。
商品編集ページの中段くらいにこのようなコードを入力する欄がありますので、ここに入れておいて下さい。
これでYahooショッピングで型番検索をしたユーザーの検索結果にあなたの店舗の同じ型番の商品も表示されます。
売れるコツ3箇条
ここまででYahooショッピングの新規出店者が売れるコツ、何者でもない新規出店者は型番商品を味方につけて集客をするお話をさせていただきました。
やはり販売実績やレビューもない、信頼もない新規出店者は知名度も認知もありません。
あなたの店舗、これに知名度がなくても「商品」に知名度があれば新規出店者でも勝機はあります。
そこで、この型番商品を販売する上での新規出店者が知っておかなければならない3つの事を最後にお伝えしていきますね。
1:誰よりも利益を取るな
まず最初は、型番商品を新規出店者が売る上で、「誰よりも利益を取るな」を覚えておいて下さい。
ユーザーが商品購入を決める上で、「安さ」が購入決定の1つにあります。
どこよりもお買い得な価格で買いたいのは当たり前の話ですよね。
型番商品を販売している場合、全て同じ商品ですので中身はどの店舗も同じです。
値段も全て同じだった場合、「安さ」は同点です。
「安さ」は同点なので、次の購入決定の理由に転換します。
1:「安い」→2:「信頼」になるのです。
『同じ商品で同じ値段だから安心できる店舗で買おう…!』
こうなるわけですので、Yahooショッピングの新規出店者の「信頼がない」立場の店舗は、1の時点で勝者になっていなければ売れません。
ですから、他の同じ型番商品を販売しているライバル出品者よりも1円でも安く販売するようにして下さい。
信頼がない状態の新規出店者が最初から利益を追及してはいけません。
2:誰よりも速くなれ
次は「誰よりも速くなれ」です。
同じ型番商品の購入決定の理由の1番は「安さ」でしたね。
次に「信頼性」などが理由に挙げられるのですが、他にも「納期」があります。
やはり商品が早く手元に届く方がユーザーには選ばれるのです。
ですから、なるべく到着日時が早い店舗の方が売れるのです。
ここで重要な点は2つです。
●物理的に無理な納期を提示しない
●ライバルより早ければOK
まず物理的に不可能な納期を店舗ページで提示しない事です。
2日かかるのに1日で到着します。
のように実現不可能な納期の提示は、一見見栄えは言いですがトラブルの元になるので絶対にやめて下さい。
そしてポイントなのが、「ライバルより」納期が早ければ良い事です。
もし同じ型番商品を販売しているライバル出品者の納期が「5日」だったら、無理に「2日」などにしなくていいのです。
同じ型番商品同士の対決の中で1番納期が早い店舗が選ばれるので、無理にライバル出品者より2日以上も早い納期にする必要はありません。
「同じ型番商品の中で1番早い」店舗になっていればOKです。
3:誰よりも親切丁寧になれ
最後は「親切丁寧」です。
同じ型番商品は中身は全く同じ、どこで買っても同じです。
しかし、よく馴染みの店や知り合いの店、友人の店などで他のお店でも買える商品を購入した経験はないでしょうか?
これは、親近感や感謝の気持ちから「その人から」買いたくなる衝動です。
Yahooショッピングでも同じで、同じ型番商品であっても親切に説明してあったり、丁寧な対応の店舗が選ばれます。
具体的には、
●商品ページの充実
●商品画像の枚数
●お問い合わせ対応
●購入ガイドをわかりやすく
など、同じ型番商品であってもどれだけ親切丁寧に商品の販売をしているかが重要ポイントです。
同じ型番商品だから、同じ商品説明。
同じ型番商品だから、同じ商品画像
同じ型番商品だから、値段さえ安ければ売れるでしょ
これは間違いですし、Yahooショッピングだけでなく商売の本質そのものが間違っています。
Yahooショッピングで新規出店者が売れるコツをお話してきましたが、私は最後の「親切丁寧」が最も重要である気がします。
同じ型番商品。
商品は同じでも店舗の「個性」は気持ち1つで作れるのではないでしょうか。
ECベテランますくん