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映画・本

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2022年3月の記事一覧

「人それぞれ」思考の危うさを考える

「人それぞれ」=相手を尊重している、というイメージを持っている方へお勧めしたい本です。(私もその一人です。) 約10年前に看護師から離れ、個人で活動を始めた時に名付けた屋号が「honoiro(歩の色)」だったのですが、この言葉には「人それぞれの人生を尊重したい、多様な意見を認め合いたい」という気持ちがありました。 でも、多様な意見と言いながら、私は相手の意見や意図を理解しようとする意識に欠けていました。 相手の気持ちを理解していないのに、相手の意見を認める、ということは