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年度の初め

なんかTwitterで少し盛り上がっているので、私もひっそりと自己主張をします(笑)

『黄金の3日間』
学級が始まってからの3日間は大切にする事。

野中信行先生が言われた
『3.7.30の法則』
最初の3日間、1週間、1ヶ月間は大切にする事。

野中先生の本を読んだのも直接ご指導頂いたのも、もう15年以上前です。
大変感銘を受けました。
私の考えもガラリと変わりました。

この3.7.30は今でも大切にしていますが、これは
how-toの理論ではなくて、理念として捉えています。

1年間を大切に過ごすために必要な期間ですが、ルールは1年間続きます。
ご指導いただいてから17年、あくまで私が落ち着くための目安のものだと捉えるようになりました。

最初の3日間で様々なルールを作り、1週間で経験させて、1ヶ月で定着する。
でもGW明けにはルール確認をする期間もありますし、夏休み前には4ヶ月をふりかえり、夏休みが明けたらまた確認です。
冬休み前にも9ヶ月を確認し、冬休みが明けたら、まとめに向けてまた確認です。

ルールを作って後は楽!なんて期間など1年間で全く無いのです。
日々成長していく子どもたちとルールと信頼関係を築き上げていくのが楽しいのです。

4月の最初の日、私は始業式が終わってすぐに音読の授業をします。
取り扱うのはまどみちおさんの『ぞうさん』です。
ここで子どもたちに1年間音読を特に力を入れていく事を確認します。
次に私が怒る事を伝えます。
「人の容姿や病気、名前など変えられない事を馬鹿にした時」「同じ失敗をわざとした時」「嘘をついて、バレたら諦める事」です。
それから私の自己紹介、子ども同士の自己紹介、掃除・給食当番の確認、授業の挨拶について、席替え等々話をして1日目が終わります。
それが3日間確認して終わります。

でもこのルール決めは目安です。
状況によってはどんどん変わります。
自分たちでもルールを作っていくことも伝えます。
やがては先生がいなくても成立するような流れも伝えます。
児童指導や急な会議などで私がいない時、何をすれば良いのかわからなければ子どもたちは遊びます。
そんな時自分たちで考えて行動できるためです。
これは2年生でも6年生でも変わりません。

最初の授業の『ぞうさん』は、またお話しします。
給食のルールもまた後日。

細かいルールも毎年微妙に変わります。
クラスの人数、学年の人数、男女比、階層等々状況に合わせます。

how-toを信じすぎて思考停止をせずに、どんな定番だろうと鵜呑みにしないで考えていかなければなりません。

真実とは問いかけることにこそ、その意味もあり価値もある、のです。

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