デザインは化粧ではない - スティーブ・ジョブス

「我々が目にする製品の多くは、ただ見た目を変えることだけを目標につくられている…イノベーションがないばかりか、純粋に時間や持っているリソース、より良く仕上げるための十分な気遣いをすることもなく…」(ジョナサン・アイブ/2007年)

このアイブの言葉から8年がたち、iPhoneがあれだけ大成功をおさめた今でも、製品の見た目だけを差別化する「お化粧」でつくられた製品を数多く目にする。家電量販店の一部の陳列棚は、まるでこの「厚塗り化粧商品」の見本市のようだ。どこのメーカーの商品も一緒くたにひも付きでズラーっと並べられる。商品の周りにどぎつい色の「値引き」や「ポイント還元」の札が取り巻く売り場では「私を買って!」とどぎつい化粧で商品を目立たせる必要があるのかも知れない。

 男性ばかりの製品企画部門が「女子高生層にも売りたい」と考えて「女子=ピンク」のステレオタイプでピンク色モデルを用意したり、(一過性の)話題になるからとオタク層を狙ってマンガ・アニメとコラボしたモデルをつくったりする表面的な“化粧”の商品も少なくない。


引用:なぜ日本メーカーはアップルになれないのかhttp://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150216/277530/?n_cid=nbpnbo_nbotw_top

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