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讃阿弥陀仏偈和讃①

浄土真宗の門徒の家庭では毎朝、正信偈と和讃そして御文の拝読があります。それを毎日の基盤としていくことを先達方は続けてきました。真宗の中心的な儀礼として相続されてきたといえます。
その中でよく馴染みのある讃阿弥陀仏偈和讃の最初(大谷聲明集ですと浄土和讃1にあたる)の「弥陀成仏のこのかたは」という和讃から順番に味わってまいりたいと思います。



そもそも和讃とは?

和讃とは親鸞聖人は「やわらげほめ」と左訓を施され、浄土真宗の要義を『浄土和讃』『高僧和讃』『正像末和讃』の『三帖和讃』を門徒に対して分かりやすく書き表してくださいました。
親鸞聖人は寶治二年の78歳の時から建長七年の83歳あたりに『三帖和讃』をあらわしました。

浄土和讃の最初は和讃の大意を顕す和讃二首と阿弥陀如来の別号三十七名を書かれています。
中国の曇鸞大師を曇鸞菩薩と、「歩む方よ」と崇められ感動を持ってこの和讃をあらわしました。

「南無阿弥陀仏 釈して無量寿傍経と名づく」
と書かれ、南無阿弥陀仏が無量寿経とともにあること、ニにして不ニであることを明らかにし、三十七名を並べていきます。


つづく…

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