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海外での体験を聞いたり読んだりして思うことアレコレ〜井の中の蛙大海を知る

日本で生まれて日本で生活している私たちが当たり前だと思ってることのいくつかは海外では当たり前ではなかったりする。

食事の仕方からトイレやお風呂の使い方などの生活スタイル、インフラに病院のシステムや薬の違い、働き方に不動産事情…細かい違いが全部興味深い。

グローバルスタンダードって結局何が基準なんだろうか。
正直世界が一つになるとか不可能だし不必要だと思ったりする。

私自身は旅行には全く興味はないのだけど知り合いから海外旅行に行った話聞くのはとっても楽しい。
エッセイや旅行記に呟きやネットの書き込みなどなど海外に行ってみないとわからない驚き体験を知るのがとても興味深くて楽しくて大好きだ。

井の中の蛙は鳥さんからお外の話を聞くのが楽しみなのだ。

きっかけは高校生の時。
世界史の先生がヨーロッパ旅行が趣味でいろんな体験談を授業そっちのけでよく話してくれた。
旅行先の感想以外にも海外旅行で気をつけることやトラベラーズチェックなるものの存在、お金をどこに隠し持つかなどなど旅行に行かない自分には新鮮で楽しい話だった。

大学の住居学の講師はトイレの研究をしていて世界中のトイレ事情を語ってくれていろいろ衝撃だった。

本業が彫刻家だという別の講師は昭和のバブル以前の時代にヨーロッパに行きユダヤ人の師匠に当時は珍しい日本人だからと社交界に連れ回されたり、現地人になりすまして日本人が行けないところに行ったり、国交のない国も含め世界中冒険しながら彫刻を造った話など映画のような話をしてくれた。

それらを聞いて行ってみたいとは思わなかったけど、とにかく映画やドラマではわからない他人の海外の体験話は興味深くてワクワクする。



逆に海外の人たちの日本での体験を知るのも大好き。
『そんなとこで驚くの?』っていうのが結構あって面白い。

海外の意見を訳してくれているサイトがいくつかあるので毎日チェックするのが日課だ。
YouTubeで海外の人の日本のついての様々なリアクションを見るのも楽しい。
褒めたり崇めたりするだけの称賛だけだとちょっとつまらない気がする。
自国との違いや『日本人は未来を生きている』みたいな面白い視点があると楽しい。
ただ、ウソ情報を流したり日本人憎しな意見は気分悪いよね。
ネガティブな意見でも価値観の違いなんかは勉強になることもある。

日本上げではないが、いろいろ聞くと私は日本以外では住める気がしないなーといつも思うのだ。



日本人は物事が円滑に進むようにみんなでちょっとずつ我慢してることが多い。
同調圧力だとか言われたりするけど効率が良いからしているってことが多かったりする。

例えば、日本の電車は他のどの国よりも時間に正確だと海外で言われている。
もちろん鉄道会社の方々の努力あってだけど、乗客がちゃんと並んでかつ降りる人を待ってから順番に乗り込むという暗黙のルールを守ることでスムーズかつ素早く短時間で乗り降りができている事も時間通りに出発すること関して多いに貢献しているのだと思うのだ。
大混雑のラッシュ時でもいつも通りにみんながザザッとスマートに行動しているから混乱が少ないんだと思う。

海外の旅行者がよくネットやSNSなんかにホームに並ぶ日本人の画像を載せている。
きちんと並んでるのが日本人独特で珍しいんだって。
『THE・日本』な一枚らしい。

そんな一糸乱れぬ日本人の努力で日本社会が円滑に機能していると思うのである。



海外に住んでいる日本人の女性が電車がいい加減で困った話をしていた。
遅れるのはもちろん当たり前でストで動いてないこともしょっちゅう。
旦那さんが『今日は電車が動いてないから仕事お休み』とか言ってサボったりしてた気がする。
そこまでは普通に海外あるあるだけど驚きのエピソードがあった。
電車の停車予定の時間が遅くなった時に、時間調整の為に停車するはずの駅をそのまま通過してとばしてしまうらしいのだ。
ちょっとビックリだったよ。
降りる駅をしばしばとばされて次に止まったところで降りて逆方向に乗って戻ったり近くなら頑張って歩いたりしなきゃいけなかったりして愚痴っていた。

外国で暮らすのって大変そうだと思うことがいくつかある。

買い物で商品の値段がはっきしていなくて毎回値段交渉しなきゃいけないとか。
お肉とか小分けパックになっていなくてどの部分をどれだけどんな厚さで欲しいか店員さんに細かくオーダーしないといけないとか。
そもそも薄切り肉は日本独特で頼んでもあまり薄く切って貰えないとか。
新鮮な美味しい魚が手に入らないとか。
ホテルで鍵をかけていても従業員が鍵を開けて(盗み目的で)入ってくるとか。
役所でさえいい加減だとか。
警察が信用出来ないとか。
トイレが有料で人が見張ってるとか。
そもそも外で安心して使えるトイレが少ないとか。
シェアハウスに知らない人と複数で暮らすとか。
店員さんが不親切でいい加減とか。
商品のクオリティとか。
ヨーロッパなどの日差しが弱い地域は積極的に日光浴しないとセロトニンの分泌が少なくなって心の病気になりやすいとか。
レストランはお一人様NG、子供もNGとか。
意外に服装が保守的で好きな服が着れないだとか。
個人的に唐辛子とニンニクが身体に合わないのでほとんどの国で食事に困りそうだなとか。


もちろん日本だって不便なことや嫌なこともたくさんある。
文句を挙げたらきりがない。
どんな国でも良いところと嫌なところといろいろあるのだ。
私はサバイバルは向いてないので窮屈でも日本は自分に合っていると思っている。
いろんな国の話を聞いて自分に合いそうな国を見つけるのも楽しいと思うな。


テレビや旅行のガイドブックなんかだけではわからないことがたくさんある。
人によってそんなに気にならない人もいるけど個人的にショッキングだったことがいくつかある。

いろんな海外で暮らす日本人(特に女性)がいろんな国で共通して体験している出来事がある。
道を歩いてる時なんかに『中国人!中国人!』と大声で言われて嫌な気分になることが結構あるらしいのだ。
ヘイトなのか微妙なところだけど親しみを込めて言われる感じではないのは確かだよね。
姉の友人は旦那さんの転勤でドイツに行った時に何度もいろんな人に『中国人!』と罵倒されて凄く嫌だったらしい。
他にもいろいろ耐えられないことがあって最終的にノイローゼ気味になって一人で日本に帰ってきた。

中国人世界中でどんだけ嫌われてんだと思った。


よく日本にいる外国の人が『日本人がジロジロ見てくる』とか怒ってるけど目立つから目が行くだけで侮蔑的な意味はないのになって思う。
今時日本で面と向かって『ガイジン!』とかいうのは田舎の子供か頭のおかしいオッサンくらいじゃないのかな。
日本人は見るだけで殴ったりしないのにね。
アメリカとかでよくあるアジア人がいきなり殴られる映像めっちゃ怖い。


ある作家さんのエッセイで80年代くらいにイギリスに語学留学した話を読んだ。

学校で知り合った男性との帰り道で『ここからは離れて他人のふりをしてほしい。自分はあなたが日本人だと知っているけど、他の人から中国人女性を“買った”と思われると嫌だから』と言われたらしい。
これもショック。

こういったエッセイはだいたい『海外留学楽しい』エピソードが多いのでネガティブな体験が新鮮だった。

やっぱりアジア人女性はそういう目的で住んでるイメージなのだろうか。
日本だと失礼だけどフィリピーナとか隣国とかそんなイメージだけど。
アメリカのドラマや映画だとロシア女性がよくそういう立ち位置で出てくる感じ。
でも、前見たアメリカのドラマで日本人女性たちが密入国でコンテナに入っているのを見つけるという場面があってめちゃめちゃモヤっとした記憶がある。
そもそも日本とアメリカ国交あるし日本からアメリカまで距離コンテナに入ってたら死なないかな…。

海外ドラマに出てくる日本っていろいろヘンテコでいつもちょっぴり傷つく。



現地に行かないとわからないのが五感で感じること。

この間久々に日本から母国に帰った人がクラクションがうるさいのが凄く気になったと言っていた。
日本人はクラクションを鳴らさないっていうの海外の声でよく聞く。
日本はどこでも基本的に凄く静かなのだとか。
見た目で分からなくても日本にいる中国人はうるさいから見分けられるらしいよ。


それぞれの国によって独特の『匂い』があるらしい。
空港に着いた途端『匂い』がするそうだ。
日本の匂いはやっぱり醤油?出汁?
東京は繁華街なのに臭くないねって言ってる人がいた。
NYとかの都会は臭いらしい。
何の匂いなの?ゴミとかかな?
知人がアジアの某国に行ったあとは着ていた服や荷物に独特の匂いがついて取れなくなると言っていた。
だからいつも捨ててもいい服を着ていって帰ってきたら処分するのだとか。
どんな強烈な匂い何だろうか。
ちょっと気になる。



しばらく乾燥しているヨーロッパに住んでいて久々に日本に帰ってきたという女性から聞いたお話。
向こうでいつも使っていたボディクリームを日本で使ったらベタベタして使えないと困っていた。
向こうだとそのクリームを塗ってもカサカサだったのにこんなに肌が変わるんだってビックリだったらしい。
ヨーロッパって本当に乾燥してるみたい。
水の違いもあると思うけど肌や髪の毛がパサパサになるらしい。
逆に外国人が日本に来て肌や髪の毛が変わったとかいうのも聞く。


国によってそれぞれ独特の『色』を持っている。
それぞれの街並みの色、インテリアの色、植物の色、土の色、食器の色…。
太陽の日差しの強弱で見え方や好みも変わる。
私は薄暗いイギリスの街並みと鮮やかな庭の花のコントラストが好き。
葉っぱとか植物の色も日本よりも黄色が少なくて青緑っぽいイメージ。

モロッコだったか、全体が青い街とかピンクの街とかは強烈。
建物の色が揃っていると印象深い。
その土地の土や石でできた建物。
その土地の色。
日本だと石はグレーっぽいけどヨーロッパとか白っぽい感じ。

確かゴッホが日本の浮世絵を見て、色が鮮やかで影が無いから日本きっと日差しの強い暑い国だと思ったとかいうエピソードがあったと思う。
色から気候が予測できるんだと驚いたのを覚えている。





この間終わったW杯で日本人のゴミ拾いがまた注目されてたよね。

素直に誇らしく思う人もいれば、『掃除くらいで褒められても嬉しくない』そう思ってる人も結構いた。

そもそもサッカーが終わった後の海外のサポーターは興奮して暴れたり物を壊したりケンカしたりしてる。
真反対だからみんな驚いているのだ。



海外の人が考える『掃除』と日本人がしている『掃除』は根本的に違う。

日本人にとっての『掃除』はただゴミを片付けて汚れを落としてきれいにするというだけではないのだ。

神道ベースの『清める』『神様からの借り物』『穢れ』といった概念と、仏教ベースの『徳を積む』『敬意』『修行』といった概念がミックスした特別な意味があると思うのだ。

海外の多くでは掃除は底辺のブルーカラーの仕事でお金を払ってやらせればいいという考え。
ゴミをポイ捨てして『仕事を作ってやっている』と言う。
『きれいにする』以上の意味はなくて、誰でもできるけどできればやりたくないことなんだと思う。
これはもちろん一部の日本人にも言えることだけどね。
先進国でホワイトカラーの多いイメージの日本人が掃除をすることに単純に驚いてるのかなと思った。
日本の子供が学校を自分たちで掃除をするのを『虐待だ』って言っちゃうくらいだしね。

昔から日本のサポーターさんたちは掃除をしていて一部で称賛されたりしていたけど、今回声が大きくなったのはイスラム教徒の多い中東だから注目を浴びたり更に自分たちもやろうと思う人たちが出てきたんじゃないかなと思う。
日本人の振る舞いはイスラム教の教えとかなり重なるところがあるらしい。


海外住在の日本の女性が今回のW杯を見て『日本だけ違う競技をしているみたいだった』とか言っていた。
みんながしているサッカーと日本人しているサッカーはいろんな意味で全く違って見えたようだ。
今回あそこまで行けたのも(もちろん選手や関係者の努力あってが一番だけど)日本人のポジティブなエネルギーがそれを見た世界中の人たちに広がって、大きくなったポジティブなエネルギーが結果選手たちを押し上げたのだろうという感じのことを言っていたよ。

日本人にとってスポーツは『道』だ。
『柔道』『武道』『剣道』『弓道』…スポーツを通して己の道を知る。

礼儀という他にたくさんの気持ちが込められていた監督の最後のお辞儀の意味は日本人にしかわからないんじゃないかな。

感謝、謝罪、お礼、喜び、後悔、労い、終焉、安堵…。
実は今回W杯は観戦してないのだけど、監督のお辞儀の写真を見てこんな感じの感情が伝わってきたよ。



外国の人たちがよく『日本人は別の惑星に住んでいる』とか『日本は別の惑星』とか表現している。

私はエネルギーの周波数みたいなものが違うんじゃないかと思う。

他の国とは違う神様がいる日本。
日本の神様のエネルギーで満ちた国。

エネルギーの波動が違う。
創造した神様が違う。
管轄してる神様が違う。

だから異世界感があるのかな。

外国人が日本人になれない(何年住んでも外国人と呼ばれる)と言うのは差別ではなくて同じエネルギーになれるかどうかだと思う。
外国の人でも完全に日本人っぽい人はいるし解るよね。
逆に日本人でも日本人っぽくないエネルギーの人も解る。

知人に『私、実はハーフなんだ』ってうちあけられたことがあった。
『なんとわかってたよ。海外育ちか海外の血が入ってると思ってたよ』
って伝えたら『え?いつも驚かれるのに!』と逆にビックリされた。
母親がアジア人で見た目はほぼ日本人。
日本育ちで名前も日本でも海外でも通用する名前だから今まで自分から言うまでだれも分からなかったとか。
私ファーストコンタクトのとき『日本語通じるかな?』って思ったくらいだったのに。
エネルギーとか雰囲気が日本人じゃなかったのだ。


人との距離感とか心の開き方とか日本人独特の感覚がある。
外国人が日本人友達が出来ないってよく悩んでるのを聞く。
日本人は友達との間で、一歩引いて敬意というかズカズカと入り込まない優しさとか遠慮とか嫌われないようにとか…長く付き合う為の距離感みたいなのあるよね。
それに気付けないと距離をとられてる感じがするんじゃないかなと思うのだ。
『親しき仲にも礼儀あり』は外国人にはなかなか通じないのかも知れないね。



今は昔よりも気軽に海外に行けるようになったし、ネットなんかで情報も入るようになってわかったような気になっている。
でも実際は日本でも行ってみて地域ごとの違いに驚くように、外国のことなんてほとんど知らないんだと心に留めておくのが大事だと思う。
常識が同じだと想って接するとケンカになったり拗れたり。
わかり合えるなんて思えない。
歩み寄るしかないんだと思う。

GDPが上位でG7に入っている日本だからみんな知っていると思ったら大間違いで他国にとってはほとんど未知で謎の国なのだ。
私だって名前は知ってても世界地図でどの国がどことかさえ正直ほとんどわからない。
お互い様だよ。


日本はこのままガラパゴスな未知の島として個性全開で突き進んでいってほしいと思っている。









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