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太刀川ミミへのラブレター

こんにちは!
バレンタインのお返しに貰ったLADUREEのカラーが可愛すぎて、自分の好きな彼女を彷彿とさせたので、こうやってパソコンに向かうことにしました。というわけで、長くなるかもしれないことをこうやってオンラインにたれ流そうと思います。



唐突だけれど、わたしにはずっとずっと憧れている女性がいる。
デジモンシリーズの、太刀川ミミちゃん。

彼女との出逢いは、1999年にさかのぼる。わたしが小学校4年生に上がる1999年、デジモンアドベンチャーがスタートした。田舎だったわたしの地元で、毎週火曜日の16:30に放送されていたそのアニメの登場人物の一人が、ミミちゃんだった。

今思い出してみても、なぜデジモンを見始めたのかは分からない。ただ、流れていたアニメをたまたま見ていたところが、わたしとっての”デジタルゲート”で。
モーニング娘。が大流行し、そのトレーディングブロマイドを引いて喜んでいたはずの幼いわたしは、いつしか彼等の”冒険”にのめりこんでいった。

元々、セーラームーンシリーズが大好きだった。アニメが終了したあとも何度もビデオ屋さんでセーラームーンを借りて、という過去を考えると、女の子に自分は憧れを抱きやすいタイプなのだろう。デジモンにスイッチしてからもそれは変わらずで、8人の選ばれし子供たちの女の子を自然と追いかけるようになっていった。

実をいうと、最初に好きになったのは、ヒカリちゃんだった。(セーラームーンでは亜美ちゃんが好きだったからなのかも。)儚く柔らかな雰囲気、守りたいと人から感じさせるその姿、守られることも選べる強さ。
今思えば、自分がどう頑張っても手に入れられないものを持っている女の子で、なんとなく、ヒカリちゃんに惹かれた理由はわかるかもしれない。

けれど、わたしがこの30年の人生を振り返ったときに、強く印象に残るのはミミちゃんだった。人生を通して色々なアニメを見てきた、色んな女性キャラを好きになったりもした。どうして彼女に惹かれたのか、ああなりたいと思ったのか、当時の理由なんてのは何一つ、覚えてもいない。それなのに、わたしはこの21年、彼女と共に育ってきた。

多くの人がそうだと思うけれど、小学校の時の記憶なんてのは、殆ど残ってはいない。覚えているのは、自分が好きだったもののことか、だとか、酷く傷ついた記憶のあることだとか。なんとなく、自分がどんな子供だっただろうと思い返したときに、02の京ちゃんが一番自分に近かったかもしれない。
人にどう思われるかは関係なくて、自分の好きなことに夢中で、それが楽しくってたまらなかった。あの頃、毎日夢中になって彼女たちを追いかけた。真っ白なノートに彼女たちを模写し続けて、割れるほどにキャラソンのCDを聞いて、後ろ指をさされて笑われていることも気づかずに、ただ好きなものを好きだって、そんな生き方をしていた。

外見に気を配っていたわけじゃない。分厚い眼鏡をして、髪の毛のセットすらしらなかった。中学生になって、みんなが人の目を気にするようになってからも、好きなものを好きと生きる自分は何も変わってなかった。
中学1年生の時には、人生で初めて、周りに無視をし続けられたりもした。今思えば自分が悪かったところもあったと思う、外見は他人から判断される大きな要因だから。それでも、自分が好きなものを好きだと生きることは、諦められなかった。
ミミちゃんのように、”自分らしく”、生きたかった。彼女が中学1年生の頃には海外に出て活躍しているように、わたしだってそんな”スーパーガール”に、なりたかった。理想の自分に近づくために、明日はやってくるんだって、疑わなかった。

自由な校風に憧れて、進学したわたしは異質な高専に入学した。中学の卒業式と共に髪の毛は茶色に染めて、入学式は指定の制服をアレンジ。毎日が自由だった。中学校の頃の人間に、高校デビューだってまた陰口を叩かれたことも知ってる。それでも、全然よかった。
だって、わたしは”なりたい”があったから。年齢を重ねても変わらず、大好きな彼女に憧れてた。人の人生が変わるときって、誰かの影響を受けているっていうけど、わたしにとっての”太刀川ミミ”という存在が、まさにそう。

無意識に根付いた彼女という存在は、わたしの言動をいつの間にか変えてくれていたのだと思う。記憶があるわけじゃない。何かをすごく意識をしていたわけじゃない。すごく努力をしたとも思わない。
ただ、この21年間、彼女がわたしの中に、”存在”した。

もしこの世界にいたら、彼女の親友だって胸をはりたかった。人生を一緒にエンジョイしたかった。互いに自立しながら、好きな時に好きな場所で好きな格好でガールズトークをして。こんな想像だけの世界が、わたしの21年間を支えてきてくれた気がする。みんなに笑われるようなその世界は、わたしにとって憧れであり、そして、背中を押してくれる存在だった。
大人になっていくにつれて、ミミちゃんが好きだというと、必ず「ミミちゃんに似てるもんね。」って言われるようになって。なりたいそう思った彼女のようになれていることは、未来を諦めない一つにもなった。


そして、待ち望んだラストエボリューション。
20歳になった彼女は、30歳を迎えた自分と、驚くほど似ていた。10年の差が悔しいけれど、でも、やっぱりそうよね。

だって、きっとこれは、わたしが決めた”運命”。
わたしが、彼女のマインドをセットしたあの時から。
こうなりたいって思い描いたあの日から、いつだって"アナタ"はわたしの”未来”だったの。

幼いあの頃を知る人は、こんなの誰も想像していなかった”未来”。
わたしだって、もしかしたらしていなかったかもしれない”未来”。
けれど、この現実世界で、この”未来”を掴んでいる。

”夢”は全て、実現出来ると、幼いわたしに教えてくれたアナタ達がいたから。
それを、しっかり受け取って、今この時を生きている。

だから、これからも。
この先の”未来”を共に生きていく。

どこにいたって関係ない。二次元だって笑う人もいるだろう。
理解されなくたって、なんだっていい。
だって、これはわたしの人生。
”運命”は、わたしが決めるんだから。

無限大の未来で、アナタ達と、”また”!