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夏だから思い出す出来事その③

怖い話の続編です。

私が小学生だった頃、多分5,6年生くらい・・・
横浜に住んでいた時に近所に住む大学生の身に起こった出来事です。

道路を挟んで斜め向かいの家の人と祖母が立ち話しているのが聞こえてきました。
なに話してるんだろうと聞いていたら
「うちの息子が急な高熱で朝から大変!往診に来てもらおうと思ってる!
それがね、昨日の夜中に友達と肝試しに行くってバイクで鎌倉霊園へ行ったんだけど帰ってきた途端によろよろして気持ち悪いっていって布団に潜り込んでそれっきり起きてこないの!高熱だし、なんかうなされてるみたいだし!様子が普通じゃないのよ!」というこんな話をしていたんです。

聞いてる祖母はただ驚いて心配そうに頷くだけでした。
やさしい祖母はお見舞いにって果物を持ってその家にお昼すぎに出かけたんです。「様子はどうですか?」って。

「おかげさまで往診してもらったので落ち着いてきました。
息子が話せるようになったのでどうしたのか、聞いてみたら、これがまた
怖い話で!ぞっとしましたよ、息子のおでこに手形が付いてるんです!
誰かが頭を掴んだような跡で、まだその跡残ってますけど!」
えーっ!祖母はびっくりしたそうです。

更に細かい状況が判ってきました。

その学生さんは友達と肝試しに行こうと夜中にバイクで連なって出かけたそうです。
行く先は鎌倉霊園です。途中に短いトンネルがあってそこを抜けると霊園へ。時間にして片道30分?位。学生は鎌倉霊園に着くと「中を一周してこよう、、、」と霊園の中へ入って一回りした後、バイクに乗り家に向かいました。まもなく誰かが後ろに座ったんだそうです。座られた感触があったそうです。えっ?と思ったものの気のせいかもと思っていたらいきなり誰かが自分の頭をギュッとつかんだような?!かなりの力で頭を掴まれた途端に恐怖が沸き起こり猛スピードでバイクを走らせ「早く家に帰らなくちゃ!早く家に帰らなくちゃ!」ってそればかり思って家にたどり着いた途端、布団に潜り込んだとか!
そして、母親が息子のおでこに手形がくっきりついてるのを見つけたという話でした。

霊魂はいるんだ!魂もその辺にいるんだ!とその出来事はわたしの頭に刷り込まれて現在に至ってます。
だっておでこに手形って?!
遊び半分でお墓の見物や霊園への肝試し、これはしないほうが身のためですね、万が一、悪霊につかれたら命にも拘わりますから。

成人してから鎌倉へ遊びに行くときは私の家から必ず通るトンネルや霊園、
霊園の傍を通るときはスピードを落として霊たちの眠りを妨げないように気を付けています。

実際の話でしたがこういうこともあるんですね、

次回は私が体験した海での出来事です。

続く~~~~

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