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ちむどんどん 第20話 青春ナポリタン

※ネタバレを含みます。

あらすじ
全視聴者の予想通り
沖縄そばは
ナポリタンに生まれ変わる。
(予測がついた理由は
連載中のドラゴンボールの
次週予告の様なネタバレ
タイトル、青春ナポリタンの
せいです)

このメニューで
投票を巻き返し
優勝したのぶ子たち。

結果発表前には
就活先の会社の方が
のぶ子の働く姿を見て
内定をくれると言う話が
あった。

しかし、
優勝者のコメントを
求められ、
マイクを持ったのぶ子は
東京のレストランで
働きたい、
料理人、コックさんに
なりたい。と発表する。
うーむ。
ドラマとしては
自然な展開で
本人も悪気はないのですが
就活先の偉い人に
対しては少し失礼かな。
働き先を天秤にかけるのは
就活では自然なことだけど
のぶ子のことを心配して
いつも段取りつけてくれている
売店のおじさんには
すごく申し訳ない気持ち。
個人の感想です。


兄、けんしゅうは
自分が儲け話に乗って
もうすぐお金が入ってくる
ことを社長の息子に告げる。
(ここでいう社長の息子は
姉・りょうこに言い寄っている
方の息子)
すると、息子は
同じ人が自分のうちの
工場にも同じく
話を持ちかけてきた
詐欺師であると話す。
やはり、ダメでした。
比嘉家には大打撃。


姉・りょうこは
好きな男性から他の
女性を両親に会わせる
ことになった説明を受ける。
結婚するわけでもなんでも
ない、と知って安心する
りょうこ。
男性は続けていう。
「だから、僕と結、、、
勉強会しよう」
結婚といいかけて
飲み込んだ男性に
がっかりしつつも
微笑むりょうこ。
(男性の一人称は
僕、俺、私、おら、
まったく思い出せないので
仮に僕、としました)


歌子は相変わらず
音楽教師に追いかけられて
逃げる。


トーフ屋さんは
受け取った給料が
いつも通りであることに
がっかり。
店長に申し立てをするが
「考えとく、と言っただけ。
悔しければ自分で店をやれ」
と、言われる。
そんな言い方あるかね。
それじゃ誰だって
やめたくなりますよ。

★以下は次回予告部分を
見ての感想。
スーパーネタバレを含みますし
スーパー予想外れもあると
思います。


のぶ子の東京行きは
実家にお金を貸している
親戚のおじさんに大反対を
されつつも決行。

けんしゅうは
詐欺に合った腹いせか
詐欺師に殴りかかった勢いかは
わからないが
なぜか音楽教師に
怪我を負わせてしまうらしい。

そして、
音楽教師はけんしゅうを
絶対に告訴すると言う。

そこで、音楽教師の
怒りをおさめるために
歌子は歌を歌うと約束をして
この件を示談に。

うーん。
当たってるかは
わからないけど予告で
見え隠れしたのはこんなところ。

それより、
今週一週間ドラマを観てきて
少し、というかかなり
作品から気持ちが離れそう。
なんか、家族みんな悪い人じゃ
ないけど
どこか自分勝手でわりかし
人に迷惑をかける。

人間は誰もが誰かに
迷惑をかけて、
それでも支え合っている
というテーマなら納得できる
気もするが
その迷惑が意味を持っているのか
私には現段階で判断しきれず
意味を持っていないとしたら
作品を見続ける気持ちが
このまま損なわれてしまいそう。

しかし期待する気持ちもある。
今私の中にある
引っ掛かりがすべて
この後の物語の伏線であるなら
この後すごく楽しいことに
なる気がするんです。

上記に書いた
主人公の家族が他者に
かける迷惑とは
次の様なもの。

01
詐欺にあった息子を信じて
金を工面するために母は
知り合い(親戚?)に
お金を借りる。
いや、信じるのは勝手だけども
実質負担があるのは貸した人。

02
就活してたのに
コンテスト優勝後の
思いつきで東京へ行くことに。
主人公としては
正しいけど
売店のおじさんは
すごくのぶ子たちのことを
考えて就活も
尽力してくれてたので
どうにも心苦しい。
彼に幸あれ。


のぶ子の東京での活躍を
描くために本当に
ここまでの沖縄での
多数の下世話なトラブルが
必要だったのだろうか。

と、思いつつ、
私は
故郷を大切に思いつつ
故郷を支えにして
東京で頑張るのぶ子の
心情を今後丁寧に
描くためには
このくらい綿密に
故郷の人たちを描き
ディテールを刻まなければ
ならなかったのかもしれない。
とも思っている。

だからこそ
今後の話にすごく期待する。
でも、東京での生活が
あまりに沖縄と関係なかったり
したら、私のこの作品への
気持ちはしぼんでしまうかも
しれない。
(そんなことないだろう。
きっと大丈夫だろう、と
期待しながら書いてます)


現時点でのトラブルや
問題はすべて
お金、あるいは
欲望がらみのものばかりで
結構下世話な話。
だからこそ
今のコロナや円安で
苦境に立たされた日本人に
響く作品になる可能性はある。

この作品には
私が過去に観た
ドラマチックな
作品よりも
「小さくて
かっこよくないトラブル」
が多い。
今後、
それらに地道に
立ち向かう
主人公たちが丁寧に
描かれるとするならば
素敵な作品になるのかも
しれない。
しかし、そうは
ならない可能性も
十分にある。

ふー。
どうなんでしょうか。
先の物語が気になって
はらはらする、というより
ちゃんと面白くなるのか不安。


ここまでで
面白かったのは
初期に食べられた豚の
シーン。
バスに乗っての東京行きを
キャンセルしたこと。
裸足で駆けっこしたシーン。
和彦くんの父の授業の
セリフ。
兄・けんしゅうのそばの
たたき売り、くらい。

そして、物語の中に
感情移入できる人が
ひとりもいない。
それと、悪役以外の
主人公側や良い人として
描かれている人にも
やな奴ばっかり。

でも、それって
我々の暮らす
現実に近いのかも
しれない。
そう思うとこの先の
物語にも期待が持てる。

複雑な心情ですが
とにかく面白くのめり込める
作品でありますように。
これだけ丁寧に
上京までを描いてるんだから
上京組の私には
響くものになると信じて
お待ちしてみます。

と、書いて思い出した。
そうだ、東京には和彦くんがいる。
そして和彦くんの父がいる。
私が好きなのはあの二人くらいかも
しれない。

(完)

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