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ギンギラ太陽's「超時空地下街テンチカ 七隈線で別世界へGO!」@西鉄ホールを観た。あと、天神観光。

ギンギラ太陽's「超時空地下街テンチカ 七隈線で別世界へGO!」@西鉄ホールを観た。

開演前は、名物の西鉄バス軍団(被り物)と戯れないといけない、と思い、クリスマスマーケットでのビールのお代わりを振り切って、会場入りしましたが、やはり、コロナの影響なのか、客席でのサービスは控えられてた。

それでも、主宰の大塚ムネトさんの客入時のトークは面白くて、会場をいい感じに温めてくれました。

前説で明らかになったのは、田中諭吉さんに焦点を当てた内容になっているようだということ。我ながら残念なことに、田中諭吉さん、お名前をなんとなく聞いたことがある程度で、実際にどんな功績があったかなど、言える感じではなかったので、その辺も楽しみに観ることができた。

博多祇園山笠が期間中に一度だけ那珂川を渡って福岡部まで走る「集団山見せ」。節分の時期になると櫛田神社の楼門に登場する巨大な「お多福面」。平安時代の衣装に身を包んで雅な宴を再現した太宰府天満宮の「曲水の宴」。今ではすっかりおなじみとなったこれらの行事は、実は一人のアイデアマンが発案したもの。博多の川端に生まれた田中諭吉(1901~1970)です。

福岡市役所

一言でいえばこんな方。これだけでもすごいんだけど、「え、それもなの」みたいな福岡のあれこれに関わってらっしゃる方で、今回のお芝居でもふんだんに盛り込まれていました。劇中では「わくわく様」という名前になっていましたが、田中さんのお写真を見ると、ビジュアルも「わくわくさん」っぽい。

調べてみると、何かにつけて、特集とかされているのに、あまり気にかけて来なかったのね、半世紀近く福岡に住んでいるのにね。ごめんなさい。

お芝居は、いつもの感じで、十名の役者がいくつもの「建物」の被り物をとっかえひっかえしながら何役も演じて、物語が進みます。最初のほうはファンサービスも込みで過去のショップなどが次々に登場しつつ、世界観を共有していく感じ。

今年新しくできた櫛田神社前駅が、「現実と別世界を結ぶ」分岐点で、天神のビル軍団をやっつけるために、櫛田神社前駅を通じてい別世界から「バーチャル天神」がやってくる、というメインのストーリーに、わくわく様が飄々と関わっていく、みたいな展開になる。

田中諭吉さんがゴリゴリに前に出るというよりは、「フォレストガンプ」的な感じで、「あ、その有名なやつにも関わってたの?」というのが忘れたころにやってくる、というのが面白かった。

ラストのしゃもじ(博多が誇る地元のお祭り「どんたく」の必須アイテム)での客席からの応援も楽しかったな。人間じゃないキャラクターがいっぱい出てくるのに、盛り上がったり、しんみりしたりするのが、いい。

小2の娘と二人で行って、パンフレットは二人で一つでいいです~みたいな感じで1セットしかもらってなかったから、しゃもじが必要な場面では、娘に譲ってしまって、パンフもらわなかったことを後悔した。(パンフレットがしゃもじになってるんです)

ちなみに、天神のビルとかがあれこれ出てきたとしても、娘にはわからないかもしれないな、という懸念があったので、それとなく予習のために午前中は天神をうろうろした。学習の一環であるということがばれると、警戒されてしまう恐れがあるから、さりげなく。

まずは、タイトルからして、地下街+七隈線は間違いなく登場するだろうということで、西鉄電車で天神に行きながら、大橋駅を過ぎるあたりでそれとなく聞いてみる。「新しい地下鉄に乗ってみたくない?」

もちろん答えはOKだ。それならばと、薬院でいったん降りる。そのまま同じ西鉄電車に乗っていたら、薬院の次に天神に着けるのに、わざわざ別の乗り物に乗り換えて、遠回りして天神に行くというルートだ。

この地下鉄に乗るときも、やたらと外観とか色とかを印象付けておく、「すごい黄緑推しだね」とかいいながら。

天神に着いたら、まず大丸だ。大丸は必ずキャラとして登場するだろう。百人一首が印刷されたモナカが気になっていた感じだったから、それを買いに行くという名目で、天神南駅から博多大丸「叶匠寿庵」へ!

モナカはひと箱に5種類。百枚のうち何が入っているかは買ってみないとわからない。娘が狙っている「紫式部」や「小野小町」などの姫カードは100枚中21枚だから、まあ誰か1枚は入っているだろうという感じだ。

もともとは、「あも」という叶匠寿庵(かのうしょうじゅあん)さんの代表菓子、求肥をあんこで包んだ棒状のもの、がメインで、それをより楽しむみたいな位置づけで歌留多モナカがある。

ただ、娘はあんこがあんまり好きじゃなくって、店先で「あんこ要らんなぁ」などと言っている。お店のお姉さんから優しく、「アイスクリームなどをモナカですくっても、おいしくいただけますよ」とアドバイスをいただき、「じゃ、モナカだけください!」とひと箱購入。

あも歌留多(最中種)

「小野小町」も「持統天皇」もゲット!

この品質で5枚540円はお得な気がします。おすすめです。岩田屋でも買えるそうです。ハーゲンダッツを挟んで食べた。ハーゲンダッツバニラに負けないおいしい最中だった。

このあと、ホントはここでエルガーラとの間の、パサージュ広場に行っておきたいところだったけど、今回のメインは、地下街だ!ということで、天神地下街に向かう。

何が食べたい?と娘に聞くと、お蕎麦、とのことだったから、それなら一択だろうということで、出雲そばの加辺屋へ。

天神地下街を歩きながら、牛の角のモチーフを印象付ける。チラシに大きく出ていたから、牛の角の秘密が明かされるはず、と思いながら。(深読みしすぎでした。劇中では多分ここには触れられなかった。後で調べて、菅原道真公つながりということがわかりました。)

けっしてお酒が飲みたかったわけではなかったのだけど、福岡市役所本庁舎も見ておかなくてはね、ということで、クリスマスマーケットへ。本庁舎を見ながら、不本意ながら、ビールを飲んだ。

クリスマスマーケット

観劇後はもちろん、新天町に行きましたよ。
この商店街にも、田中諭吉さん関わっているんですって。

新天町

いつも思うけど、ギンギラ太陽'sさんの演目、常設劇場でいつでもやってるみたいになると楽しいだろうな。福岡には観光地ないとか言ってる人がいるから、この芝居見て勉強してこいとか言いたい。

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