Wizライト「Witch&Lilies」

Steamで3000円くらい。キャンプファイアした。
プレイ時間は15時間くらい(15層まで)。



あらすじ

「魔女の大穴」という迷宮に挑む冒険者たちが集う街。
迷宮目当てで街へやってきた「あなた」。
偶然出会った妖精・トリムと共に、冒険者を率いて迷宮へ挑む。

女性の冒険者が迷宮に入ると、男性には使いこなせない力が手に入るとかなとか。

システム

ダンジョンハック系RPG。
5人のパーティメンバーを指示して戦闘を行い、ダンジョンの深淵へ向かう。
ジョブ=種族ごとに4種の見た目が選べ、性格なども選択してキャラクリエイトできる。
ダンジョンから出るごとに、パーティメンバーの女どもが勝手にデートの申し込みをして、仲良くなったり嫉妬に駆られたりする。
見事カップル成立すると、絆ゲージが使えるようになり、戦闘で大きく優位に立てるシステム。
なお、どんな性格であっても他メンバー全員口説きに行くし、それを勝手に目撃して勝手に機嫌悪くなったりするので始末に負えない。
全方位浮気システム。見事5人全員が付き合い5C2=10組のカップルが成立したとしても、嫉妬は進み破局は免れない。

難易度

かなり高い……が、レベルゲーな気も。
Wizっぽいがキャラロストがないため、世界樹の迷宮が近い。
というか魔物のドロップ品売ると店売り装備増えるとか、特定条件で倒すとレアドロップとか、そういうのはまんま世界樹。

雰囲気

世界観としては殺伐としているのだが、そこで暮らす人はというと能天気な女や能天気な妖精、決死の覚悟で散っていく兵士たち、とちぐはぐ。
強引なやり方の王宮とか、そういうのを見せていく

感想

期待してたのに……。

特筆するほど悪かった点は、ゲームのコンセプトと中身が全く合っていないことか。
”百合”ゲーを謳っている本作だが、むしろ”百合オタク”ゲーと言えよう。
女女がキャッキャウフフするシーンは1行2行であっさり済まされ、特殊な組み合わせとかそういうのもなく、性格ごとの定型文が流れて終わるのみ。
一方でNPCの百合オタクたち(男女問わず)は台詞の文量が多い多い。
いくら”無”に”有”を見出して妄想するオタクといえど、ここまで妄想の火種が少なければ、わざわざこのゲームで妄想する必要もないだろう。
世界樹の迷宮をプレイした方がRPGとして面白いし女女の妄想もしやすいよ。
ちょくちょくダンジョンで人が死んでるシーンが描かれる割に、地上ではなんだか皆のほほんとしているし、5階層ごとのボスを前にしても誰もボスの情報をくれないのはどうしてなんだ。後輩に死んでほしくないならどういう状態異常に気を付ければいいかくらい教えてくれよ。
まあこのゲーム状態異常の対策アイテムあんまり意味ないんですけどね。

良かった点は……キャラデザは敵味方問わず良かった。
プレイアブルキャラは結構攻めた癖のキャラがいてバリエーション豊かだったし、NPCは(喋らなければ)みんな可愛かった。
敵(特に戦闘になる魔物)は基本グロテスク調だが、倒すことに躊躇いを覚えない見た目なのが良かったし、負けたらえらいことになりそうな見た目なのも……良かった。あと明らかに強いFoEの触手女カップル、あいつらは折角強いんだからもう少しテキスト盛っても良かったと思う。この迷宮では絆が強さなんだと敵が見せつけてくるのとか熱い展開だし。

あと、これは蛇足なんだけど
何もなくても王城に押しかけて、ゆに卿と世間話したかったよね。