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高難易度脱出ゲーム「密室のサクリファイス」

2010年に発売されたPSPのゲームで、さる2020年12月に
STEAMおよびSwitchに移植された。
舞台設定からしてSFで、巨大な地下コロニーから脱出を目指す5人の少女の物語。
いわゆる「脱出ゲーム」としてのパズル・謎解きゲームと、各ステージの経由順によって変わるエンディングを探す、ADVゲームとしての側面を併せ持つ。

物語開始~中盤までは、5人の少女の人となりや過去に触れながら、コロニーで発生する問題(食料や治療、建物崩壊など)を解決していく。
中盤~では、選択するステージによっては死者が出る。
死者が出てしまうと、その人物の存命が開始条件のステージを選択できなくなり、物語の進行に変化を及ぼす。
また、事前に特定のステージを踏んでおくことで死者が出たり出なくなったりもする。これがステージ選択順の面白さである。

キャラ紹介

ミキ
ゲームを始めると最初に操作することになる女。
ガレキに足を挟まれた状態でスタートする。

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どんな窮地に陥っても進撃することを諦めない、強靭な精神を持つ。
もう無理だ……って状況から、私は一人でも行く! と勝手に進みだす、
暴走気味なエンジン。その精神性の由来が鍵。
関心の幅が狭く無関心なことについては柔軟な対応ができるため
平常時は平和な常識人。
途中のステージで拳銃を入手する。

アスナ
ガレキから脱出したミキが最初に出会う女。
なんと出会った時、血まみれな上に被爆している。

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ピンク髪だね、かわいいね。
基本的にクソガキで、すぐ不平不満を言う割に特に特技がなく
状況を変える力を持たない一般人。
偉そうに指図してくる人間が嫌いだし、自分の意見を出せないモジモジした
女も嫌い。厄介すぎんか?
彼女のそういった厄介なところ全ては、過去のある事件を切欠にした歪んだ人生から来ている。
その辺を知ると、もう……幸せになってほしい……
途中から感情移入しまくってた。

オルガ
被爆しているアスナを治療した女。

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医者の娘。
英才教育を受け、それに応えるように真面目に育った委員長タイプ。
簡単な医療知識を持つため、医療キットというチートアイテムがあれば
医療行為ができる。
リーダーたれと育てられたのでリーダーをやるけど、やや力不足ぎみ。状況が悪すぎるともいえるが……
欲しい物が手に入らないタイプの人間。

クロエ
唐突に現れて、色々企みながら知恵を貸してくれる女。

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電子クラッカーとしての才能と経験があり、行き詰った時に状況を打開するための知恵をくれる。
もちろん彼女には彼女の目的があり、裏でコソコソと色々やってる。
なんだかんだと他の人間を煽るので、不和の原因になりがち。
彼女のステージは他と異なり、特殊なルールのゲームや、マインスイーパなどのよく知られたゲームなど、謎解きの内容が知的に寄る。

イトカ
箱の中から出てきた女。
ぽやぽやしててかわいいね。なんで箱にいたんですか?

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彼女のステージは序盤から不思議で、何かの伏線か……? と思わせるようなものが目立つ。
ナルコレプシーかな? ってくらいすぐ寝る。


感想

各EDに至るための条件が厳しく、ED直前のステージの出現条件を満たしながら、EDステージ出現条件を満たす……というのを手探りでやるのが大変だった。

最初に運よくひとつのEDに到達した後は、巻き戻し機能で分岐点まで戻りながら、色々試行錯誤してステージの出現条件などを確かめていった。
こういう作業が意外と楽しかったりするね。

アスナ、あいつの分も生きてくれ……