ミリオンライブ11th 応援広告奮闘記
初めに
いつもプロデュース業お疲れ様です。ほむでぃーです。初めましての方はこんにちは、そうでない方はいつもお世話になっております。
11thライブ、楽しかったですね(幻覚P)!…自傷ダメージが入るので前置きは程々にしましょう(百合子P並感)。
今回は、応援広告掲出に関する出来事を振り返りつつ、気を付けたことや反省、そして何より応援広告の掲出は楽しいよってことを皆様にお伝えしたく、筆を執りました。この記事が今後応援広告を出そうと思う皆様の参考になれば幸いです。願わくば、一つでも多くのアイマス応援広告が企画されますように…!
(11/19追記)本応援広告企画の協賛募集期間は終了いたしました。末尾に追記として収支報告を転記しました。なお本応援広告は11/18まで事後カンパを募集中です。チケットが完売しても黒字にならないよう設定してありますが、皆様にご支援いただければ、次の11thライブでの応援広告への励みになります!どうかご支援をよろしくお願いいたします!!!
[事後カンパの参加ページ]https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/028p06y71uz31.html
<目次>
0.忙しい人のための応援広告~醍醐味と注意点~
1.応援広告の掲出を決意するまで
2.広告申込までの取り組み
3.記名の有無に関する検討
4.誤算
5.結び
6.謝辞
7.(11/19追記)収支報告の追記
0.忙しい人のための応援広告~醍醐味と注意点~
本記事は時系列順での説明に私の思想を織り交ぜた文章です。ですが、そんなモン読んでられんわ!という方の為に、応援広告の醍醐味と、企画を進める中で感じた注意点と、を結論ファーストで書きます。これで貴方も応援広告を企画できますね(ニッコリ)。
※応援広告規程は随時アップデートされている様なので、最新の応援広告規程は、公式の情報を都度ご確認ください。
①応援広告の醍醐味
応援広告の最大の特徴は、公共の場に掲出されることです。フラスタはライブ参戦オタク及び関係者向けに特化したが故の楽しさがありますが、応援広告はアイマスを知らない人を含む多くの一般層にも訴求できます。その為、「ミリオンライブをプロデュースしている」実感が強く、充実感が非常に高いです。
加えて、応援広告は(公式様に迷惑をかけない範囲で)裁量の自由があります。今回の11thライブでも、私の掲出したロコ&百合子の応援広告以外に、あんゆり応援広告や天空橋朋花誕生日記念の応援広告という異なるコンセプトの応援広告が掲出されていました。今後もっと尖った応援広告や思想全開の応援広告も掲出されるのかな、と個人的には期待しています。この記事を読んでいる皆様も是非、応援広告に気軽にチャレンジして欲しいです。
かつてミリオンライブは周年期間に全国各地の駅に広告を掲出した事があり(みなさんご存知39トレイン)、今でもミリシタ周年の際には、秋葉原駅がミリオンライブで溢れ出さんばかりに広告が掲出されます。もし、ミリシタ周年以外の各種リアルイベントの度に、イベント開催場所近辺が多種多様なミリオンライブ応援広告で溢れたら、素敵だと思いませんか?私はそんな未来を夢見ています。…話が脱線しますが、39トレインって何だったんでしょうね?当時のアイマス公式ブログ( https://idolmaster.jp/blog/?p=66426 )を読み返す限り、SNS上に数多く投稿された駅広告を、互いに連結された長い列車に見立てたかったのかなとは思うのですが、藪から棒な謎概念でした…。
Q. 39トレインって何?
A. 39トレインだけど。
②応援広告規程を守る
但し、応援広告はある意味身内のノリで済むフラスタと異なり、「公共性が高い」ものです。バンダイナムコエンターテインメント㈱だけでなく、広告会社様や鉄道会社様の審査がありますし、規程も多く存在します。一般的な同人活動のような”黙認”ではなく、公式のロゴが付いた”公認”であるが故のシビアさは意識すべきと思います。
例えば応援広告では「声優さんの肖像画は禁止」です。フラスタではキャラクターと声優さんを並べたデザインも多いですが(かくいう私も10th Act-4で企画した源Pフラスタがそうでした)、応援広告ではNGです。声優さんの肖像権が理由ではないかと推測していますが、とにかく公認企画として進める以上、応援広告規程は絶対順守です。他にも広告掲示場所の公表に係る制約や返礼品の禁止、カンパで利益を出さない等、様々な規程があります。
また、3.記名の有無に関する検討 で触れるのですが、公式様に迷惑がかかるリスクも、絶対に避けるべきだと個人的には考えています。
③スケジュールや予算を守る
これはフラスタと同じです。ただ応援広告はバンダイナムコエンターテインメント㈱、CheeringAD様、鉄道会社様とステークホルダーが多いため、スケジュールは特に気を遣うのが吉だと思います。
予算は、掲出場所と広告の大きさ、絵師様へのご依頼料などに影響します。例えば今回掲出した広告はB0ポスター4枚分の大きさの広告を1週間掲出する広告枠で申し込み、広告枠の費用が¥214,500 (税別)でした。一方、同じ掲出期間でも、名鉄中部国際空港駅のB0ポスター枠であれば¥36,000 (税別)で済みます。個人的な心象ですが、駅構内のB0ポスターであれば割と安価で広告が掲出できる印象があります。この辺りは自らの財布や心意気との相談ですが、無理して費用をかけすぎる事は美徳ではないと私は考えます。出来る範囲でプロデュース活動をする方が楽しいですし、長続きしやすいです。
④告知の形式をよく練っておく
私が至らなかった点です。掲出当日の告知投稿として広告掲出場所の地図と文章のみ投稿していましたが、告知用の画像を作成してタグ付きで呟くべきだったと反省しています。掲出当日の最初の告知はSNS審査が必要で、後から投稿内容を変更することができないのも要注意です。(ただ、SNS審査を通過した告知の後であれば、掲出場所を記載した宣伝を含め審査なしで投稿可能みたいです。)
1.応援広告の掲出を決意するまで
さて、ここからは時系列に沿って述懐していきます。始まりは7/18の「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 11thLIVE 詳細発表生配信」に遡ります。今にして思うと、当時の私は「わたしは花、あなたは太陽」「dans l′obscurité」のオリメンを10th Act-4現地で回収し、若干燃え尽き症候群だった気がします。なので生放送にみっくが呼ばれていてもコミカライズ連動イベの告知だろうとたかを括っており、11th以降の主演公演制採用やそのトップバッターに百合子とロコとが選ばれて度肝を抜かれていました。
そこで私は最初、フラスタで百合子とロコとの主演公演トップバッターを祝おうと考えたのですが、どうしてもしっくりこなかったのです。フラスタならではの表現も思いつかず、そもそもフラスタであればいつも主催されてるPさんの方が手馴れてる上に表現も素晴らしい。じゃあ自分がフラスタを主催する意義はあるのか?と思いました。
そんな折、生放送直後に紫電P(@sidenp)様から頂いたアイデアが応援広告でした。10th Act-4での39人全員出演を祝う応援広告も記憶に新しく、今後アイマスでの応援広告が盛んになる一助になれば…と思い、即刻応援広告掲出を決意しました。
2.広告申込までの取り組み
次に取り組んだのは、広告コンセプトの確定と絵師様の選出、関係各所への問い合わせです。
初めに、新しい試みへの期待感&ロコと百合子とのキービジュアルから、楽しさや躍動感といったコンセプトを決めました。因みに、コンセプト策定から依頼DM送付まで徹夜の突貫作業だったからか無意識だったのですが、ミリシタSSRカード「STEREOPHONIC ISOTONIC ロコ」覚醒後イラストのイメージがアイデアベースにありました。私はこのカードの覚醒前/覚醒後のイラストが本当に大好きです。
次に、(1)該コンセプトに合う画風(2)ロコPもしくは百合子P(3)pixivやツイッターでロコ及び百合子のイラストを複数投稿している(4)全年齢向け創作を主体としている、という(1)~(4)の条件を満たす絵師様を探しました。その結果よつばりんご(@chiyotsu1015)様に是非依頼したいと思い、7/19の早朝5時に依頼DMをお送りしました。今思うと、付き合いのない方に突然長文DMを送るというだいぶ不躾なことをしてしまっていたのですが、有難いことにその日のうちによつばりんご様に快諾いただくことができました。(余談ではありますが、この漫画 https://x.com/chiyotsu1015/status/1736630626709811515 がとても好きだったので、よつばりんご様に快諾いただけて本当に嬉しかったです。何ならこの漫画が決め手の一つといっても過言ではありません。書店コラボ万歳。)
また、このとき、10th Act-4にて応援広告を掲出していたつきゆび(@thukiyubi)様にご相談したりしつつ、先んじて学マスの応援広告を受け付けていたCheeringAD様に問い合わせを行いました。そして、7月末には最初の応援広告申し込みを完了していました。
3.記名の有無に関する検討
よつばりんご様が素晴らしいアイデアを出してくださったので、デザインについて私から細かくオーダーしたりは基本的にしなかったのですが、記名の有無は主催として私が検討し、よつばりんご様にレイアウトをオーダーしました。
まず、これは主催の思想次第であり何が正解というものではないと前置きをさせていただきますが、今回の応援広告では協賛いただく方の記名をしておりません。その理由は様々ですが、特に意識したのは「応援広告はそもそもが公共性の高い”広告”であり、一般の方への訴求が第一目的である」「応援広告が滞留を引き起こしてはならない」という2点でした。
ここで、検討した案は下記3案でした。
(1)記名を一切しない
(2)カンパを記名アリの高額プランと記名なしの低額プランに分ける
(3)協賛いただく方全ての名前を記名する
真っ先に除外したのは(3)でした。冒頭に説明した通り、応援広告はそもそもアイマスを知らない人も目にします。その中で広告としての効力を最大限発揮する為には情報過多を避けるべき、と考えました。
また当初は中部国際空港駅の大型バナーで申し込みをしていた事も、この判断を後押ししました。というのも中部国際空港駅の大型バナーは改札入って真上に広告が掲出されるため、協賛いただいた方が自分の名前を確認しようと改札付近で立ち止まる可能性があり、非常に危険だと考えたからです。最も、改札付近に限らず過度な滞留リスクは避けるべきですが…。応援広告は公認ではあれど、あくまで非公式なファン活動であり、公式様に迷惑をかけてしまう可能性は絶対に排除すべきというのが私の考えです。
次に悩んだのは(2)ですが、最終的にこの案も棄却しました。記名を完全に無くさない限り改札付近で立ち止まるリスクをゼロにできませんし、高いお金を出したら記名できますよという枠組みに思えてしまったからです。アイドルを想う気持ちに貴賤はないのに、金額で差をつけるのは何となくいやらしいし、どうも性に合わない…というのが私の結論でした。
以上の思考を経て、悩みに悩んだ末に記名無しとしてレイアウトをオーダーしました。ただ注意してほしいのですが、本項目の冒頭に書いた通り、記名有無は何が正解というものではないと思います。そもそも一般の方への訴求が第一目的という目標設定も、私個人の思想にすぎません。…というか、実際のところ応援広告の記名有無ってどっちが主流なんでしょう?他ジャンル等で応援広告よく知ってるよって方がいらしたら、ご教示いただけると幸いです。
因みに、応援広告のイラストに記名したもの(デジタルデータを含む)を返礼品とすることは、応援広告規程で禁止されています。正確には、掲示される応援広告で完結しない返礼を禁止するという規程があります。これもフラスタとは大きく異なる点だと思います。
なお、記名有無については全て私が主催として判断し、よつばりんご様にレイアウトをオーダーしています。もし、記名しないのは協賛いただいた方に失礼ではないか等のご意見があれば、主催である私個人にお申し付けください。
4.誤算
前項のような検討も含め応援広告の企画を進めていったのですが、本項の見出しの通り、実は誤算が2つありました。一つは、クレジットカードの停止によるアクシデント、もう一つは公式による応援広告解禁です。
まずは一つ目。前述の通り、最初は中部国際空港駅の大型バナーにて応援広告申し込みをしていましたのですが、クレジットカードの不正利用を疑われてカードが止められてしまいました。掲出に係る費用が¥580,000 (税別)+追加費用と高額だったからか、はたまた初めての支払い先だったからか…恐らく両方が理由なのでしょう。勿論カードの停止解除の手続きはすぐに行ったものの、停止解除手続きをしただけではCheeringAD様への支払いが行われないということに私は長らく気付けず、結果として当初予定していた広告枠は売り切れてしまいました。誤検知によるカード停止が滅多にない事とはいえ、これは私が100%悪く、ご迷惑をおかけしたCheeringAD様には本当に申し訳のないことをしてしまいました。
該広告枠の売り切れを受け、私はライブ参加者が多く使うであろう名古屋駅に応援広告を掲出する方針に転換し、今回の広告枠で申し込みをする事となりました。支払い方法も銀行振込に変更し、今度はトラブルなく手続きを完了することができました。また結果論ですが、11thライブが延期となっても尚多くの方に広告を見ていただけたのは、交通の便が良い名古屋駅に掲出したからかな…と今では思っています。
二つ目は、公式で応援広告が解禁されたことです。私は当初、あくまで非公式非公認の企画としてCheeringAD様などに問い合わせていました。そのため、「アイドルマスター 特別生配信 ~19th→20th Special Party !!!!!!~」で公式に応援広告解禁が告知された事は、まさに青天の霹靂でした。とはいえCheeringAD様が柔軟に対応してくださり、公式に則った応援広告へとスムーズに切り替えられました。何なら応援広告規程という指針が明確化され、主催としては寧ろ企画を推進しやすくなりました(先んじて学マスの応援広告を受け付けていたCheeringAD様に依頼した事が功を奏しました)。
その後は大きなトラブルもなく、無事に応援広告の掲出まで漕ぎつけられました。というよりCheeringAD様が非常に親身で、不明な点は逐次問い合わせて企画を進めることができたので、前述のアクシデントを除けば概ねスムーズに企画を完遂できたと思います。CheeringAD様、本当にありがとうございました。
5.結び
長々と書いてきましたが、いかがだったでしょうか。応援広告は公認を受けて公共の場に掲出されるので気を遣う部分もありますが、応援広告ならではの達成感も強く、本当に楽しかったです。今後アイマスの応援広告がもっと増えたら、そして応援広告を見たことがキッカケでアイマスに触れる人が出てきてくれたら、私としては嬉しいなと思います。
今後の応援広告の企画について、幾つかアイデアはありますが、何はともあれもう一度ロコと百合子との応援広告を掲出したいと考えています。今回の11thライブの延期は、7thの時と違って心の準備ができておらず、多くの方にとってショックが大きかったと思います。私自身、未だに受け止め切れていません。ですが、中止ではなく延期です。ミリオンライブというコンテンツは必ず、必ずこの困難を乗り越え、一緒に最高の11thライブを掴むことができると私は信じています。その時に、ロコと百合子との応援広告で喜びを分かち合うことが出来たらいいなという期待を込めて、本記事の結びとさせていただきます。
6.謝辞
本応援広告について素晴らしいアイデアをたくさん出していただいた、よつばりんご様に改めて感謝申し上げます。よつばりんご様はデザイン決めの段階で複数のラフ案を描いてくださったり、素敵なキャッチコピーを考案してくださったりと、こちらがオーダーしきれていない部分でも積極的に動いてくださいました。正直ここまで素晴らしい応援広告に仕上がったのは、よつばりんご様の力に依るところが100%以上、いや100万%以上あると思っています。本当に頭が下がる思いです。
また、応援広告の掲出を決めたときに相談に乗っていただいた、つきゆび様にも感謝申し上げます。CheeringAD様への依頼方法などを教えていただいた事は非常に心強かったです。加えて、そもそも10th Act-4にて39人全員のイラストを載せた巨大応援広告を掲出するというつきゆび様の企画がなければ、私は応援広告の掲出を決意できていなかったと思います。
また、私に応援広告のアイデアを持ち込んでくださった紫電P様にも感謝申し上げます。当時の私は源Pフラスタを最初で最後の企画主催だと考えていた事もあり、紫電P様のアイデア持ち込みがなければ何も企画しないまま終わっていたと思います。
また、初めての試みで色々不慣れな私に親身になってくださったCheeringAD様、広告枠を提供してくださったJR東海様、公式に応援広告を解禁してくださったバンダイナムコエンターテインメント㈱にも、感謝申し上げます。
そして何より、本応援広告に協賛いただきましたすべてのプロデューサーの皆様、及び事後カンパにて今後協賛いただくプロデューサーの皆様、本当にありがとうございました。応援広告は皆様のご支援があればこそ、持続可能な企画として今後も推進していくことが可能となります。
最後に、改めて、ミリオンライブに関わる全ての方に、厚く御礼申し上げます。
7.(11/19追記)収支報告の追記
見出しの通り、無事に本企画を一旦完了することができました。告知アカウントでもご報告しているのですが、こちらでも収支報告を記載いたします。
【収入】
協賛金
:115,200
【支出】
イベント作成手数料
:4,106
広告掲載費
:235,950
支出計:240,056
【収支】
▲124,856
11thライブの延期で名古屋入りを断念される方も少なくなかった中でチケットを96枚購入いただき、総計10万円以上の協賛金を頂けたこと、本当に有難いことだと思っております。特に、複数口の協賛をしていただいた方も何人かいらっしゃり、改めて感謝申し上げます。