2021年 夏物商戦~酸いも甘いも共有するよ~
早い夏の終わりを感じる2021年ですね。
お盆に入る前から雨続きとなり、梅雨のような状況で決して暑いとは言えない日が続きました。
夏物商戦は年末商戦に次ぐ稼ぎ時と言われますが、あなたは順当に稼ぐことができたでしょうか?
今回のnoteは、2021年の夏物商戦を振返りたいと思います。
結果論での話になりますので、僕の自己満足な部分やお恥ずかしい失敗談が出てくると思います。
ご興味のある方は最後までお付き合いください。
2021年の夏物商戦を語る前に、どうして夏物商戦が稼ぎやすいのか?について考えてみます。
需要と供給
そうなると《需要と供給》の話をやっておかなければならないでしょう。
需要・・・消費者側の「買いたい」という意欲
供給・・・生産者側の「売りたい」という意欲
(Wikipedia参照)
このグラフが分かりやすいですね。
需要が高く供給が少ない商品は、価格が高騰しても売れる。
需要が低く供給が多い商品は、価格が安くなる若しくは売れないとなります。
いくら安くても需要が低い商品が売れないというのは、見落としたらいけないかな。(ヤンキー在庫を増やす足掛かりになっちゃいますから)
せどりをする上で《需要と供給》は必ず意識しておかなければなりません。
《需要と供給》をもう少し奥の方まで掘っていきますよ。
日本は春夏秋冬四季折々で、季節を感じながら生活できます。
当たり前ですが、春秋は過ごしやすい気候で夏は暑く冬は寒いものです。
春秋は過ごしやすい気候なので、春秋だから目立って売れる商品を探すのは難しかったりします。
春は桜を、秋は紅葉を思い浮かべる僕は、想像力が乏しいだけかもしれませんが直接的にせどりへ結びつけていくのは難しいです。
一方、夏は暑いから涼しく生活したい。冬は寒いから暖かくしていたい。
となると、直接的にせどりに結び付く商品が浮かんできます。
四季の中でも、夏冬は需要が高くなる商品が増えるのは想像できませんか?
(細かく考えると肌の露出が増える春先、ジメジメする梅雨時期、乾燥が気になる深秋などありますけどね)
せどり関係なく、僕は夏が好きですね(←聞いてない)
そう!夏物商戦の話ですので、夏物で《需要と供給》を深堀りしていきますね。
夏物商戦の需要と供給
2018年の夏からニュースでこんな言葉を耳にするようになりました。
「命の危険を感じる暑さ」
めちゃくちゃ暑いし、熱中症の危険性もあるということで「冷房器具」が売れまくった2018年。
エアコンは工事が間に合わず窓用エアコンの需要が急上昇しました。
少しでも早く涼しい環境を整えたいけれど、エアコン工事は1か月後
(夏が終わるやないかい)
こんな時のために、工事不要の窓用エアコンがあるじゃないか!といったところです。
言っても窓用エアコンなんて、そんなにたくさん売っていないですよね。
まさに需要>供給の状況がここに生まれたというわけです。
夏物商戦は暑いから涼むものが売れるわけですが、暑いと命の危険を感じる暑さでは大違いなわけです。
また今年のような長雨の影響で、夏日が少ないと暑さを凌ぐ日数も少なくなるんですよね。
すなはちですよ、夏物商戦は、夏の暑さと長さ(日数)にも依存してくるということですね。
一方、2020年の夏はどうだったでしょう?コロナの影響もあって
「自宅で過ごす夏休み」
という言葉をよく耳にしたと思います。
そうです。市民プール、海水浴場閉鎖に伴って自宅用プールの需要が爆発しました。
夏の暑さを凌ぐための水浴びがほぼ自宅だけになっちゃったというわけです。
昨年は早い段階で店舗からプールが消えていたのを懐かしく覚えています。
夏の暑さや長さだけでなく他の外的要因も需要に影響することが分かります。
飽きたかも知れませんが、もう少し《需要と供給》のお話しにお付き合いください。
需要>供給となると、先に示したグラフのように価格が高騰するのはセオリーとなると
2018年のウインドウエアコン、2020年のプール関連が稼げる商材となったのは想像の通りというわけです。
この需要について一歩踏み込んで考えると、一時的な需要なのか中長期の需要なのかを考察しなければなりません。
夏物(季節)商品は、比較的容易に想像でき、需要が落ち着くのは夏(休み)の終わりと考えることができます。
夏物商品が稼ぎやすい要因の1つは、狙う時期が分かりやすいというのもあるんですよね。
一方で、今年は東京オリンピックが開催されました。
その中でも金メダルラッシュの「スケートボード」。一気にスケボーファンが生まれ、始める人も多かったでしょう。
このスケボー、いつまで特需が続きます?
と言われると、明確な答えは持ち合わせていません。つまり商材として扱う場合、難しさが残るわけです。
スケボー関連は、いわゆるトレンド商品ですね。
季節商品とトレンド商品は、一見混同しやすいですが
「需要がいつまで続くの?」
という予測については、季節商品に軍配が上がると僕は思います。
この需要と供給のバランスがいつまで続くのか?を予想するのは、一歩踏み込んだ考察と言えます。
言えるのは、たった今需要と供給のバランスが崩れている商品は、今は狙い目です。
スピード感を持って対応すれば利益を残すことが可能です。
トレンド商品がスピード勝負という所以はここにあるかと。
話を戻しますが、どうしてウインドウエアコンやプールは需要>供給の状況が生まれたのか?もう少し深堀りしていきますよ。
購買意欲と流通量
それは、消費者の購買意欲と流通量に依存します。
ということは、消費者の購買意欲が上がった商品を察知することが大切です。
こうなった時に、人間の欲求が影響してくるわけですが・・・
生理的欲求>安全の欲求>社会的欲求>承認欲求>自己実現の欲求
(マズローの5大欲求)
引用元:https://www.jimpei.net/entry/maslow
意識しておくとなるほどな~と思うことがあります。
生理的欲求は、生きていくための本能的な欲求のため、分かりやすいところで振り返ると
コロナが流行した際にマスクが高騰したのがひとつの例となりますね。
(商材として薦めているわけではないですよ)
暑い、寒いを回避するための欲求は生理的、安全の欲求に近いと考えられます。
ですから、季節商品の中でも特に意識すべき季節は夏と冬になるわけです。
といった風に、人間の欲求+季節が絡み合っていて購買意欲の強さに繋がっています。
話は逸れてしまいますが、トレンド商品についても深読みすると面白いです。
例えば同じように流行となった単純においしそうな食品とダイエットに効果がある食品を比較すると
ダイエットに効果がある食品の方が品薄になりやすくトレンド状態が続きやすいです。
それは人間が持つおいしそうだから食べてみたいという欲求より痩せたいという欲求の方が強いからですね。
といった風に、ひとつの商品のトレンドでもどのような理由でバズっているのか?
ここを深読みすると狙うべきとそうでないべきが予想できますよね。
購買意欲についてはここまでにして、流通量について触れていきましょう。
(ここは僕の想像の部分もありますので、ご容赦くださいね。)
夏物(季節)商品は、夏に向けて生産出荷するため、基本的には再生産が難しいものです。
メーカーの考えに依存する部分が多いですが、昨対比や過去の売上げその夏の気候等を考察して、生産計画を作るでしょう。
今年の長雨は果たしてメーカーは予想できたでしょうか?
夏物商品は諸刃の剣になるので、基本的に売り切る量を生産するのがメーカーとしても意識する部分でしょう。
去年、店頭からプールが消え、かき氷機が消えというのはメーカーの予想を上回った需要だったということではないでしょうか?
想像を上回る需要だったということは、供給<需要となったということで、メーカーとしても利益を得るチャンスを逃がしたということになります。
じゃあ、2021年はどうしよっか?とメーカーでも大きな会議室で議論がなされたのではないでしょうか。(WEB会議かもですが)
生産計画を上方修正する?
再生産できるような生産ライン確保をする?
メーカーによって対応は違ったと思いますが、そこは今年の夏物戦線の結果に大きく影響したのではないかと感じています。
さあ、グダグダと《需要と供給》についてお話ししてきましたが、
いよいよ今年の夏物戦線に入っていきましょうか。準備はよろしいですか?
2021年夏物商戦
夏物商品で僕が真っ先に仕込んだのがこのプールカバーです。
)
利益1,000円~3,500円程度で数十個販売できたので、最も優秀な商品だったと言えます。
(上限価格が6,470円程度で頭打ちになったのが残念ではありましたが)
このプールカバーはランキング上位に常にいて、「バリエーションがない」ので必ず値上がりすると自信を持っていました。
加えて店舗で見かけることがない商品でした。
(田舎だからなのか・・・)
運営するチームみやたれの方では、5月17日から紹介を始めていてAmazon、楽天などで何度も仕入れをお勧めしました。
メルマガの方でも少し遅れて7月13日にこの商品を紹介しています。
チームの方へは、7月13日にこのような働きかけをしていますね。
keepaのグラフを見たら分かるように価格のピークは7月23~24日。
ちょうどオリンピック絡みの4連休のところですね。
予想し辛いところでしたが、今回の夏物商戦ピークは、結果的にこの4連休だったということでしょう。
一方、同じプールカバーでもこの商品は違う動きをしました。
正にピーク時7月22~25日に売れば利益商品、お盆時期に売れば赤字商品。見事な上昇下降を繰り返したプールカバーでした。
出品者数を見ると
見事な増えっぷりですよね。
この出品者数の上昇は正直ビックリしましたので、利益が落ちても最低価格に合わせて売り切るのを意識しました。
これは勝手な予想ですが、メーカーの再生産なのでしょうか?明らかに供給が安定したことが見受けられます。
これは先ほどのプールカバーと違って店舗でも仕入れできたのが特徴でした。
僕としては仕入れ値を抑えることを強く意識した商品だったと言えます。
チームみやたれの仲間とのこんなやり取りもしていますね。
毎日価格動向を見守っていたので、価格改定をこまめにしていたのを思い出します。
その後、こんな話もしています。
底値をついた後は上昇傾向となっていますが、最後の暑さの盛り返しに期待したいところです。
さて、7月14日のメルマガではこんなことを書いています。
正にネット在庫の売れ行きが伸び、枯渇に近づいている状況だったと記憶しています。
結果論の話をしますと、7月22日~25日がピークとすれば納品等を考えると、ギリギリの時期だったんですよね。
さて、7月16日のメルマガの題名が「小型よりも大型から」
ということで紹介していた商品がこちらでした。
値上がり前の絶妙なタイミング!さすがたれさん(笑)
チームの方ではさかのぼること7月13日に仕入れ情報を送っていますね。
小型よりも大型プールが商品数が少なく、需要に耐え切れなかったことが考えられますよね。
大きくて扱いづらいですが、その分参入者も少なかった印象ですね。この大型プールにも言えることですが、価格のピークは7月の4連休だったと。
ちなみに2020年は、盆明けまでガンガン売れていたのを覚えています。
それでは小型プールはどうだったのか?
在庫が潤沢だった上に参入者が増えたのが正に小型プールでしたね。
7月23日にチームへトイザらスの写真を共有していました。
少ないのかな?と思ったのですが、思いのほか潤沢にプール在庫が整っていたのが印象的でした。
この商品は、その後悲劇を迎えるとは言うまでもありません。
写真に1人1個と書いてあるのが功を奏して、僕が仕入れたのが3つ。
この時はまだ夏も長いし、全然余裕で利益取れるだろうと思っていたのが本音です。
驚くほどの出品者増加と思いのほか多い在庫に驚くことになります。
出品者の増加にビビッて、7月28日ごろから注意喚起を始めています。
昨年の動向を見ながら、こんな話もしています。
そして、8月1日早々に赤字売りを決意しました。
メルマガの方でも8月2日に注意喚起させて頂いています。
プール関連はお腹いっぱいになってきましたね。
プール本体よりもカバーなどの付属品、本体は小型よりも大型が攻めやすかったと言えます。
そして、昨年と比較して感じる参入者の多さと在庫の潤沢さ。
200人超えに驚きましたし、合わせて年末商戦はどうなることやらと感じたところでもあります。
ビニールプール系については、今年は特定の商品は在庫潤沢だった印象が強く、長雨も影響しそこまで売れなかったのかも知れませんね。
昨年はお盆や盆明けでもガンガン売れていましたし。
あ、最後にプール関連は結構返品が多い印象があります。
それもあって、子供たちのプール設備が充実してきます(笑)
プールはこの辺にして、失敗談の続きをいきますよ!
TwitterやTVでも話題になったので、値上がりするのかな?と期待して仕入れてしまいました。(失敗)
ちょうど、Amazon在庫切れている期間にこのまま在庫が切れ続けたら、値上がり1択だなと(考えが甘い)
そこは天下のタカラトミーさん!抜群の生産力でした。
確かにネット在庫、店舗在庫も潤沢でしたので、浅はかだったと反省しています。
その後、Amazon在庫が切れることはありませんでした(涙)幸いにも試し仕入れ4個だったので、赤字で売り切りました。
そうめんスライダーやそうめん流し関連は、メーカーが力を入れて作っていたのがよく分かりました。
こちらの商品も安くなっていましたが、Amazon在庫強かったですね。
メーカーの強さも影響してくるのだと感じたソーメン関連でしたね。
とは言え少数仕入れだったのですが、ソーメン関連でも高利益商品が存在したのは事実です。
最後に、かき氷機もこの夏は潤沢でしたね。
メーカーの頑張り、昨年購入された家庭も多かったのでしょうか。
やっぱりバリエーションが5つもあると読みづらいですよね。
この中で唯一勝負できたのが、この商品だったと思います。
こちらの群がりも凄いですが、ドンキで4,980円まで安くなりましたね。
しかも1000P還元サービスもあったので、仕入れられた方も多かったでしょう。(プラチナ会員は更に5%還元で約1100P付いてくる)
(チームに共有したレシートが出てきました)
かき氷機に関しては、幅広く手を出していませんが、Amazon在庫が潤沢な印象が強かったですね。
今年はいっぱい売れ残りそうですね(汗)
プール関連、そうめん流し、かき氷機と夏を代表する商品の振り返りをしてきましたが・・・
夏物商品はもちろんこれだけではありません。
僕が扱っていない商品でも大きな利益を上げられた方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
最後に
今年の夏物商戦のピークは7月22~25日だったのかと。
それ以降は消費が落ち着き、出品者の増加と価格が停滞、下落する商品が散見されましたね。
正に需要と供給のグラフのような動きとなりました。
今、このnoteを書いているのが8月22日ですが・・・
まだ夏が終わったわけではない!と言いたい!
ようやく晴れの天気マークが並び、30度超えが続く予報です。
売れ残った夏物商品を少しでもさばきたいし、少しだけ期待しています。
最後までお付き合いありがとうございました!
このnoteを書くのは、僕にとっても大きな意義があります。来年の糧にしなければなりません。
あなたに読んで頂くことで、少しでも僕の経験をシェアできると嬉しいなぁ
そして、あなたからの感想もお待ちしています。
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