ラストナイト・イン・ソーホー

普段は予告をリピートで見た上に、あらすじや解説等の予習もある程度行った上で映画を見に行きますが、今回に関しては予告を1回見た時点で、直感で面白いと思ったため予備知識無しで見に行きました。

 簡単なあらすじは、
現代のロンドンでデザイナーを目指す主人公(エロイーズ)が田舎からロンドンへ上京(?)する所から始まります。そこの下宿先で、憧れていた60年代のロンドンで歌手を目指すサンディという女性とシンクロし、夢の中で彼女の足跡を追体験していきます。しかし、ある事件を境に夢と現実が混在しはじめていき、やがて衝撃的な事件の真相が明らかになる・・・
というストーリーでした。

 今作は2転3転するストーリー展開もさることながら、音楽と映像の見せ方が特に秀逸だったと個人的に思いました。特に60年代にシンクロする場面は、眠りに落ちることがきっかけとなりますが、その入り方も当時のヒット曲をふんだんに使用することで雰囲気を高め、当時の街並みを映すことで、まるで自分がタイムリープしたような感覚を味わうことができます。

 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドと年代的には被るわけですが、前者は華やかな60年代ハリウッドのいわばプロモーションビデオのようなつくりで、タランティーノらしくいい意味で細かなストーリーのない日常風景のような印象でしたが、今作は現代の要素を加えることにより、サスペンスホラーの要素を強めたような印象でした(もちろん2作ともお気に入りという前提での話です)。

 個人的に2021年ベスト1だったとだけ言わせていただきます。

#ラストナイトインソーホー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?