自己紹介(新谷誉)

略歴

東京都出身。ライター。
今から10年以上前のこと、当時見ていたアニメ作品にたまたま近所の風景が登場し、初めてのアニメ聖地巡礼を行う。
それ以来聖地巡礼の楽しさにハマり、いろいろな形で聖地巡礼との関わりを持ち続けてきました。

アニメ聖地巡礼との出会い

聖地巡礼を始める以前からアニメ鑑賞を趣味としていましたが、鑑賞の際の楽しみとして、いつからか作中の背景描写に注目して視聴するようになり、「このシーンは○○(地名)の交差点ではないか?」などと、背景の場所を特定することに快感を覚えるようになりました。
もともといろいろな街を意味もなくブラブラすることが好きで、さまざまな場所の風景は頭に入っていたので、背景の特定スキルには自信があり、放送直後は競うようにしてその場所へ向かい、同じくアニメファンの友人たちに自慢していました。

聖地巡礼サークルの立ち上げ

やがて、「この聖地巡礼の楽しさを誰かと共有したい、広めたい!」との思いから、当時通っていた大学において、アニメ聖地巡礼サークルを立ち上げました。
それまでサークルに入ったことすらなかった人間が、いきなりサークルを立ち上げたので、最初は運営の面で大いに躓きましたが、周囲の方々のご尽力のおかげで、なんとかサークルとしての体裁を確立させ、仲間との楽しい聖地巡礼を実現することができました。
このサークルは、現在も優秀な後輩たちによって立派に運営されているようです。とても有り難く、嬉しいことです。

聖地巡礼の学術的考察

大学の学部を卒業した後は大学院に進学しました。
大学院では、アニメ聖地巡礼という一種の社会現象について、そのメカニズムを学術的に検証しようと試みました。
聖地巡礼というテーマひとつで、2年間の修士課程を持たせられるのか当初は不安でしたが、終わってみれば、2年間では到底時間が足りないと思うほど、聖地巡礼というのは奥の深いテーマでした。
最終的には、聖地での実地調査の結果分析を主とした修士論文を執筆し、無事に修士号を頂くことができました。指導教授をはじめ、様々な面から支えてくださった方々に感謝です。

そして次なるステージへ

大学院修士課程を修了した後は、いったん研究者(のたまご)の立場から離れ、一人のファンの立場から聖地巡礼に向き合うことになりました。研究者としては、前もって立てた「仮説」を論文の中で検証するという明確なタスクがあり、何らかの検証結果を導き出すことに追われていましたが、一人のファンの立場に戻ったことで、厳格な仮説検証作業に追われることは無くなり、聖地巡礼について考えるにあたり、より柔軟なアプローチが可能になったのではないかと思います。
そこで今回、聖地巡礼に関して、私が院生時代にやり残したことや、これから新たに始めてみたいことなどを実現する場を設けるべく、このnoteという場をお借りした次第です。

研究領域/得意ジャンル

社会学、社会情報学、観光社会学 / 観光、交通、サブカルチャー、インターネット