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Adobe が一部プランを値上げ…そろそろ「脱 Adobe 」を考える人も増えそうだ

Adobe が4月から一部プランを微妙に値上げします。2019年の値上げの時は、「そんなこと言ったって使い続けなきゃしょうがないじゃないかー」と受け入れざるを得なかったのですが、ちょっとずつ状況が変わってきている気がします。

PDF 入稿が一般的になった

数年前までは、「イラレと画像ファイルを同じフォルダに入れて圧縮してオンラインストレージで送る」みたいなのが主流だのですが、最近は PDF 単体での入稿が一般的になってきたと思います。

これによって、「別にイラレで作んなくたって最終的に PDF になってればいいじゃん」という考え方が増えてきたのではないでしょうか。

実際、印刷所で印刷機にデータを送るときは PDF に書き出して処理しますので、最初から PDF になってればそれでいいっちゃーいいのです。ただ、PDF に不具合があったり書き出し形式が間違っていたり、画像やファイルの書式が適切でなかったりした場合に印刷所がいじれるように、元のイラレや画像ファイルを念の為もらうだけなのです。

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RGB 対応の印刷所が増えてきた

近年、画像が RGB のままでも OK という印刷機が増えてきました。むしろ RGB の方が発色がいいというやつです。

実際そうした印刷機のある会社でいろいろな印刷物を作ってきたので実感していますが、確かにものによっては素晴らしい発色を見せてくれます。薄い紙に印刷できなかったり、印刷できる大きさがちょっと小さかったりという注意点はありますが、とても可能性を感じています。

むしろ RGB が主流になった方が今後の印刷業界にとってプラスなのではと思いますが、なにぶん業務用印刷機の値段がバカみたいに高い(1機何億円もする)ので、なかなかな導入に踏み切れない印刷所がほとんどだと思います。

ソフトもハードも足並みが揃って業界自体が変わっていくといいなーと妄想だけはしてます。

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「一応」日本語対応した Affinity Designer

ソフト面では、Affinity シリーズが頑張っています。私は iPad 版の Affinity Designer をかなり使っています。イラストが描きやすいんです。

iPad でデザインをする気にはならないので、Mac 版を使ってみようかなと思っています。サブスクではなく買い切りというのが一番のポイントです。

ただ、年々価格が上がってきているので、将来的に Affinity もサブスク化するのではないかと噂されています。でも同じサブスクなら豊富なソフトが使える Adobe に流れるはずなので、しばらくは買い切りのままじゃないかと思います。

一番注目しているのが、日本語縦書きにいつ対応するのかというところ。縦書きができないと著しくデザイン作業の効率が落ちますので、これが日本で爆売れるためのキーポイントになると思います。

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サブスクに疲弊

なにより、今いろいろなサブスクが乱立していて、正直疲弊感が出ているような気がします。いくつもローンを抱えている時に似たような感覚。いつまで払い続ければいいんだという感じが疲れます。

毎年 Creative Suits シリーズがリリースされていた時の方がまだ「今回は見送りだな」とかできたので良かったです。

しかも Adobe は「豊富なソフトが使える」と謳ってはいますが、年間7万円以上も払うのはちょっときついです。バンドルソフトの数を絞った安いプランも作ってほしい。

脱 Adobe の動きが今後高まる予感

こうした状況がありますので、今すぐとはいかないと思いますが、そのうち Affinity シリーズや他のソフトに流れる人が多くなってくるんじゃないかと思っています。そこへ来て今回の値上げですので、なおさらです。

僕も今すぐに離脱するのは難しいですが、2年後くらいを見据えて色々準備していこうかなと思ったりしてます。そういうのができるのも1人でやってるインハウスデザイナーならではですね。


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