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#ギターの話―「いい音」の概念気づかないうちに変わってた話

最初から元も子もないことを書きますが、「いい音」なんて、これといった結論もセオリーもないと思いますし、今後僕も考えが変わるかもしれませんが、なんとなく最近ちょっと「あれ、そうか」と思ったことがあるのでメモしておきます。

ギタリストって、なんであんなに機材たくさん買うの?

カメラマンも絵描きさんも、あるいは釣り師もシェフもライダーも、道具ってたくさん持ってますし、大切にしますよね。それと一緒だと思うのですが、ギタリストって、常に「いい音」を求めてるんですよね。

機材によってもちろん音も違うし、使い勝手も違うので、これとこれを組み合わせたらどうなんだ?とか、こっちの方がフレキシブルに対応できるんじゃないか?みたいなのを永遠に繰り返すわけです。

組み合わせは無限ですからね。

その時その瞬間に自分がいいと感じる音を出したい。そのために試行錯誤しているのだと思うのです。

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で、いい音ってなに?

これなんですが、ちょと最近「あれ、なんか音作り違う方向に行ってたのかも」ということに気づきました。

ここ数年、体調を崩していたこともあり、作曲やアレンジに対する欲がなくなってしまって、それでもギターを弾くのだけはできるだけ続けようと思って、ギターはできるだけ毎日触るようにしていたんです。

で、そういう漫然と弾いてる状態だと、音作りもそんな感じになるんですよね。単なるよくある典型的な音を目指すように、いつの間にかなっていたんです。

Marshall にレスポールを突っ込んだっぽい音や、VOX に Tube Screamer をつないだ音、Dumble にセミアコをつないだまろやかなクリーンなんかを作って遊んでいただけのような感じです。

思えば、コロナでライブができない状況というのも追い打ちをかけてますね。

僕の場合、ギターの音は曲作りの一部なので、曲作りという前提がないと「どこにでもある音」になっちゃうんですよね。

よくある伝統的なカッコいい音が出て、「お、いい音じゃん」となる。

そういうことでもいいんですけど、僕の場合それではダメだと思うわけです。

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名ギタリストは誰かの音を真似ていたか?

まーこれはたぶんほとんどのギタリストが最初は誰かの音を真似ていたんだと思いますが、それでいい感じの音が出たとしても、ギタリストとしてそれでいいのか?と思うわけです。

ギタリストというか、作曲家・アーティストとして。

曲を作るからには、世界中どこにもない音楽、どこにもない音、自分だけの「いい音」を探さないといけないんじゃないかと思うわけです。

名ギタリストって、一聴しただけでその人だとわかる個性があるんですよね。イコールいい曲かというとまたちょっと違うんですけど、少なくとも「いい音」の答えはそこにヒントがあるんじゃないかなと。

世界のどこにもない曲にマッチする、自分だけのいい音ですね。

なので、漫然とギターを弾いている今の状態では新しい機材は買わない方がいいなと思っています。

まーそこまでストイックにならなくてもいいんですけど。

音作りはほどほどに

ほんと音作りは「沼」でして、同じセッティングでも場所や状況によって感じ方が違います。家とスタジオ、スタジオとライブ会場、会場でもリハと本番で全然違うんです。

自分の感情や弾き方によっても違いますしね。

なので、ほとんどのギタリストは「あれ、あそこがちょっとイメージと違うなー」と言って新しい機材を試すわけです。

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最近注意していること

ライブもないので家での練習がほんと「手のリハビリ」みたいな感じになってしまうことがよくあるので、それをあまりやらないように注意しています。

ちゃんとライブを想定してギターを弾いたり、時にはライブに出演しているつもりで弾く。または、完全に曲を作るためだけに弾くようにしています。(作曲の場合は何にも持たないことが多いですけどね)

そんな感じでギタリストあるあるも多少入ってるかなと思います。ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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