クリスマスマーケット について(蒼#1925)

こんにちは、蒼です。
12月に投稿された声劇「クリスマスマーケット」について、制作の裏側を少しだけお話します。

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https://nana-music.com/sounds/05c7ab56

12月ということで、ずばりテーマは「クリスマス」
ずっと以前から書きたかったシーンがあって、わたしから内容や展開を提案させていただきました。

みなさんは、ヨーロッパでよく行われているクリスマスマーケットをご存知ですか?日本でも、都内や横浜をはじめとして全国で見ることができます。
聖なる夜にきらびやかな灯りを灯すマーケット、わたしは行ったことがないのですが、とても魅力的な空間なんだろうなあ…と憧れを募らせています。

今回は、とある都市の小さなクリスマスマーケットを舞台として少年と少女の物語を描きました。きれいで華やか、なだけではなく、どこか荘厳で重みのある夜をお楽しみいただけたらと思います。

最後に、登場人物と舞台の紹介をして今日はお別れです。
また1月のサウンドでお会いしましょう!


人物
〇キャロル
「ぼく」と仲の良かった女の子。「ずっと一緒にいようね」と約束をしていたが、ある年のクリスマスを境に住んでいた街からいなくなってしまった。事故で亡くなった、都会へ引っ越した、などのいろいろな噂が飛び交ったが、実際なにがあったのかは人々の知るところではないし、「ぼく」にとっても、キャロルがいなくなった理由より、ここに彼女がいないという事実の方が重要なのだった。
よく教会に礼拝をする信心深いおこないと、時折みせるすべてを諦めたような凪いだ瞳がアンバランスだった。けれども、賛美歌をうたう声は誰よりも美しく、その歌声は聖堂のはるか高みにまで響くのだった。

〇「ぼく」
キャロルと仲の良かった男の子。ずっと一緒にいられると思っていたのに、「また明日」と手を振ったクリスマスの翌日、キャロルはいなくなってしまった。彼女の歌声が「ぼく」の救いで、祈りで、希望だった。まるで美しい像を崇拝するように、クリスマスの夜を迎えるたび、聖堂から賛美歌がもれ聴こえるたびキャロルの影を重ねては、まぼろしの歌声に耳を傾けている。

〇舞台
ヨーロッパのようなどこかの小さな街。年に1度、クリスマスの夜は寂しい街も灯りをともし、人々が通りを歩く。

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