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『抱擁』という曲と『僕』

気が付いたらもう師走でした。

また今年もきっと何処へも行けないんだろうな。

そんな日々が当たり前になってきた頃、とあるアーティストの新譜が今年の5月頃発売された。ずうっと待ち望んでいた新譜だった。先行で何曲か配信されていたものの、アルバムを通じて聴く11曲は、退屈な日々にほんの少しの希望、そしてもう仕方がないけれど今を生きて行くこと、そんなことを感じさせられた。

そもそもカネコアヤノを初めて聴いたのは「退屈な日々にさようならを」という今泉力哉監督の映画でもあり、楽曲でもあるあの曲。


当時、女性アーティストといえば…な人は居たけれど、そちらよりもカネコアヤノの『退屈な日々にさようならを』と叫ぶ声に圧倒された。
社会人になり、思い描いた日々では無かったあの日でも仕方がない、そういった諦めも含めて受け入れられている気がした。

そして時は過ぎて、2021年。
『抱擁』という曲を耳にして、衝撃が走った。


音楽的な理論は全くといって分からないのだけれど、とにかく、僕はこの曲に救われまくった。
ミーハーだと言われても構わない。
でも僕にとってこの曲は、近くに居るのに遠い誰かと交わしたあの約束、過去に一時でも愛を交わしたあの人達のこと、近くに居るのに忘れかけていた存在。

そんな僕の周りのすべてを思い出させてくれるかのような楽曲でした。

22世紀のラブソングとして
長く永くこの世に残って欲しい

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