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2022年という年

また年を越した
明けない夜は無いのと同じで

今年も白いもので
顔を覆わなければいけないのかな

みんなの顔は
もう忘れてしまいそうだよ
そうならない内に
会いたい人には会いに行く

もうすぐ終わるよ
って誰か言ってくれないのかな

ネガに残ったみんなの顔は覆われてしまっている

それでいいのか
そうせざるを得ないのか
それが正しいのか
それが定なのか

2021年
いや2020年から抜け出せずにいる
奪われたあの年達は
いつ帰ってくるの?

そんな
不安と絶望感に駆られながら
黒い液体にネガを浸し
反転した思い出達と共に
また一本また一本と使い古して行く

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