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地方公立高校の休校対策 VOL.12 本校の授業動画の作り方 中編

地方公立高校である本校は、1000人の生徒に時間割通りに授業動画を配信しています。

毎日100本以上の動画を配信し、2週間で1000本以上の動画配信を行いました。

その授業動画の作り方の一部を紹介させていただきます。

4 プリントに書き込みながら説明する様子をiPadで撮影する

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プリントの上には棚をおき、そのまま撮影。

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ダイソーの「積み重ね整理棚」の上にiPadを置いて撮影します。江藤由布先生から教えていただきました!

メリット:普段のプリントを準備すればOK
     効率よく進めることができる
     編集が簡単
     生徒に事前にプリントを配れば学びやすい
     マイクを使えば非常に聞きやすい
     在宅勤務時に動画の作成・アップロード・予約配信まで行える
デメリット:教員の顔が出てこないので親近感がわかない
      効率よく進めないと10分に収まらない
      単調になる可能性がある
      動画の提示が難しい(後で編集して足すことは可能)
      マイクを使わないと聞きづらいことがある

5 パワーポイントに顔出しをして説明をする

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右下に顔をだして説明しています。

メリット:普段からパワーポイントを使っているなら普段通りの準備でOK
     効率よく進めることができる
     編集が簡単
     文字数が多くなければ生徒から見やすい
     マイクを使えば非常に聞きやすい
     在宅勤務時に動画の作成・アップロード・予約配信まで行える
デメリット:単調になりがちで生徒が飽きやすい
      テレビのように進むので、生徒は流し見しやすい
      文字が多いと見づらい

顔出しは必要か?

本校では毎日最後に全生徒対象のアンケートをとっています。その中で出てきた生徒からのコメントの一つ。

「私はGoogleアカウントのアイコンを自分の顔に設定しました。Googleクラスルームのコメントなどをする際に、アイコンが空欄だと寂しく思います。だから周りの友人たちに「アイコンを設定しようとささやかに運動をしています」

なるほど。確かにこの休校時ならではのコメント。生徒はアイコンにも繋がりを求めていることをしりました。

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そこで早速自分のアイコンを自分の写真に設定し直しました。

専門家の見解は?

信州大学の島田英昭先生が、非常に興味深い指摘をnoteでされていました。

続編もかかれており、丁寧に検証されています。

要約すると

・動画授業において生徒は教師の顔を見るのか?
→顔映像は20%強が注視

まあまあの生徒が教師の顔をじっくり見ているようです。

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・教師の顔映像付きの教材を選ぶのか?
→平均的には顔映像に好意的(60%)しかし一定生徒は否定的(30%)

基本的には生徒は教師の顔がある映像に好意的なんですね。でも注意すべきは一定数の生徒は否定的であるということだと指摘されています。これは下の問いとも関連してきます。


・顔映像は学習成績のアップにつながるか?
→マイナス面:情報が多くなると理解度が下がる
 プラス面:人間の学習は人と人のコミュニケーションが基本
      伝え手が誰なのかが重要

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私の提案

これらを踏まえて私が作っている授業動画

1 オープニング(顔出しで導入)
  ・・・コミュニケーション

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2 手元だけをうつし、音声だけで説明
  ・・・情報過多にならないように顔出しはあえてしません

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3 最後にまとめて次回の予告とこの後の学びを説明(顔出し)
  ・・・コミュニケーション

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4 全体の構成は、一緒に配信するPDFで知らせます

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集中力が切れた時には、世界史に関連した動画を見るように紹介。

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・・・後編に続く


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