見出し画像

【第12回 ほっこり通信】あと一歩先へ

《元記事 2017/08/04 掲載》

先日、ほっこりドリフトコンテストを行いました。

ドリフトコンテストというのは、
決められた区間を走り、審査基準にのっとって技術を競うものです。



審査基準は審査員によって多少違うものの、基本的にはグリップ走行と同じものです。


走行ライン、スピード、メリハリ。
そしてドリフト特有のものとして、審査席への飛び込みスピード(迫力)、角度などがあります。

飛び込みスピードと角度は『走行ライン、スピード、メリハリ』が出来ていないとできないものなので、結局はグリップ走行の基本とほぼ一致します。


ただ、グリップ走行だとタイムとして結果が出るものの、ドリフトの普段の練習ではそういった指標がない。
だから基本がなぁなぁな人や、伸び悩みや、何をしたらのびるのか迷子な方が多いんだと思います。
自分に厳しければ自問自答できるけれど、なかなか難しいですよね。

いろんなコースに対応していけるドライバーになってほしいという意味合いで、毎回コースを変え、ドリコンの日はブリーフィング時に審査基準を説明しています。

ですが、審査基準を理解できていない人はさて置き
審査基準を理解した上で走っている人を見て感じました。


なぜこれがいいのか?

なんのためにこうするのか?

理由を深く考えないまま『こうしてください』って言われたからやる
という人が多すぎる、と。

最近はスクールや親切お節介な人がサーキットに多いから、求める前にアドバイスを拾ってしまうため『自分で考える』ということが希薄になってきていると感じます。


基本がしっかりあった上で

『これが最高!』

ってものは自分で作るんですよ。


ドリコンなら審査基準にしばられるけど、
基準を満たした上でならプラスアルファの自分のスタイルを出せばいい。

頑張っても基準を満たす走りができない人は
まず基本を練習するところから。


基準や基礎を無視して思うがまま、
それは全く点数はもらえませんけど、ね。

基礎練、ドリコンに向けた練習、
すべてのことに『自分で意味を持たせること』。

考える深さは走る量を超えられることもある。
走らない時間も上達できる。


ちなみに私のプラスアルファはトラクションかけたフェイントモーションからのクイックな進入。



この自分の目指す私色のイメージは

遅いカートでも、速いカートでも、
FFでも四駆でも、雪でも、

どんな場面でもその状況にプラスアルファでイメージしています。

『速い走りはコレ』

と言われても、その中でどうやって自分らしく走るか、もっと速く走れる方法があるんじゃないか?とトライする。
『滑らせたら遅いよ』と言われてもスライドコントロールが下手な人が滑るからだろう、と思い、あれこれ試してみる。

これが私色。

最近とっても技術が伸びてきている

シャコタンTシャツの方、
黄色兄弟、
リタイヤで悔しい気持ちでドリコンを見守った池谷先輩仕様の方、
暑さが苦手なのに真剣にドリコンに向き合った方
無限の可能性を持つデフを自分で組んだ少年

そんな方々を見ていると

基礎練を積み、底力をつけながらも
自分色を探し、走りに出していけるドライバーになってほしいなと思います。

どうせやるなら、
楽しく、一生懸命、上手くなった方が楽しいでしょ。

『楽しければいいんです』
ってのは上手くなるための壁から逃げている。
それぞれのペースがあると思う。
お金や時間の問題、飲み込みの早い遅いなどの問題。
その範囲で十分。


その壁を超えた時は最高だから。

【みんな、オペレーターじゃないんだぜ!】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?