4977新田ゼラチン

新田ゼラチン概要

ゼリーやグミ、医薬品カプセル、健康食品などの原料となるゼラチン販売。
国内シェア59%で1位。2位はニッピで同20%強。
BtoBのビジネスで顧客の要求をくみ取り製造販売しているため競合は起きにくい。健康食品や飲料の需要拡大に注力。
日本やインドは好調だがアメリカのコスト高騰が足を引っ張っている構図。

見通し

ゼラチン需要は旺盛、価格転嫁は遅れながらも実施
悪材料が出尽くしてから購入予定
(現状800円以上で保有しているが放置)
2025年3月期までの計画期間にプライム市場上場を目指すとのこと
(直近流通株式50% 流通株式時価総額65億)
今期以降の新中期計画発表へ

食品向けは世界的に需要旺盛

世界的なグミ消費量拡大に伴ってゼラチン需要は旺盛
ゼリー系飲料、サプリメント拡大も追い風

世界のグミ市場は2031年にかけて年間5%を超える成長見通し
カンロの説明資料より 国内のグミ市場は拡大
3月10日食品新聞記事より

グミは周知の通り幅広い年齢層、インバウンドで消費拡大
ゼリー系飲料は健康食品としての認識、猛暑による水分栄養補給の需要拡大
将棋対極では藤井聡太による宣伝効果も!?
記事によると2023年は前年比10%拡大のもよう

直近は相次いで悪材料

アメリカ
人件費製造コスト高騰により工場閉鎖、前期に減損処理。
今期に持ち越さない見込み。
製造販売はカナダの工場が担う。
インド
中間原料製造の工場で環境規制にひっかかり今年はじめから操業停止。
現状インド国内の他工場でカバーできている模様。(IR確認済み)
実際は市場拡大で供給不足も発生してそうな?
操業停止による損失、回収にかかる費用等は未発表。

新田ゼラチン2Q決算説明資料より
アメリカとアジアが工場の操業休止、インフレ、景気失速等で減収に作用

アジアは中国次第でもあるが今期は足を引っ張る要素がなくなるだろう

今後の投資戦略

急ぐことなく回復確認後に買い付けを考える
とりわけ日本とインドの好調確認をしたい
インド工場操業停止による特損計上と環境対策実施
一方でインドへの設備投資拡大のリリースもあり
引き続き食品やサプリメント需要の拡大確認
インドにおける医薬品用カプセル需要確認
早くて1Q決算で回復を確認できれば御の字

シェアードリサーチのレポートより

懸念点

価格転嫁が進まず利益が出ない
インドにおいて供給不足で旺盛な需要のとりこぼし
新中計がショボい
しぶい株主還元

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