ウクライナ平和の鐘 032 人を憎むか敬うか
■2022(令和4)年4月21日 032 人を憎むか敬うか
(動画の2:49~5:40)
本日の「平和の鐘 鳴鐘の輪」。人を憎み攻撃する者は、やがて我が身を滅ぼす。人を敬い和して生きる者は、自分も周囲をも安らかにする。ふたつの生き方のモデルのどちらを選ぶか。戦乱の今、私たちは問われています。
合掌
日蓮聖人の檀越(信者)に四条金吾という武士がいらっしゃいました。この方はズバズバ物を言う方だったようで、同じ主君に仕える仲間たちに疎まれ、讒言されることが多かったそうです。
「崇峻天皇御書」と呼ばれるお手紙の中で、日蓮聖人は四条金吾に対して、二人の人間の姿をお示しになりました。
一人は崇峻天皇、聖徳太子の叔父さんに当たる方です。この方も怒りっぽい方で、甥の聖徳太子から「人の悪口をいわず、心を平静に保つようにしてください」とアドバイスを受けて気を付けていたにも関わらず、ある時カッとなって暴言を吐いてしまった。それを怨みに思った臣下に殺されてしまったんです。
もう一人は法華経に登場する常不軽菩薩です。この方はあらゆる人に対して「私はあなたを敬います。何故ならあなたは、菩薩道を修行して必ず仏になる方だからです」と語りかけ、合掌礼拝し敬いました。この方は後に仏様になります。
悪口を言ったり、暴力を振るったりすれば、やがて報いを受け我が身を滅ぼすことになる。人を敬い優しく接したならば、自分も、相手も、周囲の社会も、全てが平和に平穏に過ごすことができる。
人がどのように振る舞うのかは、その人自身が選ぶことです。
ロシアは新型の大陸間弾道ミサイルの発射実験を行いました。その成功を受けてプーチン大統領は「自分たちを悪くいう者は考え直すだろう」と語っています。世界に向けて暴力を増やす行動と発言です。
そのような生き方を選ぶのか。違う生き方を選ぶのか。私たちみんなが問われています。
再拝
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