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ウクライナ平和の鐘 030 四つの聖なる真理

https://youtu.be/fXZBoxxmffA

■2022(令和4)年4月18日 030 四つの聖なる真理
(動画の3:05~6:42)

本日の「平和の鐘 鳴鐘の輪」。人生に満ちている苦は、その原因である貪り・怒り・愚かさなどの執着を手放せば、滅する。お釈迦様は最初の説法でそう説かれました。ロシアのウクライナ侵攻は、まさに執着によって苦が引き起こされている状況です。

合掌

 お釈迦様は悟りを開かれた直後に、昔の修行仲間に向けて初めて仏法を説かれました。この一番最初の説法(初転法輪)の中心にあった教えを四聖諦(四つの聖なる真実)といいます。

 第一番目は苦諦。私たちの人生は様々な苦しみに満ちているという観察です。

 第二番目が集諦。そのような私たちの苦しみには原因がある。自分が何かを欲しくて我慢できないと心が走り回る時、満たされない気持ち、貪りの心が起きます。自分を邪魔するものへの怒りが起きます。そして、自分の行動が幸せへの道なのか、苦しみへの道なのか、その因果を見誤ってしまう愚かさ。そのようなさまざまな煩悩が苦しみの原因になるのです。

 第三番目が滅諦。そのような苦しみは、私たちが平々凡々と生きている限り、なくなることはありません。でも苦しみを心の底から厭い逃れたいと思うならば、苦しみの原因を取り除けば苦しみは無くなる。当たり前の話です。原因があって結果があるのだから、原因を除けば結果として苦しみはなくなる。その状態が滅諦です

 第四番目が道諦。苦しみの原因をなくすための具体的な修行方法です。

 この苦集滅道という四つの真理が、仏様が私たちに説かれた仏法の基礎であり、究極のものです。

 道諦、どうすれば苦しみの原因を取り除くことができるのか。その基礎が、以前お話をした八正道です。八正道の最初のふたつ。正見、ありのままに見る。正思惟、見たものから正しく考えていく。このふたつを失った時、人は道を誤ります。

 今ウクライナの戦況は、ロシアがマリウポリを包囲し総攻撃が予想され、かなり逼迫した状況にあります。苦しみがマリウポリとウクライナ全土に満ち、諸外国、私たちの日本にも及んでいます。

 この苦しみを取り除くための正しい道を、私たちは見いださなければなりません。

再拝

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