見出し画像

ウクライナ平和の鐘 029 心の構え

https://youtu.be/J-ywg8jHEOU

■2022(令和4)年4月17日 029 心の構え
(動画の2:55~5:32)

本日の「平和の鐘 鳴鐘の輪」。誠実であること、詐らないこと、粗暴を避けること、貪りともの惜しみを超えること。争いを避けるためにはそのような心の構えが大切であると、お釈迦様はおっしゃいました。

合掌

 昨日は、中村元先生訳のスッタニパータから、戦争・闘争に関する箇所を拝読しました。誰かを殺そうとして武器を執ると、そこから苦しみが発生する。苦しみが闘争を生み、闘争がまた苦しみを生んで、どこにも落ち着けるところがない。世界は死と苦しみにつつまれる。

 では、そのような状態を離れるために、どうするべきなのか。昨日拝読した箇所の続きを、少し飛び飛びですが拝読したいと思います。

九四一 聖者は誠実であれ。傲慢でなく、詐りなく、悪口を言わず、怒ることなく、邪まな貪りと慳みとを超えよ。
九四三 虚言をつくように誘き込まれるな。美しいすがたに愛着を起こすな。また慢心を知り尽くしてなくすようにせよ。粗暴になることなく、ふるまえ。
九五一 「これはわがものである」また「これは他人のものである」というような思いが何も存在しない人、──彼は(このような)<我がものという観念>が存しないから、「われになし」といって悲しむことがない。

岩波文庫『ブッダのことば スッタニパータ』中村元訳

 これが2500年前にお釈迦様が説かれた教えの一節です。「これは自分のものだ」他人の所有物を手に入れたいと思う時、相手を攻撃してでも我が物にしようとする行動が生まれます。そこに苦しみや悲しみが生まれます。

 苦しみや悲しみを手放すためには、そのような貪りの気持ちをなくすこと。とても難しいことです。難しいことだけれども、私たちが苦しみを手放すためには、そのような生き方を心掛けねばなりません。

再拝

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?