ウクライナ平和の鐘 098 レジリエント
■2022(令和4)年7月6日 098 レジリエント
(動画の2:27~4:47)
本日の「平和の鐘 鳴鐘の輪」。77年前の敗戦でも、11年前の大震災でも、日本は朽ちることなく回復をしています。平穏な生活は脆く壊れやすいものであると同時に、しなやかに回復をする力を持っているのです。ウクライナもそうです。
合掌
一昨日から昨日にかけて、スイスのルガーノという街で、ウクライナの復興について話し合う国際会議がありました。
もちろんまだ戦争は続いています。ロシアが東部以外にも戦線を拡大する恐れも出ているところです。しかし国際社会は今からウクライナの今後の復興に向けた道筋を話し合っているのです。
昨日のひとこと法話では、私たちの日々の平穏な暮らしが実は脆く壊れやすいものだというお話をしました。それを受けて今日お話するつもりだった内容と同じことを、その国際会議で日本の外務副大臣が発言しています。今から77年前、日本にふたつの原子爆弾が投下され、都市部には様々な空襲被害がありました。しかし、その敗戦から日本は復興を成し遂げました。地震国の日本では、11年前の東日本大震災を筆頭に様々な天災の被害も受けています。しかしそこからも、ゆっくりと確かな歩みで復興を続けています。
人の暮らしはフラジャイルFragile、壊れやすいものです。しかし同時にレジリエントResilient、柔軟でしなやかで決して折れることなく回復する力も持っているのです。
私たちは人類の回復の力を信じて、これからウクライナの復興を考えていかなければなりません。
再拝