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ウクライナ平和の鐘 075 暗闇を照らす光

https://youtu.be/GHTt7lrFvFQ

■2022(令和4)年6月7日 075 暗闇を照らす光
(動画の3:15~6:24)

本日の「平和の鐘 鳴鐘の輪」。暗闇に因果の道を見失い他国侵攻の悪因を重ねているロシアは、自身や世界に膨大な苦果をもたらしています。今この世界に必要なものは、暗闇を照らす智慧の光です。

合掌

 人の苦しみには必ず原因がある。ある原因がある結果に繋がって、それが新たな原因となって次の結果につながる。お釈迦様はそのような連鎖を十二因縁としてまとめられました。

 私たちの苦しみの始まりにある根本的な原因、これを無明と言います。明るくないということです。これは私たちの煩悩である三毒のうち愚癡(愚かさ)と対応するものです。

 私たちは目でものを見ています。ここにものがあると思うから掴めるし、危ないものは避けることができる。私たちがものを見ることができるのは、光があるから、明るいところだからです。光がなく真っ暗闇の中では、どこに何があるか分からない。自分から危ない方へ進んでしまうこともあるかもしれない。

 同じように、人の苦しみの原因である無明は、原因と結果を弁えない愚かさによって生じる状態です。

「ウクライナに侵攻すれば、あいつらは自分の言うことを聞いて属国になるにちがいない」

 そう思って戦争を仕掛けたロシアは、100日以上にわたり膨大な人員と物質と財力の犠牲を払い、いまだに戦争を終わらせることができずにいます。明るくないところで危ないところへ自ら進んでしまった姿を、世界中の人々が見ています。

 この無明を払うためには、明かりが必要です。それが智慧です。物事の原因と結果を正しく把握して、苦しみの原因となる悪業を遠ざけ、幸せの元となる善業を積んでいくこと。

 ロシアの人々、ウクライナの人々、世界中の人々が、今、そのような暗闇を照らす智慧の光を求めています。

再拝

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