平和の鐘と唱題 775 戦火の世界で平和の理想を仰ぎ見る
今日九月二十一日は国連の定めた国際平和デー、世界中の平和を祈る日です。国連のグテーレス事務総長による1分ほどの動画メッセージを、まずはそのまま皆さんに御覧いただきます。
ロシアのウクライナ全面侵攻が始まってから3回目の国際平和デーを迎えました。1年前の今日は、イスラエルとガザ地区は決して平穏ではないにしても一応の日常が続いていました。ところが1年後の今、ガザ地区では五万人の人が亡くなり、建物の大半が空爆によって破壊され、この数日間イスラエルはガザ北部のヒズボラに戦端を拡大しようと激しい行動をとっています。
このような中で国際平和デーを迎えること。過酷な状況に置かれている人たちにとってみれば、「夢物語ではないか」と思っているかもしれません。戦争の現実、慈悲も何もなく人が憎しみ合い殺し合う状況の中で平和を語るなんて、単なる理想主義だと思う人たちもいるでしょう。
けれども、そうではないのです。このような状況だからこそ、私たちは平和を憧れ、理想を仰ぎ見ることが本当の意味で可能になるはずなのです。
国際平和デーを知れば世界が一気に平和になると考えたならば、それは夢想に過ぎません。けれども今日を、今の残酷な戦争を必ず終わらせ平和を取り戻す、その決意を新たにする日にするならば、それはとても大切な、意義深い一日になるはずです。
私にとっても、皆さんにとっても、今日の国際平和デーがそのようなきっかけになることを祈って、南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経。
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