悩める教師〈5〉
確認
すべての作業に確認は大切。
だが、ついつい「大丈夫だろう」と怠りがちだ。
それで、これまでどれだけ失敗したことか…
確認には、気力と辛抱がいる。
だからついおろそかになるが、
そんな時には、これまでの失敗の数々を思い出そう。
入力ミスで多くの先生に迷惑をかけてしまった、あのつらかった日。
問題のミスを訂正するため、あわてて学校中を走り回ったあの日。
採点ミスの訂正に何時間もかかり、大変だったあの日。
ほんの少しの時間で良い、確認すべきだったのだ。
だが、その少しの時間を惜しんだがために、
途方もない時間と労力がかかったあの日々。
訂正には何倍もの時間と労力がかかる。
それだけではない。
「信頼」を失うことになる。
あわてふためく姿を同僚も生徒も見ている。
失敗を繰り返せば「またか」と思われてしまう。
確認しても、ミスをするような私だ。
「自分が一番信用できない」
そのぐらいに思って、確認するのがちょうど良い。
確認することで、ミスが最小限に抑えられる。
気持ちに余裕も生まれる。
少しのことであわててしまう私だから…
思い込みの激しい私だから…
しっかりと確認をしなければいけない。
それでも、やっぱりミスをしてしまうだろう私だから…。
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