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やぎさん取材日記|巻頭特集より 旭川~路地裏めぐりとグルメ

旭川は酒のまち、酒器からじっくり楽しめる


旭川といえば、「酒のまち」。

すすきの交差点には「ニッカウヰスキー」や「サッポロビール」などの看板がありますが、旭川のさんろく街にある交差点は銘酒「男山」や「国士無双」など、地酒が目につきます。


今回ご紹介している名酒場には、旭川の地酒と、それに合うお燗の道具があります。

「ぎんねこ」の鳩燗は、北海道に来て初めて見た「焼き燗」。お燗というとお湯の中にお銚子などを入れるものと思っていたら、火で焙るというものがあると知りました。


「独酌三四郎」の焼き燗も、歴史を感じさせるうつわで楽しめます。

こういううつわだと、ちびちびと、大事にお酒を飲みたくなりますね。突き出しに出てくる豆とともに、静かに独酌もいいものです。

戦後まもなく開業したという、長い歴史を感じさせる名酒場があるのも、旭川ならではという感じがします。

内陸にある旭川は北海道の中でも寒さ厳しい地域に数えられますが、熱燗が飲みたくなる街でもありますね。

穴場の店から有名店まで、“味な店”に通う楽しみ

今回の旭川の取材では、路地裏や横丁を取材しました。

ロケハンに行き、地元の人に案内してもらい、細い路地裏や地元の人しか行かない横丁にどんどん入っていくのは、大人でもわくわくできる小旅行のような気がします。


古いビルにある昔からある店も取材しました。

おじいさんがひっそりつづけている、おにぎりや麺類のお店「おにぎり茶屋」。このあたりがデパートでにぎわった時代をうかがいながら、この日はおにぎりと温かい「きんぴらそうめん」をいただきました。
(ピントずれててすみません、「北海道生活」本誌にはカメラマンの撮った写真が掲載されておりますのでご容赦ください)

地元の口コミで教えてもらったお店だけでなく、誰もが知る名店もあえて紹介したかったのは、店主とそのお子さんたちが代々継いでいる姿を伝えたかったから。

「孤独のグルメ」で一躍有名になった「自由軒」も、親子二人三脚で脈々とつづいています。

ドラマの影響で、ホッケフライやカニクリームコロッケがメインの「五郎さんセット」や、オムカレーなどが人気だという「自由軒」。

しかしもともとは「豚肉料理の店」というだけあって、北海道産の豚肉を使ったトンカツは本当においしい。取材時に撮影したロースカツを試食させていただいたところ、カメラマンが「うんまっ!」と叫んでしまったほどです。

後日プライベートでうかがったときは、ヒレカツをいただき、やはり「うんまっ!」と声が出てしまいました。

常連の人が、ごはん抜きで頼むという「塩焼き」。

これもまたビールに合う逸品で、やわらかく味わい深い豚肉は見た目よりもするするとおなかに入ってしまいます。

地元の人は「自由軒で飲む」と聞いたことがありますが、お酒の飲めない五郎さんのように定食をしっかり食べるだけではない楽しみ方ができるお店です。

旭川の飲み屋街は、昭和からつづくお店と、新しいお店がほどよく混在しています。

中には昨年閉店したという古いおもちゃ屋さんを大衆酒場に蘇らせたという新旧入りまじりの店も。今回の取材では行けなかったので、後日プライベートで行きました。

たこさんウインナー、煮込みなど、メニューも昭和の大衆酒場な感じでした。

この日は一泊して、地元の焙煎珈琲店「yoshinori coffee」でカフェオレを朝食代わりに。

あえて朝食を抜いたのには訳があります。

寒くなると、どうしても行きたくなる「みづの」の生姜醤油ラーメン。(個人的には玉子入りが好き)

旭川ラーメンと言えば醤油とんこつが有名なんですが、この澄みきった醤油と生姜のきいたあたたかなスープは、もうひとつの楽しみでもあります。

場所的には路地裏でないので今回の特集には紹介していませんが、「北海道生活」最初の旭川特集で紹介して以来、大好きになったお店の一軒です。

旭川、行くたびに、また行きたいなあと思わせてくれるまちです。

(編集長)

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