令和4年度「事業承継・引継ぎ補助金」令和3年補正予算との違いは？

補助金ポータル編集部です。

事業承継・引継ぎ後の設備投資等の新たな取り組みや、引継ぎ時の専門家活用費用等を支援する「事業承継・引継ぎ補助金」の令和4年度当初予算事業の申請受付が7月25日から始まりました。

令和4年度事業のスケジュールは、令和3年度補正予算「事業承継・引継ぎ補助金」の第2回申請期間と重なるところがあり、令和4年度と令和3年度補正の重複申請はできないことになっています。今回は、この2つの補助事業の違いをまとめました。

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令和4年度「事業承継・引継ぎ補助金」令和3年補正予算との違いは？
https://hojyokin-portal.jp/columns/jigyoshokei_hikitugi_r4
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■令和4年度当初予算「事業承継・引継ぎ補助金」とは
経営者の高齢化が進む中で、事業承継や引継ぎ（M&A）によって中小企業の経営資源を次世代へ引き継ぐことが重要ですが、新型コロナの影響もあって事業承継を先延ばしする事業者が増えています。

そこで、本補助金により、事業承継をきっかけに新しい取り組み等を行う中小企業者等及び、事業再編、事業統合に伴う経営資源の引継ぎを行う中小企業者等を支援し、事業承継や引継ぎを後押しすることを目指しています。

■交付申請期間
7月25日～8月15日

■補助上限額、補助率
支援の枠組みによって補助上限額は500万円（経営革新事業）、400万円（専門家活用事業）、150万円（廃業・再チャレンジ事業）と、異なります。補助率はどれも1/2です。

ここでは、経営革新事業と専門家活用事業について、支援内容と令和3年度補正予算との相違点をご紹介します。

■経営革新事業の概要
経営革新事業は、創業支援型、経営者交代型、M&A型にわかれています。

・創業支援型…創業を契機として、引き継いだ経営資源を活用して経営革新等に取り組む者を支援

・経営者交代型…事業承継を契機として、経営革新等に取り組む者を支援

・M&A型…事業再編・事業統合等を契機として、経営革新等に取り組む者を支援

【令和3年度補正予算事業との主な相違点】
補助対象者、補助対象事業の要件、補助率、上限額が異なります。たとえば、令和4年度事業は、対象者が公募要領で定める中法企業基本法上の中小企業・小規模事業者等ですが、令和3年補正予算の事業は、それに加えて一定期間の売上減少等の定められた要件を満たすものである必要があります。

補助対象事業についても、令和4年度の方は新商品開発や新役務の提供・新分野への進出等を伴う事業（経営革新等）が要件ですが、令和3年補正予算の事業は、DX化、グリーン化、事業再構築のいずれかに貢献するような経営革新等であることが求められます。

このように、令和4年度事業は要件がシンプルになっていますが、補助率と上限額は引き下げられました。（補助率：2/3→1/2へ引き下げ）(上限額：600万円→500万円へ引き下げ)

■専門家活用事業の概要
専門家活用事業は、後継者不在により、事業継続が困難になることが見込まれている中小企業者等が、事業再編・事業統合による経営資源の引継ぎ（M&A）を行う取組の経費を補助するもので、「中小M&A支援機関に係る登録制度」に登録された登録FA・仲介業者が支援したものに限り補助対象となります。買い手支援型と、売り手支援型の2つの類型があります。

・買い手支援型…事業再編・事業統合に伴って、株式・経営資源を譲り受ける予定の中小企業等を支援

・売り手支援型…事業再編・事業統合に伴い株式・経営資源を譲り渡す予定の中小企業等を支援

【令和3年度補正予算事業との主な相違点】
加点事由と、補助率、上限額が異なります。令和3年度補正予算の事業で示された加点事由は、令和4年度事業では含まれません。また、令和4年度は補助率と上限額が引き下げられています。（補助率：2/3→1/2へ）(上限額：600万円→400万円へ)

事業承継にかかるさまざまな経費が補助対象となる事業承継・引継ぎ補助金ですが、令和4年度と令和3年度補正では、支援の枠組みによって対象者要件や補助内容が違っていますので、相違点を理解して、適した補助金の申請準備をすすめるようにしてください。

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令和4年度「事業承継・引継ぎ補助金」令和3年補正予算との違いは？
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